Яoom ИumbeR_55

Яoom ИumbeR_55は「男性→女性への腹パンチ」を主に扱う小説同人サークルです。

2010年10月

涼はシオンの胸を乳首が重なるくらいぎゅうっと合わせると、その中心へ男根を突き込んだ。本来はさらさらとした上質なタオルケットの様な肌はわずかに汗ばみ、むっちりとした弾力とわずかな抵抗を持って男根を受け入れた。まるで暖めたゼリーを詰めた柔らかい風船に挟まれている様な錯覚に陥るが、現実はさらに極上なものだった。

 

「お、おおおおおっ…。こ、これは確かに…凶悪なまでの気持ちよさだ。正面から突き込んでいるのにすべて隠れるこの大きさ。肌触りや弾力も…。遠慮は無用ですね…」

 

涼は最初からフルストロークでシオンの柔肉に鋼の様な肉棒を繰り返し突き込んだ。ぱんっぱんっという小気味いい音が響き、涼に極上の快楽を送る。

 

「あっ…あっ…あっ…わ…私…またエッチなことしてる…。ああっ…ふ…太いぃ…」

 

チャームの効果があるとはいえ、上気した顔で自分の胸に突き込まれている男根を凝視しながら無意識に呟く言葉は、男性の本能をこの上なく刺激した。こいつは天性のものがあるなと涼は思い、射精感は早くも限界に来ていた。

 

「ああっ…ビ、ビクッてなった…。で…出るんですか…?ま…また…白いの…いっぱい出しちゃうんですか…?ふああっ!ま…まだ大きくなるの?す…すごい…」

 

悩ましげな上目遣いで見上げながら溜息まじりで呟くシオンに、涼は瞬く間に限界まで追い込まれていった。男根を勢い良くシオンの谷間に叩き込みながら、最後のスパートに入る。背中に電気が走る瞬間に一気に引き抜き、

 

「ぐううっ…も、物欲しそうな顔をして…。くおっ!?う、受け止めなさい!」

 

「あっ!あっ!あっ!ああっ!す、すごいぃ…も…もう……えっ!?あ…あああっ!?」

 

涼は男根を引き抜くと、控えめなシオンの乳首に男根の先端を押し付け、放出しながらそれを左胸全体に塗りたくった。左胸全体がべっとりと粘液まみれになっても放出は止まらず、さらにシオンの半開きの口に男根を突っ込んだ。

 

「あ…熱いぃっ…!!あ…こんなに…どろどろに……。む…むぐぅっ!?ん…んぅ……んぐぅっ!!?ぶぐっ…うぶううぅぅ!!?」

 

「くおおおっ…し…舌が絡み付いて…て…手も……と…止まらない…」

 

シオンは突然男根を押し込まれ、慌てて手と舌で男根を押し出そうとするが、それは逆効果に絶妙に男根を刺激し、激しい涼の放出でシオンの頬は風船のように膨らみ、口内から喉にかけてドクドクと熱い樹液が流し込まれた。シオンはチャームによる軽い絶頂を味わい、わずかに痙攣しながら焦点の合わない目でただ涼を見上げていた。

 

「あはははっ!すごぉい!チャーム飲まされながらイけるようなら、そのうち精液でも大丈夫になるわよ。………………………なぁにがアナスタシア創立以来最高の生徒会長よ…。清楚なお嬢様が聞いてあきれるわね?今じゃ男のチ○ポにしゃぶりついて尻尾振ってる一匹のメス豚、いえ、メス牛かしらね。本当にくだらないわね」

 

最初はいつもの余裕のある顔で手を叩いていた冷子の表情と口調が、突然刺々しいものに変わり、シオンにゴミ溜めに群がる蠅を見る様な視線を送る。

 

「本当に気持ち悪いわ、吐き気がする。涼、もう済んだでしょう?あの双子から連絡で、予定通りアナスタシアを離れるらしいわ」

 

冷子はシオンに再び一瞥を投げつけると、そそくさと隣の部屋に向かって歩き出した。涼はぐったりと座り込むシオンを残念そうに見つめている。

 

「はぁっ…はぁっ…くぉぉ…最高でしたよ…。出来るなら最後までお付き合い願いたいですが、生憎時間のようです…。またお目にかかりたいですね…」

 

「あ…あぅ…ふ…双子…?ま…まだ、仲間がいるんですか…」

 

「ええ…あなたも知っていると思いますが……おや…?いやはや……いいのですか?」

 

涼が珍しく少し驚いた表情をしている。部屋の中に入ってくる2人の少女、レジスタンスの戦闘員、由里と由羅が無表情で部屋に入ってきた。

 

 

 

 

 

「止まって下さい綾さん!1人で乗り込むのは危険です!あなたにまで何かあったら…!!」

 

背後からオペレーターの悲痛な叫びが聞こえるが、綾は聞こえない振りをして研究棟を目指し疾風のように掛けて行った。シオンの行動が追えなくなってから2時間。いくら何でも遅過ぎる。当初、音声通信が途絶えた後もシオンの動きだけは追えたものの、駐車場から広場まで移動し、研究棟に入ったと同時にシオンの反応までもが消えてしまった。おそらく軍事基地のように、研究棟全体が特殊な妨害電波のようなもので覆われているのだろう。

2時間してもシオンが出てくる気配がないことに、綾の天性の勘と今までの経験が警鐘を鳴らしていた。とても嫌な予感がする。

居ても立ってもいられずに学校の制服から戦闘用のセーラー服に着替えアジトを飛び出そうという時に、綾とパートナーを組んでいるオペレーターと出くわし、その呼びかけでいつの間にか5人ほどが自主的にシオン救出に名乗りを上げた。

 

「待っててシオンさん…。すぐに助けに行くから……ッ!?」

 

研究棟付近の噴水広場に、野球部のユにフォームを着た男子学生が3人ほど倒れていた。眼鏡をかけた学生は耳から血を流している。

 

「ちょ…ちょっとあなた!大丈夫!?一体何が…?」

 

あわてて綾が眼鏡をかけた学生の元に駆け寄る。失神こそしているものの、呼吸や心音は正常だった。念のため他の2人も確認したが、いずれも命に別状は無いらしい。ほっとして通信機のスイッチを入れる。

 

「こちら綾、救じ…」

 

「なにしてるんですか綾さん!!勝手に行ってしまって…いくら強いからって、もしものことがあったらどうするんです!?」

 

綾の言葉を遮り、耳がキーンと鳴るほどの怒声がイヤホンを付けている右耳から左耳へ抜ける。綾はよろよろとよろけ、倒れている眼鏡につまずきべしゃりと見事に転んだ。

 

「わわっ…痛った!!?」

 

「えっ!?ちょ…大丈夫ですか!?」

 

「もう!急に大声出すからびっくりしたじゃない!先に行ったことは謝るわ。あと、研究棟前の広場でけが人3人を発見。救助を要請します」

 

「けが人?容態は大丈夫ですか?」

 

「失神しているけど、呼吸や心音は安定してるわ。まったく、ここで一体何があったのよ…。とにかく私は研究棟に向かうから、救助の方は任せたわよ。研究棟は何があるか分からないから、あなた達は下で待機していて欲しいの。もし2時間して私が戻らなかったら、ファーザーに連絡して…」

 

「あ…ちょっと綾さ…」

 

一方的に通信を切った後、改めて研究棟を見上げる。選ばれたもののみが入ることを許されたアナスタシア聖書学院、建物から地面の石畳に至るまで中性ヨーロッパ調に統一された広大な敷地内の、ほぼ中央にそびえる現代的な建物は、周囲の景観から明らかに浮いていた。月の光を浴びて不気味に光りながらそびえる巨大な研究棟は、まるで悪魔の根城のようにも見えた。

