暗い部屋の中には明かりは1つも点いておらず、大小さまざまなモニターの作る光だけが、2つの小さなシルエットを浮かび上がらせていた。モニターにはシオンのいる部屋を様々な角度から映している他、学園のあらゆる場所が映し出されていた。夜の校舎内や校庭、敷地内に動くものは無く、シオン達のいる部屋以外はまるで静止画のように写っていた。

 

「あーあ…自己満で終了なんて、涼も変わったね」

 

「仕方ないよね…長いこと仮死状態だったし…あ…終了じゃないみたいだよ」

 

「あ、ホントだ、やっぱり相変わらずだね。そう言えば、以前は一晩中ぶっ通しってこともあったっけ…。ねぇ、人間って何時間犯し続ければ死ぬと思う?」

 

「んー…分かんないけど興味あるかな…。あのシオンって娘で試してみる?」

 

「涼が本調子になったら試してみようか?何ならアンチレジストの他の戦闘員でもいいし…。賤妖達の餌として廃工場に閉じ込めたのは逃げちゃったから、他の娘でね」

 

「……逃がされた、でしょ?あの肉ダルマさんに…」

 

「相変わらず毒吐くわねぇ…。まぁ、ソレについてはもう済んだことじゃない?」

 

「そうだね…。あの2人仲良かったから…ずっと仲良くできるように、同じ格好にして隣同士にしてあげたものね…」

 

「『キモオタさん』の隣にね…。あれ?正門の所が…へぇ…思ったより早いじゃない?」

 

一番左下の学校の正門を写したモニターに動きがあった。ぴったりとした黒いウェットスーツの様なものを身につけた人影が5人ほど、正門を開けようと作業を始めている。アンチレジストのオペレーターの装備だ。

その後ろから助走を付けて、2m以上はあろうかという正門を驚くほどの身の軽さでよじ登り、オペレーター達より一足先に敷地内に侵入したセーラー服の少女が1人。茶色を基調としたショート丈のセーラー服に指出しのミリタリーグローブを身につけたアンチレジストの上級戦闘員、綾だ。正門の外でオペレーターが待つように指示しているらしいが、綾はそれにかまわず一目散に自分たちのいる研究棟の方向に走り出していた。

 

「普段は待機しているオペレーターまで来るとはね…。ファーザーは命令は出してないんでしょ?」

 

「うん…。多分自発的に動いてるんじゃないかな…?多分あの娘の呼びかけだと思う…」

 

「綾か…。ま、どっちにしろ今日中にここは離れる予定だったしね。少しくらい早まってもいいか…じゃあ行こうか、由里…」

 

「そうだね…由羅…」

 

小さい2つの影はお互い嗤い合うと、携帯電話を操作した後エレベーターに向かって歩き出した。

 

 

 

 

 

「そうそう、この娘の胸すごく気持ち良いらいわよ?感度も良好だし、挟むには十分すぎる大きさでしょ?ボクシング部なんて射精と同時に失神してたわよ」

 

「ほう…それは素晴らしい…では、早速いただきましょうか?」

 

そう言うと涼はシオンの後ろに回り込み、首の後ろと背中で蝶結びになっている紐を解いた。シオンの胸を締め付けていたフリルのついたデザインのトップスが弾けるように外れ、ぱさりと床に落ちた。

 

「ああっ!?やあっ…恥ずかしい…ッ」

 

ぷるんと音が聞こえそうなほどの勢いで締め付けから解放された胸は一回り大きくなったように見えた。若さ故の張りと弾力で形はほとんど崩れず、ピンク色の控えめな乳輪と乳首はシオンの清楚さを静かに主張していた。

 

「ほぉぉ…これは素晴らしい…。柔らかそうだが張りがあって…我慢出来ませんね…」

 

涼はいきなりシオンの胸を後ろから鷲掴みにし、のの字を描くように乱暴にかき回した。愛撫などと呼べるものではなく、ただ自分を満足させるためだけの行為。胸には指が鷲掴みの文字通り猛禽類の爪の様に食い込み、ゴツい指の間から溢れたシオンの柔肉が対照的な印象を放っていた。

