skebにてオンラインゲーム「ブレイヴガール レイヴンズ」 ミア・ストレイアの腹パンチSSの依頼をいただきました。
すでにサービスが終了しているゲームのため世界観やキャラ設定などの調査に苦労しましたが、楽しんで書くことができました。
ご依頼いただきありがとうございました。

--------------------------------------

 頭から冷たい水をかけられ、ミア・ストレイアは一気に覚醒した。
 咳き込みながらもミアの目にまず入ったものは石造りの床と、火かき棒やノコギリのような禍々しい器具が掛けられた壁。
 ミアにとってはもちろん見知らぬ部屋だ。こんな禍々しい部屋は見たことがない。
 部屋は居住性が全く考慮されていないようで、敷物や家具の類は無く、窓すらも無いようだ。いつ煤を払ったのかわからないほど汚れた暖炉には乱雑に火がくべられ、吊り下がった粗末なランプが澱んだ空気に頼りない光を放っている。
 ミアが混乱した頭で周囲を見回すと、両手首に鈍い痛みが走った。天井から垂れ下がった手枷が両手首の内側を合わせた状態で嵌められ、少しでも体重がかかると皮膚に食い込むようになっている。
「お目覚めですかな? 副団長様」
 部屋の奥の暗がりから男の声がした。ミアが視線を送ると、声の主が粗末なランプの下にのっそりと姿を現した。筋肉も脂肪もたっぷりとついた男。髪の毛を綺麗に剃り上げ、低い気温にもかかわらず上半身は裸だ。
 男は空になったバケツを床に放り投げると、紫色の芋虫のような唇を歪めるようにして笑った。
「副団長様がぐっすりと眠られておられたので、少し水浴びをしていただきました。ご気分はいかがですかな?」
「あなたは確か、半年前の……」と、ミアが男を見ながら言った。異様な風貌の男だが見覚えがある。
「おお! 覚えていただけているとは光栄でございます!」
 半年前の吹雪の夜、門の前で行き倒れていたこの男をミアは介抱した。男は行商人の用心棒を生業としていたらしいが、強力なデモニアの襲撃に遭い、一人で命からがら逃げてきたのだという。ミアの献身的な介護で男は数日で回復し、ミアの役に立ちたいと入団を希望したのだ。
 男はミアに舐め回すような視線を送った。
 聖騎士の鎧のような純白のブーツから色白の太腿がのぞき、短いスカートを挟んで、割れてはいないがキュッとくびれて引き締まった腹部からボリュームのある下乳までが露わになっている。かろうじて胸の先端から袖までを覆う黒いインナーが色白の肌を引き立て、綺麗な長い黒髪を白いリボンでポニーテールのようにまとめている。そして露出の激しさと対比して凛とした芯の強さと優しさを感じる清楚な顔つき──。
 男はミアの眩暈がするほど白い肌を凝視しながら本能的に唇を舐めた。
「ようやく副団長様に恩返しができることになりました。私をあそこまで大切に扱っていただいたのは副団長様が初めてです。忌み嫌われてばかりだった、このデモニアの私めを……」
 男の頭に紫色のモヤがかかり、節くれだった黒い角が表れた。
 ミアが息を呑むが、すぐに唇をキュッと結んだ。状況が飲み込めないが、相手のペースに巻き込まれるわけにはいかない。
「恩返し……? この状況がですか?」
「その通りでございます」
「ふざけないでください。いったい何が目的なんですか?」
 男は嫌らしい笑みを浮かべたまま、手揉みをしながらミアに近づいた。
「簡単な話です。ブランを裏切って我々に協力していただきたい。あなたほどの実力があれば、我らが祖国リラの再興も早まるというものです」
「……なんですって?」
「我々デモニア再興部隊は散り散りになりながらも、密かに三国に対して浸透作戦を続けてまいりました。私のように行き倒れを装って軍団に入団したり、旅の学者と偽って研究機関に所属したり、中には政権の中枢に入り副大臣をしている者もおります。デモニアの中には絆《ほだ》されて三国に居場所を見出す不届き者も一部おるそうですが、我々デモニア再興部隊は違います。リラの復興を渇望し、我らを滅ぼした三国への恨みを忘れず、決起のタイミングを待っているのです。あと少しで、世界中の組織に浸透が完了します。じきに一斉攻撃が始まるでしょう。当然、ここブランも焼け野原になります。その前に、副団長様にはぜひ我々の仲間に入っていただきたい。聡明さや実力ももちろんですが、私は個人的に副団長様を殺したくはないのです。先ほども申し上げた通り、私にあそこまで優しくしていただいた方は副団長様──ミア様が初めてでしたからね」