単身研究棟に入る。ドアが半分開いており、すんなり中に入ることが出来た。注意して1歩1歩進んで行くが、周りに人の居る気配がない。奥を見ると、まるで招き入れるようにエレベーターが青白い光を廊下に落としていた。

ごくりと固唾を飲む音が廊下全体に響いた気がした。綾は意を決し、エレベーターに入る。扉が、まるで獲物を捕えた食虫植物がその葉を閉じるように、ゆっくりとしまっていった。

 

 

 

「うわ…酷い臭い…。涼…アンタ張り切り過ぎ…。冷子、アンタまたシャワーに入れてあげた方がいいんじゃない?」

 

「やぁよ…面倒くさい…。それよりここを離れるんでしょ?どこだか知らないけど、行くなら早くして欲しいわ」

 

「あなたがシオンさんですか…へぇ…モニターで見るよりも本物の方が綺麗ですね…」

 

「あ…あなた達……由里さんと…由羅さん…?な…何故ここに…?」

 

目の前には、会議室でファーザーが流した映像で見た双子。肥満体の人妖に散々責め立てられ、堕ちる所まで堕ちたように見えた彼女達が、目の前で人妖と親しげに話をしている。あまりの出来事にシオンは事態が飲み込めなかった。

 

「シオンさんに良いニュースですよ…。お友達の綾さんがもうすぐここに来てくれます…。シオンさんも乗ったエレベーターに入ると自動的にこの階に着くようにセットしてきましたから…」

 

「ちょっ…!由里!?あんたいつの間にそんなことしたの?ヤバいじゃん!?」

 

「大丈夫だよ由羅…その前にここを出ればいいから…。隠し通路は知っている人にしか分からないしね…。シオンさん、とりあえずこれだけでも…」

 

のんびりとした動作でシオンにフリルの着いた黒いトップスを付けてあげる由里と、パタパタと慌てて端末を操作する由羅。遠くの方で重いものが動く音がした。

相変わらず対照的な2人に半ば呆れながら、冷子が涼に声をかける。

 

「なんだかんだでこの2人に任せてれば安心ね…。さぁ涼、すぐ出発するから服を来て著頂戴」

 

「………綾」

 

「え…?」

 

「………私はしばらくここに残りましょう…。仮死体験などという貴重な体験をさせていただいて 、彼女には個人的に色々とお礼がしたいものですからね…」

 

涼の目は興奮のためか、人妖特有の縦に切れた瞳孔が赤い光を放ってた。表情こそ、表面的にはいつもの落ち着いた柔らかい笑みを浮かべていたが、長い付き合いの冷子にはその奥にどす黒いマグマの様な怒りがフツフツと沸き立っていることを察知出来た。

 

「ちょっと!気持ちは分かるけど今はここを離れるのが先決でしょう!?今は綾って娘1人かもしれないけど、数が増えたら厄介になるわよ。それに、あの娘を殺すならいつだって…」

 

「いえ、私ももう我慢が出来ないのですよ…。後で新しいアジトの場所を連絡して下さい。なるべく早く済ますつもりですが…ククク、明日の夜までには戻りますよ…」

 

涼がこうなってしまうと止まらないことを冷子は知っていた。説得を諦めて双子と共に部屋を出る。冷子達と入れ替わるように綾が部屋に飛び込んできた。

 

「シオンさん!大丈夫!?」

 

綾は目の前に広がっている光景に、しばらく言葉が出なかった。床中にまるで白いペンキをぶちまけたかのように、あちこちで白濁の粘液が水たまりを作っており、その中心には白濁まみれになり鳶座りで呆然と佇むシオンと、その正面で全裸で仁王立ちになり顔だけをこちらに向けている涼の姿があった。

シオンは綾が視界に入るとゆっくりと顔を向け、安堵のためか緑色の瞳からは一筋の涙が流れた。

 

「綾ちゃん……私……汚れちゃった……」

 

「…………ッ!!」

 

綾はわなわなと震えながら、シオンの目の前に立っている涼に憤怒の視線を向ける。しかし、その姿を見た涼はにやりと嗤うと、いきなりシオンの細い顎を掴み、そのまま男根を口内に押し込んだ。

 

「うぶっ!?うむぅぅぅっ!!?」

 

「なっ!?やめろぉぉぉぉっ!!」

 

綾が涼に突進すると、あっさりとシオンの口から男根を引き抜き数歩後ろに下がる。どうやら挑発のための行為だったらしいが、綾は完全に頭に血が登り、ふぅふぅと肩で息をしていた。今にも飛びかかりそうになる気持ちを堪えながら、シオンの肩に手を置く。

 

「シオンさん、もう大丈夫だから…。待ってて…すぐにあいつをぶちのめすから!」

 

ギリリと綾のはめている革製のグローブが軋む。シオンは下を向き、ぽろぽろと涙を流しながら綾の手を自分の肩からそっと外した。。

 

「!?。シ、シオンさん…?」

 

「わ…私…汚れちゃったから…綾ちゃんに会わせる顔が無い…」

 

「そ…そんなことない!な…何言ってるのシオンさん…。『汚された』の間違いでしょ!?あんな下衆にやられたことなんて気にしない方がいいよ!」

 

「ち…違うの……。さ…されてるうちに私…だんだん気持ちよくなって…。あの…イクっていうの…?それにもなっちゃって…。自分がこんなにエッチだったなんて知らなくて……。もう…学校にも…アンチレジストにも居られない……」

 

シオンは細い肩を振るわせながら泣いていた。綾はチャームや精液が身体に付くこともかまわずに正面からシオンをしっかりと抱きしめた。一瞬ビクリとしたシオンだったが、徐々に力が抜けて行き、弱々しく申し訳無さそうに綾のセーラー服の袖を掴んだ。

 

「大丈夫…大丈夫だから…。シオンさんは絶対に汚れてなんか無い…。もしそうだったらこういう風に抱きしめられる訳無いでしょう?絶対に大丈夫…。悪いのは全てこのチャームのせいだから。いまからシオンさんをこんな風に傷付けた奴を懲らしめるからね…」

 

綾も目に涙を浮かべながら立ち上がり、手のひらでぐしっと涙を拭うと、涼に対して向き合った。

 

「お前…絶対に許さないから…。もう謝っても絶対に許さないから!!」

暗い部屋の中には明かりは1つも点いておらず、大小さまざまなモニターの作る光だけが、2つの小さなシルエットを浮かび上がらせていた。モニターにはシオンのいる部屋を様々な角度から映している他、学園のあらゆる場所が映し出されていた。夜の校舎内や校庭、敷地内に動くものは無く、シオン達のいる部屋以外はまるで静止画のように写っていた。

 

「あーあ…自己満で終了なんて、涼も変わったね」

 

「仕方ないよね…長いこと仮死状態だったし…あ…終了じゃないみたいだよ」

 

「あ、ホントだ、やっぱり相変わらずだね。そう言えば、以前は一晩中ぶっ通しってこともあったっけ…。ねぇ、人間って何時間犯し続ければ死ぬと思う?」

 

「んー…分かんないけど興味あるかな…。あのシオンって娘で試してみる?」

 

「涼が本調子になったら試してみようか?何ならアンチレジストの他の戦闘員でもいいし…。賤妖達の餌として廃工場に閉じ込めたのは逃げちゃったから、他の娘でね」

 

「……逃がされた、でしょ?あの肉ダルマさんに…」

 

「相変わらず毒吐くわねぇ…。まぁ、ソレについてはもう済んだことじゃない?」

 

「そうだね…。あの2人仲良かったから…ずっと仲良くできるように、同じ格好にして隣同士にしてあげたものね…」

 

「『キモオタさん』の隣にね…。あれ?正門の所が…へぇ…思ったより早いじゃない?」

 