 

「あうぅっ!?い…痛っ…!痛いぃ…!ふっ…あぐぅぅ……」

 

「おやおや申し訳ありません。あまりにも素晴らしい胸でしたのでつい…シオンさんは優しくされるのが好きなんですね?」

 

涼はシオンの反応ににやりと笑うと、暖かいマシュマロの様な手触りの胸から手を離し、指の先と爪のみを使って驚くほどのソフトタッチでシオンの胸を触り始めた。まるで一本一本の指が独立し、意志を持った生物のようになめらかな胸の肌の上を這い周り、時折乳輪や乳首をわずかに刺激しながら撫で回す。

 

「あ…あふぅっ!?な…こ…これ!?あ、あああっ!?あああああん!!」

 

シオンは絶妙な刺激にたまらず声を上げる。体中の産毛を逆撫でされている様なゾクゾクする快感に悶え、手袋をはめた指を噛んで声を堪えようとする。ソフトタッチで焦らされた後は、もにゅもにゅと音が聞こえそうなほど慣れた手つきで胸全体を転がすように揉みしだき、再びソフトタッチで焦らす。今までの男子部員とは比べ物にならない技巧であったが、決して一番敏感な桜色の突起には触れなかった。

時間にすれば10分ほどであったが、シオンにとっては数時間にも感じられた。一番触って欲しい所を避けながら焦らされ続け、指を噛みながらぐったりと荒い息を吐き続け、我慢の限界を迎えそうな時、突如シオンの胸を這い回る生き物は意図的に避けていた両方の乳首に向かって一斉に集合し、親指と人差し指の腹を使って凝りをほぐすかのように集中的にしごきはじめた。

 

「くっ…くふぅぅっ……えっ?うあ゛っ!?あああぁっ!!そ、そこっ…そこおっ!!ああぁ、らめぇぇぇぇ!!」

 

「くっくっく、こんなに痙攣して、待ちかねた刺激はいかがですか?さぁ、胸だけでイッてしまいなさい」

 

そう言うと涼は右手でシオンの乳首を転がしながら、シオンの左胸にしゃぶりついた。唇で強引に胸を吸いながら、舌先を高速に動かし乳首を転がすように刺激する。始めて感じる刺激にシオンは一気に頭の中を真っ白にさせられた。

 

「あ…あああっ!!ふあぁ………え?…い…いくって…どこに?……うぐっ!?ぐぅぅぅぅ!?ああああっ!?そ…そんな…す…吸っちゃだめぇぇ!!」

 

「あらあら…涎垂らしたままそんなによがっちゃって…うふふ…すごぉい…」

 

冷子の声ももはやシオンには届いていなかった。シオンの絶叫と涼の唾液を啜る音だけが部屋にこだまする。

 

「あっ!?ああっ?!な…何…?く…くる…なんか……来ちゃ……!!ああっ…や…やあぁぁっ!!ああああああああああっ!!!」

 

大きく身体を仰け反し絶叫しながら、シオンは目を閉じて快感に身を任せた。元々敏感な身体をしたシオンの、初めて体感した絶頂。玉の汗を浮かべ、その意味も分からないままただビクビクと身体を痙攣させた後、涼に倒れ込んだ。

 

「はぁっ…はぁっ…はぁ…な…な…なに…これ……?何かが、身体を…んむぅっ!?ん……んぅ……」

 

涼がシオンに唇を重ねると、シオンもぼうっとした意識の中で本能的に舌を絡めてくる。チャームの効き目が徐々にシオンを蝕んでいった。

 

「んむぅっ…、良かったですよ。今のがイくということです。先ほどあなたと遊んでいた男子生徒達や私も、みんな精液を出すときはこんなに気持ちよかったのですよ」

 

「あ……み…皆さんも…こんなに…気持ちよかったのですか……?」

 

「えぇ、そうですよ。では、今度は私もしてもらいましょうか…?」