「お断りします」と、ミアはキッパリと言った。「脅しのような手段を使う方々に協力することはできません。交渉なら正々堂々と……うぶぅッ?!」
 ずぷん──という音と共に、男の鈍器のような拳がミアの剥き出しの腹部にめり込んだ。
 引き締まってはいるが決して筋肉質ではないミアの腹部は男の攻撃を受け止めきれず、ダメージは内臓にまで深く達している。
「ぐぷッ……! ごえッ!?」
「少しはご自分の立場をお考えください。これでも副団長様のお腹を突き破ってしまわないように、かなり手加減をしておるのです」
 男はミアを殴った自分の拳を愛おしそうに撫でながら言った。決して脅しではない。男は常人をはるかに超える身体能力を持つデモニアだ。その気になれば人間の身体など容易に破壊できるだけの力がある。
「ああ、言い忘れましたがミア様には私の妻になっていただきます。昼は戦場でかつての仲間の相手、夜は私の相手……。しばらくは眠れないと思いますがね」
「ゲホッ……はぁ……はぁ……どちらもお断りです……。軍団の皆さんや……祖国は絶対に裏切りません……ゔぶッ?! ぐふッ! ぶふッ! ゔぶぁッ!」
 男のゴツい拳が連続してミアの腹部にめり込んだ。一撃一撃が失神しそうなほど重く、しかし失神しないギリギリの手加減を男は心得ていた。おそらく男は女性に対して過去に何回も、このような拷問を繰り返してきたのだろう。
 ぼぐんッ……という重い音とともに、さらに強烈な一撃がミアの腹にめり込んだ。男のゴツい拳が手首まで完全に埋没し、ミアの背骨に拳骨の先端が触れる。
「ゔぐあああぁッ!?」
 あまりの衝撃と苦痛にミアは仰け反って絶叫した。
 普段の凜としているが朗らかな彼女からは想像がつかないような濁った悲鳴が拷問部屋の石壁に響き渡る。
「聞き分けのない方ですなぁ副団長様は……。まぁ、その方が私も『お願い』のしがいがあるというものですが……」
 ズンッ! という音を立てて、男がミアの鳩尾を突いた。
「ぎゅぶぇッ!?」
 ミアの身体が電気に撃たれたように跳ねた。下乳まで曝されているため当然急所である鳩尾まで剥き出しの状態であり、男の攻撃をミアは無防備の状態で受け止めるしかなかった。
 ズンッ! ズンッ! ズンッ! ズンッ! と男は執拗にミアの鳩尾を責めた。連続で容赦無く急所を突かれ、ミアはまともに呼吸をすることもできずに白目を剥いて叫び続けた。
「ぶぇッ! ぎぁッ! がぶッ! ぐあッ! あがぁッ!」
「酷い顔ですな。いつもの綺麗なお顔しか知らない仲間が見たらどう思うか……。さて、ここはどうですかな?」
 ずぎゅッ……という音と共に、男はミアの子宮のあたりを殴った。当然ヘソの下あたりも守られていないため、男の拳は手首まで埋まり、ミアの子宮は無惨にも拳によって潰されている。
「おごあッ?! あああああああッ!」

「はははは、鳩尾とはまた違った苦痛でしょう? 女性にとってはとても大事な場所ですからな」
 男は鳩尾、子宮、ヘソ、脇腹と一撃ごとに殴る場所を変え、その度にミアの体は大きく跳ねた。質の違う苦痛が短いスパンで連続で与えられ、ミアの脳内は生命の危機を感じてパニックに陥る。
「ゔッ?! ぐあッ! あぶッ! ぐあああッ! ゔぇッ! おっぶ?!」
「いつも目のやり場に困っていたんですよ。腹から胸まで剥き出しにしたスケベな格好で飛んだり跳ねたり……少しは男の欲望というものを考えてほしいものですな。まぁ、こういう『お願い』の時は急所が剥き出しなので助かりますがね」
 大口を開けて唾液を撒き散らしながら、ミアは男に殴られるままに悶えた。両手を拘束された状態ではガードすることもできず、素肌も剥き出しになっているためダメージは全く減衰することなくミアに打ち込まれる。目を覆いたくなるほどの責め苦がしばらく続いた後、糸の切れた人形のようにミアの全身から力が抜けた。