一番左下の学校の正門を写したモニターに動きがあった。ぴったりとした黒いウェットスーツの様なものを身につけた人影が5人ほど、正門を開けようと作業を始めている。アンチレジストのオペレーターの装備だ。

その後ろから助走を付けて、2m以上はあろうかという正門を驚くほどの身の軽さでよじ登り、オペレーター達より一足先に敷地内に侵入したセーラー服の少女が1人。茶色を基調としたショート丈のセーラー服に指出しのミリタリーグローブを身につけたアンチレジストの上級戦闘員、綾だ。正門の外でオペレーターが待つように指示しているらしいが、綾はそれにかまわず一目散に自分たちのいる研究棟の方向に走り出していた。

 

「普段は待機しているオペレーターまで来るとはね…。ファーザーは命令は出してないんでしょ?」

 

「うん…。多分自発的に動いてるんじゃないかな…?多分あの娘の呼びかけだと思う…」

 

「綾か…。ま、どっちにしろ今日中にここは離れる予定だったしね。少しくらい早まってもいいか…じゃあ行こうか、由里…」

 

「そうだね…由羅…」

 

小さい2つの影はお互い嗤い合うと、携帯電話を操作した後エレベーターに向かって歩き出した。

 

 

 

 

 

「そうそう、この娘の胸すごく気持ち良いらいわよ?感度も良好だし、挟むには十分すぎる大きさでしょ?ボクシング部なんて射精と同時に失神してたわよ」

 

「ほう…それは素晴らしい…では、早速いただきましょうか?」

 

そう言うと涼はシオンの後ろに回り込み、首の後ろと背中で蝶結びになっている紐を解いた。シオンの胸を締め付けていたフリルのついたデザインのトップスが弾けるように外れ、ぱさりと床に落ちた。

 

「ああっ!?やあっ…恥ずかしい…ッ」

 

ぷるんと音が聞こえそうなほどの勢いで締め付けから解放された胸は一回り大きくなったように見えた。若さ故の張りと弾力で形はほとんど崩れず、ピンク色の控えめな乳輪と乳首はシオンの清楚さを静かに主張していた。

 

「ほぉぉ…これは素晴らしい…。柔らかそうだが張りがあって…我慢出来ませんね…」

 

涼はいきなりシオンの胸を後ろから鷲掴みにし、のの字を描くように乱暴にかき回した。愛撫などと呼べるものではなく、ただ自分を満足させるためだけの行為。胸には指が鷲掴みの文字通り猛禽類の爪の様に食い込み、ゴツい指の間から溢れたシオンの柔肉が対照的な印象を放っていた。

 

「あうぅっ!?い…痛っ…!痛いぃ…!ふっ…あぐぅぅ……」

 

「おやおや申し訳ありません。あまりにも素晴らしい胸でしたのでつい…シオンさんは優しくされるのが好きなんですね?」

 

涼はシオンの反応ににやりと笑うと、暖かいマシュマロの様な手触りの胸から手を離し、指の先と爪のみを使って驚くほどのソフトタッチでシオンの胸を触り始めた。まるで一本一本の指が独立し、意志を持った生物のようになめらかな胸の肌の上を這い周り、時折乳輪や乳首をわずかに刺激しながら撫で回す。

 

「あ…あふぅっ!?な…こ…これ!?あ、あああっ!?あああああん!!」

 

シオンは絶妙な刺激にたまらず声を上げる。体中の産毛を逆撫でされている様なゾクゾクする快感に悶え、手袋をはめた指を噛んで声を堪えようとする。ソフトタッチで焦らされた後は、もにゅもにゅと音が聞こえそうなほど慣れた手つきで胸全体を転がすように揉みしだき、再びソフトタッチで焦らす。今までの男子部員とは比べ物にならない技巧であったが、決して一番敏感な桜色の突起には触れなかった。

時間にすれば10分ほどであったが、シオンにとっては数時間にも感じられた。一番触って欲しい所を避けながら焦らされ続け、指を噛みながらぐったりと荒い息を吐き続け、我慢の限界を迎えそうな時、突如シオンの胸を這い回る生き物は意図的に避けていた両方の乳首に向かって一斉に集合し、親指と人差し指の腹を使って凝りをほぐすかのように集中的にしごきはじめた。

 

「くっ…くふぅぅっ……えっ?うあ゛っ!?あああぁっ!!そ、そこっ…そこおっ!!ああぁ、らめぇぇぇぇ!!」

 

「くっくっく、こんなに痙攣して、待ちかねた刺激はいかがですか?さぁ、胸だけでイッてしまいなさい」

 

そう言うと涼は右手でシオンの乳首を転がしながら、シオンの左胸にしゃぶりついた。唇で強引に胸を吸いながら、舌先を高速に動かし乳首を転がすように刺激する。始めて感じる刺激にシオンは一気に頭の中を真っ白にさせられた。

 

「あ…あああっ!!ふあぁ………え?…い…いくって…どこに?……うぐっ!?ぐぅぅぅぅ!?ああああっ!?そ…そんな…す…吸っちゃだめぇぇ!!」

 

「あらあら…涎垂らしたままそんなによがっちゃって…うふふ…すごぉい…」

 

冷子の声ももはやシオンには届いていなかった。シオンの絶叫と涼の唾液を啜る音だけが部屋にこだまする。

 

「あっ!?ああっ?!な…何…?く…くる…なんか……来ちゃ……!!ああっ…や…やあぁぁっ!!ああああああああああっ!!!」

 

大きく身体を仰け反し絶叫しながら、シオンは目を閉じて快感に身を任せた。元々敏感な身体をしたシオンの、初めて体感した絶頂。玉の汗を浮かべ、その意味も分からないままただビクビクと身体を痙攣させた後、涼に倒れ込んだ。

 

「はぁっ…はぁっ…はぁ…な…な…なに…これ……?何かが、身体を…んむぅっ!?ん……んぅ……」

 

涼がシオンに唇を重ねると、シオンもぼうっとした意識の中で本能的に舌を絡めてくる。チャームの効き目が徐々にシオンを蝕んでいった。

 

「んむぅっ…、良かったですよ。今のがイくということです。先ほどあなたと遊んでいた男子生徒達や私も、みんな精液を出すときはこんなに気持ちよかったのですよ」

 

「あ……み…皆さんも…こんなに…気持ちよかったのですか……?」

 

「えぇ、そうですよ。では、今度は私もしてもらいましょうか…?」

時間の感覚が無くなっていく。私がここで目覚めてから何日、いや、何週間経過しただろうか。ほぼ毎日、様々な人妖が私を散々責め立てた挙句、濃厚なチャームを浴びせていった。人間とは不思議なもので、そんな極限状態ともいえる生活にも私の身体はすっかり順応し、逃げ出したいという気持ちは今でもあるものの、彼らが部屋に入るたびに私は自然と彼らのチャームを期待するようになっていった。

 

 

 

「おら!もっと奥までくわえ込むんだよ。喉奥でしごくんだ!」

 

「うぶぅぅぅっ!!?うぐぇっ!!ごえぇぇぇっ…!!」

 

マッチョなこの男はいつもは太った別の男と一緒に来るのだが、今日はなぜか1人だ。でも、やることは大体同じ。散々私のお腹を責め立て、胃の内容物をすっかり吐き出させた後のイマラチオ。お決まりのパターンだ。

喉が男の巨根の形に合わせて、まるでカエルのように大きく膨らむ。もの凄い吐き気と呼吸がままならない死への恐怖が私を襲うが、この行為の結果を思うと自然と身体の奥が熱くなる。

 

「ぐぅぅぅぅっ……!!メス豚へ餌を恵んでやる!こぼすんじゃねぇぞ!!」

 

どびゅぅぅぅっ!!ぶびゅっ!!ぶびゅるぅぅぅぅっ!!!

 

喉奥へ突き込んだまま、熱い樹液が直接胃へ流し込まれる。味なんて分からない。ただ、これを飲まされるたびに、私の身体は否応無しに悦びを感じる。しかし、放出が終わり男が男根を一気に引き抜く一瞬前、さらに奥にそれを突き込んだ。

 

「うぎゅう!!?うげぇぇぇぁぁぁぁ!!」

 

それが私の限界を超えさせ、たった今流し込まれた大量のチャームをびちゃびちゃと床に吐き出した。白濁した水たまりが、床に着いた私の膝の間に広がる。

 

「ちっ!!何やってんだよ!?」

 

男が私の髪を掴んで顔を上げさせ、覗き込んでくる。男の顔は無精髭が生え、髪はやや伸びすぎているが、それでも元々の顔が野性的で整った顔をしているので、不思議と魅力的に写った。

私達はしばらくそのままの姿勢で沈黙した。静寂が足下から私達の間に霧のように広がる。ふと、私の髪を握っている男の手が小刻みに震えているのに気付いた。不思議に思って顔を覗き込むと、その目が赤い。いや…泣いてる……?

 

「クソッ!!」

 

吐き捨てるようにそう言うと、男は私を突き飛ばすように髪を離した。床に倒れたまま男を振り向くと、背中を向けて小刻みに震えている。

 

「……あ…あの……いつも一緒の人は…?」

 

当然の疑問を口にすると、男の背中が小さくビクリと跳ねるのが分かった。しばらく男は何かを考えるかのようにその場に静止していると、やがでふぅっとため息をついて私に振り返った。

 

「お前…帰りたいか…?」

 

私の質問を無視した意外な一言に、私は即答することが出来なかった。

 

「家に帰りたいかって聞いてんだよ?」

 

「えっ…!?あ…は、はい。も、もちろんです。帰りたいに決まってます!」

 

男は自分の足下に視線を落とすと、小さく「だよな…」と呟いた。帰れる?私、ここから出れるの?男は相変わらず足下を見ながら、つま先で小さな図形を描いていた。やがて、意を決したように視線を上げて、私に向き直った。

 

「いいぜ、出してやるよ。俺が出た後に逆方向の扉が開くようにしておく、そのまま真っすぐ行けばやがて出口だ。見張りなんかもいねぇから安心しな。そのかわり、途中どの扉も開けるんじゃねぇ」

 

突然言い渡された解放宣言に私は事態を飲み込むことが出来ず、呆然と男を見つめた。

 

「なんだよその目は…?言っとくが、罠じゃねぇぞ。俺は乱暴だし、お前にも色々酷いことをしたが、人間みたいに嘘は言わねぇ…」

 

「な…何故急にそんなこと…」

 

「理由なんてねぇよ。俺の気が変わらないうちにとっとと消えな」

 

それだけ言うと、男は私に背を向けて自分が入ってきたドアに向かって歩き出す。私はただ呆然とするしかなかった。男の言うことが本当なら、彼がドアを開けると後ろのいつも閉まっているドアが開くはずだ。そして、おそらく彼は嘘は言ってないだろう。

 

「ああ…あのよ…」

 

男がドアノブに手をかけながら、私を振り返った。

 

「お前、アンチレジストに帰るのか?」

 

どこか諦めた様な、まるで解体工場に送られて行く家畜を見る様な表情だった。

 

「え…?あ…と、当然です!人妖を倒すのが私の使命です!たとえ上級戦闘員になれなくても、オペレーターとしてバックアップは出来るはずです!」

 

「ふぅ…やめておけ。おとなしく家に帰って、そして普通の生活をしろ。金輪際俺達やアンチレジストに関わるんじゃねぇ」

 

「な…何故ですか!?あなた方にそんなことを言われる筋合いは…!!」

 

「どこの世界も、全てを知っているのは上の一部だけで、それ以外の奴らは訳も分からず利用されてるだけなんだよ!」

 

私の言葉を遮って発せられた諭す様な男の言葉に、私は二の句が継げず黙り込んだ。

 

「お前が思っているよりも、俺たちを取り囲んでいる輪は遥かに大きい。状況が変わったんだ。今に暴走がはじまる…」

 

「暴…走…?ど、どういうこと……?」

 

「…………気になるんなら、出口の途中、右側にあるボイラー室のドアを開けてみな。後悔しない自信がありゃあな…俺が言えるのはそれだけだ。じゃあな……あと、今まで悪かったな」

 

バタンとドアが閉まった後も、私はしばらく男の出て行ったドアを見つめ続けていた。何か大きな出来事が、私の周りで起こっていると彼は言っていた。まるで大海原に放り出され、巨大な渦巻きに飲み込まれる前の静けさの中に居るような感覚だった。

しばらく呆然とした後、はっと気付いて後ろのドアを開ける。ドアは今まで固く口を閉ざしていたのが嘘のようにすんなりと開いた。

途中、いくつかのドアを通り過ぎた。更衣室や機械室の他、大きなベルトコンベアが設置された部屋もあった。いくつかの部屋を通り過ぎた後、赤いライトの下に照らされたボイラー室はあった。

 

「ここがボイラー室…。中に何があるのかしら…?」

 

震える手でドアノブを回す。想像よりも大きな音がして、ドアは開いた。開けた瞬間に、様々な臭いが私の鼻を突き刺し、思わず口と鼻を手で覆う。

 

「ううっ……ひどい…何、この臭い…?チ…チャームと…血?」

 

臭いの1つは間違いなくここに来て何度と無く嗅がされたチャームの臭いだった。それが汗や体臭の臭いと混じり合い、酷い臭いがこの部屋を塗りつぶしていた。プールの更衣室をずっと掃除せずに放置すればこのような臭いになるのだろうか?いや、プールの更衣室をいくら放置しても、錆びた鉄が腐った様な、ぬめりつく様な血の臭はするはずが無い。

私は逃げ出したい気持ちを抑えながらも、口元を覆いながら慎重に部屋の奥へと進む。奥に行けば行くほど、次第に血の臭いは濃くなっていった。そして、ボイラーに「ソレ」はあった。いや、へばりついていた。

 

「一体何がこの部屋で……ひぅっ……!!!?」

 

悲鳴はそのまま身体の中にかき消えていった。部屋の奥に設置されたボイラー。最初、ボイラーの中心にぼろぼろの黒い布がかかっているのかと思った。しかし、近づくとそれはまぎれも無く人だった。いや、よく見れば見覚えがある。あの頻繁に私を襲ってきた2人組、さっき逃がしてくれた人妖の相棒。肥満体の人妖がボイラーの中心に、まるで前衛芸術の作品のように貼り付けられていた。

 

「うぐっ…!!うげぇぇぇぇぇ…!!」

 

胃の中に吐くものなんて残ってなかったが、ともかく吐かずにはいられなかった。いくら嘔吐いても何も出て来ないが、とにかく吐いた。目の前にある「太っちょ」の変わり果てた姿は自分の想像の範疇を超えていた。身体の中の空気を全て吐き出した後、少し落ち着いて恐る恐るソレを見上げる。

身体の至る所に五寸釘かアンカーの様なものが打ち込まれ、ボイラーにまさに「貼り付け」られていた。胴体と首が分かれていた。首は胴体の右側に貼り付けられ、さらにその右隣には根元から抜き取られたのか、異様に長い舌が貼付けられていた。顔中は切り刻まれ唇は無く、むき出しの歯は笑っているように見えた。両目はくり抜かれ、黒い穴が過去そこに目が存在したことを主張していた。身体は解剖したカエルの標本の様だった。両手足は大の字にした状態で固定され、胴体まるで巨大な絨毯のように、喉仏の下からヘソの下まで大きく切り開かれた皮膚が左右対称に貼付けられ、包むものが無くなった臓腑がこぼれて床にまで垂れ下がっていた。