「ふぅ……どうですかな? そろそろ考えが変わりましたかな? あまり殴りすぎて私との子供が出来なくなっても困るのですがね」
 ミアは項垂れたまま肩で息をしているが、力なく首を振った。男はミアの髪の毛を掴んで顔を上げさせる。ミアは涙と唾液で顔をぐちゃぐちゃにしたまま、なお気持ちが折れていない瞳でこちらを睨んでくる。
 ぐじゅり──と、今までで一番大きな衝撃音が響いた。
「ゔぶぇッ!? がッ?! あああああああああッ!」
 男は加減していた力をやや解放し、ミアの腹に肘まで埋まるほどの威力で拳を打ち込んだ。ミアの背中が男の拳の形に隆起し、背骨の軋む嫌な音が響く。
「ぐぇッ……! ぐあああッ……!?」
「まったく、本当に副団長様は生真面目で頑固でありますな。騎士の精神と言えば聞こえはいいですが、身を滅ぼしては元も子もありませんぞ?」
 男は今までとは比にならないほどの威力でミアの腹部を突き上げた。ミアの腹筋は完全に弛緩し、男の拳を搗《つ》き立ての餅のような柔らかさで包み込む。当然ダメージは全て受け止めるしかなく、ミアはだらしなく舌を出したまま白目を剥いた状態で悲鳴を上げ続けた。
「ゔッ!? うぐぇッ! ぐあぁッ!」
「私の経験上、腹を殴られている時の女の顔は、男に激しく突かれている時と同じです。なるほど、普段は凛としたミア様もこんな風に情けない顔で感じてくれるのですなぁ……。これから迎える初夜が楽しみですよ」
 男はさらに力を解放してミアの腹を真上に突き上げた。背中がゴムのように膨らんだ後、凄まじい音と共にミアの身体が宙に浮く。天井付近までミアの身体が浮遊した後、無防備な状態で自由落下する勢いを生かして男がさらにミアの腹を突き上げた。
「お゙お゙お゙お゙お゙お゙ッ?!」
 自らの体重と落下速度、そして男のボディアッパーの威力がミアの剥き出しの腹に突き刺さる。あまりの威力にミアの瞳孔は点のように収縮し、窄めた口から唾液が噴き出した。
「ほれほれほれほれ。死なないように頑張ってくださいよ? 過去の女はほとんどこれで壊れてしまいましたが、ミア様には耐えていただけると信じておりますぞ」
「ゔぶぇッ?! お゙ッ?! ぶッ!? ごぶッ!? ぐえぁッ! がああああッ! あああああッ!」
 ミアの足が地面につく暇もなく、まるで落ちてくるボールをリフティングするように男は何回もミアの華奢な腹を突き上げ続けた。凄まじい威力に完全に弛緩したミアの背中は何回も男の拳の形に隆起し、内臓が掻き回され、背骨が軋む。男は笑みを浮かべながら玩具のようにミアを扱っているが、当のミアの感じている悪夢は想像を絶するものだった。男の股間は誰が見ても明らかなほど隆起しており、ミアを蹂躙することで性的に興奮していることが見てとれる。
 ようやく男の地獄のような腹責めが終わり、鎖の音と共にミアの足が地についた。
 ミアはもはや自力で立っていることも出来ず、両手首に嵌まっている手枷に吊られるようにしてかろうじて転倒を免れている。
「がッ……かひゅッ……! うあぁ……ッ」
 絶命を免れたとはいえ、ミアにはもはや顔を上げる力も残っておらず、腹部には痛々しい拳の痣が無数に浮かんでいた。
 ミアの腹がギュルギュルと音を立てると、操り人形のようにミアは顔を上げた。目の焦点が合っておらず、無意識下の体の反射だとわかる。やがて頬が風船のように膨らんだ。
「ぐぷッ?! うぶッ……ごぷッ……! おぶろぇあぁぁぁぁぁ……ッ!」
 内臓が正常な位置に戻ろうとしている反動からか、ミアは途切れかけた意識のまま大量に嘔吐した。ビチャビチャと汚い音を立てて床に胃液が広がる様子を男は笑みを浮かべたまま見つめている。やがて男はひゅうひゅうと虫の息になって項垂れているミアに近づき、手枷を力任せに破壊した。完全に失神したらしく、崩れ落ちるように男に倒れ込む。
「まったくミア様は……どこまで私のチンポをイライラさせれば気が済むのですかな? 少しは責任をとっていただかないと治まりがつきませんぞ?」