 

「おうぐっ!?うごぇぇぇぇ!!」

 

再び強い吐き気に教われ、嘔吐きながらボイラー室を出て一目散に出口まで走る。転がるようにドアを出ると、そこは見慣れない夜の町だった。私が閉じ込められていたのは、どうやらこの町の工場だったらしい。しかし、稼働している様子は無く、所々朽ち果てている。こういうのを廃工場と言うのだろうか。私はほとんど無意識に当ても無く歩き、駅を見つけて実家へと帰った。どのように乗り継いで帰ったかは覚えていないので、当然あの廃工場のあった場所は今でも分からない。

私はこの一件をファーザーに報告しようと思ったが、結局組織には戻らなかった。引き止める両親には悪いと思ったが、念のために色々と理由をつけて現在は遠い町で一人暮らしをしている。心配した組織との関係も、私が不要になったのか、死んだものとして扱われているのか、いずれにせよ特に接触は無かった。

今でも時々マッチョが言っていた「状況が変わった」という言葉の意味を考えるし、あの太っちょの末路が時々夢に出てきて飛び起きることがある。しかし、今の私はあの場所からずいぶん遠くまで来てしまった。私がマッチョの言っていた「取り囲んでいる輪」の外に出ることが出来たのか、それともただ輪の中心から離れただけで、未だに輪の中にいるのかは分からない。

 

 

レジスタンス「外伝:cage」

 

EИD

「ん……んぅ……うぅ……」

 

どのくらい時間が経っただろうか。

先ほどと同じ部屋。シオンは固い床の上に目を覚ました。まだ目の前がハッキリしないが、本能的に身体のあちこちを点検した。幸い、 腹部に疼痛が残る以外は、手足や首に致命的なダメージは負っていない。いつの間にか汚された身体もある程度綺麗に清拭され、 衣服に白くこびり付いた残滓と口の中に残る精液特有の後味がわずかに不快なだけだった。

 

「くっ…」

 

横座りのまま両手で身体を支え、わずかに上体を起こす。何だろう、拘束などはされていないが異様に身体が重い。それに、なぜか身体の中がじんわりと熱い。

 

「あらあら、目が覚めたかしらぁ?」

 

びくりとして後ろを振り向くと、冷子がモデルのような姿勢で椅子の上に座ってシオンを見下ろしていた。拳の上にその鋭い顎を乗せ、すらりと伸びた足を妖艶に組んでいる。

 

「うふふふ…ずいぶんと派手に汚されたわねぇ…。愛されててうらやましいわぁ…。一応身体は拭いといてあげたけど、なかなか落ちない所は我慢してね」

 

「篠崎先生…」

 

ハッキリしない意識の中、ぼうっとした様子で冷子を見つめていたシオンだったが、ハッと気付いてあわてて声を上げる。

 

「あ、あのっ!み、皆さんは…、皆さんはどこへ行かれたのですか!?」

 

「はぁ…?皆さんってあの男子部員達のこと?あっきれた…。あなたあいつらに滅茶苦茶にされたのよ?今更生きてようが死んでようがあなたには関係ないでしょう?」

 

吐き捨てるようにそう言うと、軽蔑の視線を隠そうともせずにシオンを見つめる。しかし、シオンは必死だった。

 

「か…彼らは、篠崎先生の作った薬で一時的に前後不明になっただけです!無事なんですか?後遺症とかは無いんですか?」

 

「………吐き気がするほどのお人好しね。本当にむかつくわ。安物のチョコレートじゃあるまいし、ゲロ甘なのも大概にしなさいよ。虫酸が走るのよ。アンタみたいなのを見てるとね……」

 

薄暗い部屋の中、冷子の声は氷で出来たナイフのように冷たく響いた。椅子から立ち上がるとカツカツと高い靴音を立ててシオンに近づき、髪の毛を掴み無理矢理立たせる。

 

「あうっ!?痛っ!!」

 

「なんでアンタはそんなに他人を信用出来るのよ…?アンタ達人間なんて他人を平気で裏切るし、すぐに殺し合いを始める屑以下の存在じゃない。共食いする生き物なんて蜘蛛やカマキリみたいな虫ケラとアンタ達人間だけよ…。もっとも、同族同士で憎み合うだけならまだしも、他の生き物にまで迷惑をかけている分、アンタ達の方がタチが悪いわねぇ…?」

 

「な…何でそんなに…人間を憎むんですか…?」

 

シオンは冷子の手首を掴んでこれ以上髪の毛を引っ張られないように押さえつける。しかし、冷子の握力は凄まじく、シオンの力ではとてもほどけそうも無かった。冷子は一瞬真剣な表情になり何かを言いかけたが、すぐに元のあざ笑う様な表情に戻った。

 

「…………さぁてねぇ…どうかしら?」

 

「な…何か訳があるなら聞かせて下さい…!私達も…もしかしたら分かり合えるか…うぐうっ!?」

 

言葉をすべて発する前に、冷子の左手がシオンの下腹部に鋭くめり込んでいた。女性の急所である子宮へのピンポイントの打撃。シオンの顔がみるみる青ざめていく。

 

「あんまり舐めたこと言ってると本気で殺すわよ?人の心配より自分の心配でもしたら?ふふふっ…あなたの若さで子供が出来ない身体になるのも辛いでしょう?」

 

「あ……あふっ…!?あ……あああ……」

 

「ふふ…せめてもの情けよ…。しばらく黙ってなさい…」
 

 

グヂィッ!!!!

 

「ぎゅぶぅっ!?…うぐあぁぁぁ!!」

 

シオンの口から今まで聞いたことの無いような悲鳴が吐き出された。あれほど重かったボクシング部のパンチの威力を軽く凌駕する冷子の一撃が、鳩尾に捻り込むように突き刺さった。冷子の言葉通り、この一撃がシオンの子宮に向けられていたら確実に後遺症が残っただろう。

冷子がシオンの髪を解放すると同時に、シオンは膝を折って崩れ落ちた。失神こそしなかったものの、その顔は完全に血の気が引き、普通の日本人より遥かに白いシオンの肌は、もはや青いと言っていいほど真っ白になっていた。

 

「いつかその仮面が剥がれて醜い素顔が出てくると思ったけど、ここまで分厚い仮面もなかなか無いわね。人間なんて所詮は上辺だけで最後には自分さえ良ければそれで良いのよ。あなただってその気になればあいつらを皆殺しにして逃げることだって出来たでしょうに、無抵抗にされるがままで…。ふん…まぁいいわ。無事よ。能無し共は下の回でぐっすり寝てるわ」

 

そのこ言葉に、いまだ青ざめているシオンの表情がわずかに緩んだ。もはや教師の頃の面影は無いが、今でも少なくとも冷子は嘘は言わないだろう。彼らだってそれなりに鍛えられた部員だ。たいした怪我も負っていないのなら、どうにかして逃げ出すチャンスだってある。

シオンが鳩尾を両手でかばいながらほっとため息をつくと、冷子の背後にあるカプセルの裏から人影が現れた。高身長で引き締まった筋肉質の身体、脇腹に残るナイフの刺し傷。何も身に付けていない涼が頭を振りながら現れた。

 

「あらあら…こっちもお目醒めね。気分はどう」

 

「ううむ……まだ少しぼんやりしていますが、なかなか良好ですよ。やはり自分の身体はいい…」

 

「そう、よかった。ところで、補給はどうするの?」

 

「補給もしたいですが、まずは仮死状態だった頃の老廃物を出したいですね。出来るだけ多くを吸収したいので」

 

涼は全裸のまま、一切隠そうともせずにうずくまるシオンに近づく。

 

「一応あなたのチャームを分析して、科学的に合成したものを注射しておいたんだけど、まずかったかしら?」

 

「はっはっはっは!これはこれは…相変わらず準備が良いですね。いやいや、助かりましたよ。まだ本調子ではない中、アンチレジストの相手はいささか疲れますからね」

 

(合成したチャームを注射…?私に…?)

 

シオンがハッとして顔を上げると、涼は既に目の前で仁王立ちになっていた。腰の位置が高い涼の股間が丁度シオンの目の前に来ている。だいぶ表情に血の気が戻ったシオンは、涼の男性器を見た瞬間身体の中に電気が走った。目を逸らそうとしても、不思議と心臓の鼓動が早くなり、視線はそれに釘付けになる。

 

(な…何…?何で私…こんなにドキドキしてるの?あ…身体が…熱い…)

 

「うふふふ…しっかりチャームが効いているみたいね。いつものあなたなら悲鳴のひとつでも上げているはずなのに、そんなに熱い視線で涼のを見つめちゃって…」

 

「あ…あぁ……あ……」

 

目を逸らしたいが、身体が言うことを聞かない。これはチャームのせいだと冷静な自分が頭の中で言う反面、別の自分が触りたいとさえ思っている。シオンが生唾を飲み込む音が大きく部屋に響いた。

 

「くっくっく…そんなに見つめられると興奮しますね。さて…それにしても本当に可愛い娘だ…。しかもこんなにエッチな格好をして…。くくく…今からあなたで自慰をしますから、しっかり見ていて下さいね」

 

「えっ…?じ…自慰って…あっ…!?」

 

自慰という単語を呟いた後、ぼっと顔が赤くなる。それを合図に涼は自分の男性器をしごき始めた。まるでシオンに見せつけるようにゆっくりとした動きだったが、男根はすぐに硬度を増し天を仰ぐ。

 

「あっ…あああっ……す…すごい………もう…こんなに……」

 

「ふふふ……ほら、見て下さい…。ガチガチになっているでしょう?私の頭の中であなたは今、滅茶苦茶に犯されているのですよ?」

 

「お、犯されてる…?わ…私が…あなたに犯されてるんですか…?あ……ダメ……そんな…大きいので……犯さないで下さい……」

 

シオンはうわ言のように呟くが、涼の自慰を見て興奮しているのは誰が見ても明らかだった。涼の手の動きはどんどん速くなり、硬度や大きさも最高潮に達する。先は既に透明な粘液で濡れ、シオンの鼻先に突きつけられた性器からは強烈な臭いが放たれ始める。

 

「すごい……こんなに大きく……。先から透明なのが…ああぁ……」

 

「くぅぅ……エッチな顔になってきましたね…。オナニーのネタにされている気分はいかがですか?私もそろそろ限界ですよ」

 

涼の呼吸から余裕が無くなり、男根の先がシオンの顔を目掛けて構えられる。既にピクピクと痙攣がはじまり、限界が近いことをシオンも悟る。

 

「お……犯しちゃやぁっ…。だ…ダメ……こんなに太くて…逞しいので…想像の中の私にエッチなことしないで…。あ…ああっ…ビクビクしてる……」

 

言葉とは裏腹に、増々熱い視線で涼の性器を見つめるシオン。そのまましゃぶりつきそうなほど自らも身を乗り出し、緑色の瞳で切なそうに先走りが出てくる様を見つめる。

 

「もうすぐ、たっぷりチャームを出してあげますからね。その可愛くてエッチな顔中にぶちまけてあげますよ…」

 

「え……?あ…あの白くて熱いの出しちゃうの…?すごく濃いの…いっぱい出るの…? やぁ… ゆ…許して…許して下さい…。か…かけちゃだめ…し…白いの…いっぱい出しちゃだめぇっ…。こ…これ以上かけられたら……私…私ぃ……」

 

口では拒絶の言葉を呟きながらも、 まるでここに出してくれと言うようにわずかに開いた口から舌を覗かせる。涼はすぐに限界を迎えた。

 

「くぉぉぉぉっ…!!出るっ!!このエロ娘が…!そんなに私のが欲しいのか…?望み通りぶちまけてやるッ!!!」

 

ぶびゅうっ!!どびゅるるるるっ!!

 

そう言うと同時に、涼の性器から白い粘液がまるで堰を切ったダムのようにシオンの顔に降り注いだ。量も濃さも常人の数倍はあり、シオンの顔は一瞬で粘液まみれになった。

 

「あ…で…出る……もうすぐ…出るぅ……。あっ……うぶっ!?あああぁぁ!?あ……すごっ……あふぅっ!!ま…まだ出て……こ…濃いぃ……」

 

あまりの勢いに一瞬目を細めるものの、シオンは顔を背けようともせず、出した舌もしまわずに素直に涼の放出を受け止めた。それどころか、まるで清らかな泉の水を掬う聖女の様に、手を自分の胸の前で受け皿のようにかまえ、こぼれた粘液を受け止めた。手には聖水の代わりに邪悪な人妖のチャームが溜まっていった。

case:ZIONももうすぐ終盤です。
今回はギャラリーのシオンの絵を見ながら読まれますと、イメージしやすいかもです。

少し長くなりましたが、どうぞ↓







「ははははっ!お前、本当に変態だな!こりゃあすげぇ」

 

「こんなの思い浮かばねぇぜ!?一体どうなるんだ?」

 

ボクシング部とサッカー部が口々に軽口を言い合う。シオンは気絶している間に壁際に背中を付けた状態で膝立ちにされ、両手を相撲部が恋人同士が手を握り合うように指を絡めた状態で壁に押し付けていた。極端に背の低い相撲部の股間が、丁度シオンの鳩尾の正面に来ていた。

 

「お…起こしてもらっていいかな…?」

 

「もちろんだ。しかしお前、本当に大丈夫なのかよ?海綿体骨折なんてシャレになんねーぜ?」

 

「だ、大丈夫だよ…。は、早く…!」

 

ボクシング部がシオンの肋骨の切れ目に指を押し込むと、シオンの身体がビクリと跳ね上がり、再び悪夢という現実に引き戻される。

 

「くはああっ!?……あ…あぅ……あ…何…これ…?」

 

シオンは自分の前に突き出された相撲部の性器を一瞬理解出来なかったが、直後に真っ赤に赤面して首を振る。

 

「や…やあっ…!そ…それ……し…しまって下さい…」

 

「だ…ダメだよ…。ぼ、僕たちこれから愛し合うんだから…。き…今日のためにとっておいたんだよ。か、会長のために…!」

 

「え…?あ…愛し合う……?そ…それって……」

 

シオンの顔からさっと血の気が引き、頭の中には最悪の事態がリアルな映像として想像された。シオンには過去にも現在も特定の恋人はおろか、特別な存在として好意を抱いている相手もいなかった。そんな暇は無かったし、博愛主義ではあっても、男女間の恋愛にそこまで興味が無かった。

しかしそんな彼女でも、やはりヴァージンは好きな人へという想いは当然ながらあるし、いつか来るべき日を想像したことだってある。こんな訳の分からない状況で訳の分からない薬を打たれた訳の分からない状態になっている相手に奪われるほど恐ろしいことは無い。

 

「や……嫌……それだけは……お願いですから……」

 

「あ…か…勘違いしないでよ?そ、そりゃあ僕だって会長としたいけど…僕も経験無いし…だ、だから別の方法で会長の中に入るよ…」

 

シオンには相撲部の話す内容が理解出来なかった。別の方法で自分の中に入る?どういうことだろうか?しかし次の瞬間、シオンの鳩尾に熱い塊が押し付けられた。見ると、相撲部がシオンの胸の真下に、自らの男根を押し付けていた。

 

「えっ…?なっ…?こ…これ…?」

 

「あっ…あぁ…すごい…スベスベして……い…いくよ…」

 