 男はミアの髪の毛を掴んで膝立ちの姿勢にさせたまま、片手でベルトを緩めてズボンを脱いだ。熱が伝わってくるほど隆起した男根を露出させると、そのまま半開きになってるミアの口に強引にねじ込んだ。
「ん……むぐッ?! んむうぅぅぅぅ?!」
 口内に勃起した男性器を無理やりねじ込まれるという人生で初めての事態に、ミアの意識は強引に現実に引き戻される。なんとか視線だけを上に向けると、先ほどまで自分を蹂躙していた男が恍惚の表情を浮かべていた。
「ほおおぉ……上目遣いが可愛いですぞミア様。どうですかな? 私のチンポの味は?」
 ミアは限界まで口をこじ開けられた状態で、目に涙を浮かべたまま首を振る。どうと聞かれても初めての経験なのだ。なぜこんなことをしているのかすらミアは理解できないでいる。
 だが、その初心な様子は男の嗜虐心を更に焚きつけた。
「ぐふふふ……ミア様は太刀の扱いは一級でも、男の扱いはこれからですかな? 安心してください、夫になる私がたっぷりと教えて差し上げますよ。どうすればそのスケベな身体を使って男を悦ばせることができるかを……」
 男はミアの頭を両手で掴むと、ミアの鼻が男の腹に触れるほど強引に引きつけた。当然ねじ込まれている男根はミアの喉奥まで侵入し、膨れ上がった亀頭が喉を擦り上げる。
「んぐぉッ!? んッ?! んぶッ!? ぐッ!? んんんッ!」
「ほおおおおっ……小さい口ですなぁミア様は……。私のチンポが喜んでいるのがわかるでしょう? 今は手伝って差し上げますが、次は自分からその可愛い唇と喉を使って私のチンポにご奉仕するのですよ」
 男は恍惚とした表情で天井を見上げたままミアの顔を激しく前後させるが、喉奥を何度もえぐられているミアは呼吸すらままならず地獄のような苦痛を味わっていた。
 やがてミアは窒息寸前になり、身体がガクガクと痙攣し始める。瞳は半分以上が瞼に隠れて喉の筋肉も収縮するが、それは逆に男にさらなる快感をあたえることになった。
「おおおっ?! 喉が締まって……ようやく素直になってくれましたねミア様……。おぉ……出る……全部飲むんですよ……その方が愛を感じますからね……おおおおッ! 出る出る出るッ!」
 男が男根をミアの喉の奥まで突き込むと、何の躊躇も無く大量の精液を吐き出した。男の射精は壊れた蛇口のようであり、突然喉奥で大量の熱い粘液を放出されたミアはパニックに陥った。
「んぶぇッ?! ごきゅっ……ごくっ……んぐぉぉぉぉッ!?」
「ほおぉ、気持ちいい……。止まりませんぞミア様……どうですかな? 愛する夫に初めて射精してもらった気分は?」
 男はようやくミアに視線を落とした。ミアはいまだに硬度と太さを保った男根を咥えたまま、飲みきれなかった精液を口から大量に逆流させて白目を剥いていた。普段のミアの姿からは想像すらできないほど無様で完全に屈服させられたような姿に、男は射精したばかりであるにも関わらず、再び股間に血液が集まってくる気配を感じた。
 男はミアの口から男根を引き抜くと、上着を掴んで無理やり立たせて精液でやや膨らんだ腹に渾身の一撃を喰らわせた。
「おっぶぇぁッ?!」
 背骨がミシミシと音を立てるような音と共にミアの胃は完全に潰れる。ミアの身体は人形のように後方に吹き飛び、そのまま背中を激しく壁に叩きつけられた。
「うぶッ……?! うぶえろろおぉぉ……!」
 ミアはしばらく腹を抱えたような姿勢で、無理やり飲まされた大量の精液を吐き出すと、そのまま受け身も取らずに吐き出した精液の上に倒れ込んだ。
 男がゆっくりと近づいてミアの身体を軽々と抱え上げると、その形の良く大きな胸を手で転がした。温めたゼリーを詰めた風船のような心地良い感触が手のひらに伝わる。
 男はミアの顔を覗き込む。大量の汗で髪が額に貼り付き、半開きになった口周りは精液と唾液で汚れている。その姿はまるで激しい性交の後のようで、艶かしい色気のようなものを男は感じ取った。
「さてと、少し休憩したら『お願い』の続きをしましょうか? まだミア様から正式にお返事をいただいていませんからね」と、男がミアの唇に触れそうな距離で囁いた。「次は二人きりで、ベッドの中でね」