恍惚とした表情で相撲部が呟くと、ゆっくりと自らの腰を突き出した。ズブリと亀頭の先端がシオンの鳩尾に飲み込まれる。

 

「あっ…ぐっ!?…う……うぐぅっ!?」

 

筋肉の殆ど無く、故に鍛えようの無い鳩尾は抵抗する術を持たず、素直に男根を受け入れた。あたたかく滑らかなシオンの皮膚が周囲の腹筋を巻き込みながら男根を包み、さながら女性器と同様の快感を相撲部に与える。

 

「あっ…ああぁ…す…すごいぃ…。こ…これが会長の中なんだ…」

 

一旦相撲部が男根を引き抜くと、シオンの鳩尾と男子部員の男根が先走りの糸で繋がり、再び勢いを付けて突き込まれる。

 

「はっ…はっ…うぐっ!?…くはっ…あぁ…ぐむっ!!…う…うぐ……ぐふぅっ!?」

 

断続的に突き込まれる槍はリズミカルに加速してゆき、微妙に突く場所を変えながらシオンを責め立てる。もはや腹筋は弛緩しきり、鳩尾に限らず臍の上や横隔膜まで突きまくられてシオンの胸の下は先走りの粘液でぬめぬめと光っていた。

 

「あうっ!あぐっ!ぐふっ!うっ!ぐぶっ!うぐっ!がはあぅっ!!」

 

まるで本物の性交のようにピストンを繰り返し、シオンは息継ぎをすることも出来ず責め立てられ、飲み込む暇のない唾液はだらしなく口から下がった舌を伝い巨乳の谷間に溜まっていった。
苦痛によりシオンは本能的に相撲部に絡めた指を強く握る。それは相撲部員はおろか見ていた男子部員達をも興奮させた。

 

「す…すげぇ…本当にヤってるみてぇだ!」

 

「見ろよ、会長のあの顔。めちゃくちゃアヘってるぜ…」

 

「エ…エロ過ぎだろこんなの…」

 

最初は相撲部の変態的な行為を冷笑していた部員達も、予想外に淫靡な光景に自然と手が自分の性器に伸びて一心不乱にしごいていた。玉の汗を浮かべながらシオンを突きまくっていた相撲部員も限界が近いことを悟る。

 

「あっ!あっ!あっ!ああっ!で…出る!!もう出るよ!!会長の中で出るよ!!」

 

相撲部がひときわ大きく腰を引くと、一気に男根をシオンの鳩尾に突き込んだ。半ば意識を失っていたシオンはその衝撃で覚醒し、自分の身体の奥で灼熱のマグマが弾けるのを感じた。

 

ズブュウッ!!

 

「あっ……あぐううっ!!?………も…もう…あっ…ああっ!?あ……熱いいぃっ!?」

 

男根はドクドクと脈打ち。突き込んだ隙間からごぼりと溢れた。相撲部はガクガクと膝を振るわせながらもドクドクと長い射精をし、精液は滑らかな腹筋の筋を伝ってミニスカートに溜まっていった。

 

「あ…お…お腹の中で…、で…出てる…。す…すごい量…。あ…熱いのが垂れて…」

 

シオンはうわ言のように呟きながら、無意識に相撲部を上目遣いで見上げていた。その表情はさながら絶頂を迎えた余韻に浸ってるようで、この上なく淫靡だった。今まで味わったことの無い最上級の快感に浸っている相撲部員を、他の男子生徒が押しのける。

 

「ど…どけよ!俺もやべえんだ!!」

 

「はぁ、はぁ…こ、こんなの見せられたら…またどろどろにしてあげるよ…」

 

「お…俺たちも多少楽しむかぁ?」

 

既に破裂寸前の怒張を突き出し、シオンを取り囲む。サッカー部がシオンの長いツインテールを手でたくし上げると、さらさらと手からこぼれ落ちた。

 

「い…いつか触ってみたいと思ってたけど…す…すげぇ…。これ本当に人の髪の毛かよ…?キラキラして…すごく細くて…こ…これで…」

 

おもむろにテニス部はシオンの髪の毛を自分の男根に巻き付け、しごき始めた。シャリシャリと言う小気味いい音と共に、極上の快感がテニス部に送られる。

 

「あ…あっ?やぁっ!?か…髪の毛で……」

 

女性の命とも言える髪の毛で男根をしごく背徳感。それがシオンのものとなればなおのことだ。いつまでも味わいたい快楽だったが、10回ほどしごいた後、サッカー部は限界に達した。

 

「ああぁっ!!勿体ねぇ…もうダメだ!!気持ちよすぎて…。くっ…出るっ!!」

 

「あっ…と…透明なのが…出て……あっ?き…きゃああぁ!!うぶっ…ぷぁぁ…、ああああぅぅ!!」

 

テニス部はシオンの顔に狙いを定めると、一気に精を噴出した。透き通る様な白い肌が、さらに白い背徳で汚されていく。悲鳴を上げたと同時に勢いよく白濁が口の中に入り、シオンの上唇と下唇が白い糸で繋がる。

ボクシング部とテニス部も同時にシオンを取り囲み、欲望の限りを尽くす。

 

「へへへ…また汚されちまったなぁ?でも、まだまだこれからだぜ?へへ…前からこの胸で…してみたかったんだよなぁ…」

 

ボクシング部はそう言うと、シオンの胸を隠しているブラジャー型のトップスをわずかに持ち上げ、下乳の谷間に自らの男根を挟み込んだ。ぬちゃあっと卑猥な音が響き、ボクシング部の男根をその巨乳がすべて飲み込む。トップスが自動的に男根を挟んだまま胸を締め付け、先ほどの相撲部の行為で溜まったシオンの唾液が潤滑油代わりとなり、ボクシング部がピストンを開始すると、ぬちゃぬちゃといやらしい音を立てながら極上の快楽を送り続ける。

 

「おおっ!?お…おおおおおお!!こ…これはすげぇ…!!そこいらの女と生でするのよりも気持ちいいぜ…。おら…会長…こっち見てくれよ…エッチな顔でさぁ…」

 

「あ…あああっ!?やらぁっ…お…おっぱいでこんな…。な…中で…暴れてる……」

 

ボクシング部がシオンの顎をくいと上に持ち上げると、 よほどショックだったのか、 涙目になったシオンと目が合った。顔を上気させ、口は半開きで目は泳ぎ、見ようによっては熱に浮かされているようにも見えるし、もっと精液をくれとねだっているようにも見える。
 

「すげぇ…やらしい顔しやがって…そのエロ顔にまたすぐぶっかけてやるぜ…」

 

「やっ…だめぇっ…。だ…出さないで…。も…もう…白いの……かけないでぇ…」

 

シオンの必死の訴えも、男の射精感を煽るスパイスにしかならなかった。シオンの男根をすべて隠してしまうほどの胸の谷間から、リズミカルに悪魔の様な赤黒い亀頭が見え隠れし、その天使の様な白い肌と見事なコントラストを描いていた。

 

「会長…これ見て…」

 

気がつくと、シオンの右肩に当たるくらいの距離で、テニス部が男根をしごきあげながら立っていた。無我夢中でパイズリを味わっているボクシング部を尻目に、猫なで声でシオンに呟く。

 

「会長がすごくエッチだから、こんなになっちゃったんだよ?責任取ってよね…?」

 

「あっ?なっ………ど…どうすれば…?」

 

テニス部が亀頭の先がシオンの唇に触れるほどの距離まで、ぐいと腰を突き出す。その先は透明な先走りでぬらぬらと光っていた。

 

「………舐めて?」

 

「えっ…?…こ…こんなの……なっ…舐められません……」

 

「酷いなぁ……こんなのなんて…。僕…会長がもっとエッチになるとこ見たいのに…」

 

「なぁ……舐めてやれよ…アンタのせいで苦しんでるんだぜ?可愛そうだろ…?」

 

ボクシング部がビストンを続けながら、シオンのトップスの中に手を入れ、胸の先の蕾を指で転がす。慎ましげな乳首を弄られ、シオンの身体は電気が走ったようにびくんと跳ねる。

 

「んはあっ!?はうぅぅっ!!あ…らめぇ!!そ…そこはぁ……」

 

「なんだよ?会長の乳首もコリコリじゃねぇか?チ○ポ挟んでて興奮したのか?」

 

「会長も気持ちよかったんだね…じゃあ…みんな一緒に気持ちよくなろうか?」

 

目を瞑って快感にビクビクと身悶えるシオンの口を目掛け、テニス部の男根がぐいと突き出される。突然口内に侵入してきた異物の感触に、シオンは涙を浮かべながら目を大きく見開いた。
そこにはもはや凛とした清楚な生徒会長の姿は無く、
際どいメイド服を着たまま精液まみれでパイズリし、乳首をいじり回される快感に身体を震わせながら、別の男根に奉仕する巨乳の金髪美少女の姿しか無かった。男なら誰もが夢見る様な光景が目の前に広がっていた。


 

「むぐっ…んくっ…んんんぅ……。ぷはっ!あ……ああぁん!!さ…先はダメ…弱いから………んぐぅっ!?…んむっ…んちゅうぅっ……」

 

シオンは喉奥まで男根を突き込まれないように右手でその根元を押さえていたが、それは白手袋を隔ててシオンの細い指が織りなす極上の手淫となり、テニス部の頭を真っ白にした。男子生徒達の呼吸に徐々に獣の気配が漂い始め、目の前に差し出された獲物をどう狩ろうか考えを巡らせているようだった。シオンもその気配を察知し、泳ぐ目で交互にボクシング部とテニス部を見上げながら、まるで何かを訴えるように首を振る。

その許しを請う様な様子を見た2人は一気に昂り、テニス部は失神しそうな快感から勢いよく男根を引き抜いた。粘ついた唾液が男根とシオンの口に橋を架け、薄暗い室内でキラキラと輝いている。

 

「むぅっ…!?ん…んぐっ…んぅっ…?ん…んんんんぅ…ぷはぁっ!!…はぁ…はぁ…はあぁっ……」

 

「ああっ……くそ……もう限界だ!!おらっ!口開けろ!!たっぷり飲ませてやるぜ!!」

 

「あ、あああっ!!い…イクよ!!会長がエロすぎるのがいけないんだからね!で、出る!そ、その可愛い舌に出すよ…出る出る出る出るぅ!!」

 

男根を引き抜かれた衝撃で開きっぱなしになった口を目掛け、ボクシング部が最後のピストンを突き込んだ。ぱちゅんと肉同士がぶつかる音がした後、胸の谷間からわずかに顔を出した亀頭の先端からものすごい勢いで精液が飛び出し、シオンの顔中に降り注いだ。ほぼ同時にテニス部もオルガスムに達し、勢いは無いものの、ドクドクと音が聞こえそうなほど大量の白濁をシオンの口内へピンポイントに落とした。

 

「あぅ………あ…で…出るの?……白いのいっぱい…出しちゃうの……
?…あ…あああっ!!?ぷあぁっ!?あぶっ……ああぁぁぁぁ………。え?こ…こっちも…?お…おおおぉっ…!!?あがっ…あがうぅっ!?あ…お……おぼれ…おぼえふぅ…!?」

 

ボクシング部はシオンの顎を押さえ、口を閉じるのを許さなかった。あまりに大量の精液を口内に注がれ、呼吸がままならず溺死しそうになり、白目を剥きかけた所でやっと解放した。シオンがゆらりと地面に倒れ込むと同時に、男子生徒2人もその場に座り込んだ。

 

精液特有のむっとする臭気と湿気が充満する部屋の中、冷子の拍手する音だけがいやに乾いて響いた。

「さて、それじゃあ俺も楽しませてもらおうかな?」

 

さっきまでシオンを後ろ手にロックしていたテニス部がシオンの眼前に佇んでいる 散々至近距離でシオンの苦悶する様子や声を聞かされ、いわば生殺し状態にあった彼の目は血走り、呼吸は極度の興奮のためか不規則に荒く、唇はわずかに震えていた。

 

「へへ…正面から見ると反則的に可愛いな…」

 

テニス部はシオンの顔に自分の鼻先がくっつきそうなほど近づき、シオンの顔を仔細に観察した。目の形や鼻筋から眉に至まで見事にシンメトリーに整い、「怖いぐらい」という表現が誇張ではないほどの容姿の上での、あどけなさの残る童顔。反則的。彼の表現は確かに的を得ていた。

 

「この顔が苦痛に崩れるんだぜ?まぁ、崩れてもすげぇ綺麗だけどな…。綺麗なものを汚す快感ってやつか?」

 

「それに、腹を殴ったあの感覚、すごく良かったな。セックスみたいに相手の身体の深い所で繋がっている気がしてさ…」

 

ボクシング部とサッカー部が口々に感想を言い合い、テニス部を煽る。シオンは強制的に覚醒させられた頭のモヤがやっと晴れ、自分の置かれる状況を理解する。今はサッカー部がシオンの腕をがっしりと閂で固め、口元を伝う唾液を拭うことも出来ない。

 

「はぁ…はぁ…じ…じゃあ…いくぜ…!」

 

シオンの唇が「や…やめ…」とかすかに声を発した瞬間、ズブリという音と共にテニス部のゴツゴツとした拳がシオンの腹部に侵入していた。

 

「か……かふっ……!」

 

体中の空気がすべて抜けきったような感覚の後。襲ってくるあの鈍痛と苦痛。空気が抜けた身体から、無理矢理内蔵がせり上がってくるような感覚がシオンを襲う。

 

「ぐっ!?うぐぅあぁぁ!!」

 

ガクンと身体がくの字に折れるが、後ろから閂締めにされているためダウンすることもままならない。

 

「甘めぇな…ボディーはこう打つんだよ。当たった瞬間捻るんだ…おらぁっ!!」

 

ボグリュゥッ!!

 

「ぐぶっ…!?ご……ごぶえぇぇぇぇっ!!?」

 

普段人を殴り慣れているボクシング部の打撃は、他のそれとは大きく様相を異なっていた。拳は長年の練習でタコが出来、石のような硬度に変化していた。さらに人に苦痛を与えるツボをピンポイントに突く技術、当たってから更なる苦痛を与える技術はシオンの思考を苦痛一色に染め上げるのに十分だった。

シオンのへそを中心に打ち込まれた拳は、周囲のなめらかな肌を巻き込むようにねじ込まれていた。恐ろしい悲鳴が口から漏れ、同時に口内に溜まっていた唾液が衝撃で一気に吐き出される。普段はアーモンド型の目は大きく見開かれ、緑色の瞳の半分が上まぶたに隠れる。舌が限界まで露出し、いわゆるアヘ顔に近い状態だ。普段の穏やかで清楚なシオンからは想像出来ない声と表情に、男達の興奮は昂って行った。

 

「あ…あうぅ……うあぁ……」

 

もはや何も考えられない状態なのだろう。目は泳ぎ、小刻みな痙攣は金髪をかすかに振るわせた。

 

「すごいな…会長の顔がこんなに崩れて…。俺も、サーブのつもりでやればいいのか…」

 

テニス部はアンダーサーブの要領で腕をしならせながら、シオンのくびれた脇腹をえぐる。ピンポイントでのレバーブローに肝臓が悲鳴を上げ、反射的に胃の内容物がせり上がった。

 

「うふぅぅぅっ……!!あっ……かはっ……!!?」

 

軽い呼吸困難陥るシオンを、ボクシング部の非情なボディーブローが突き上げる。

 

スボグッ!!

 

「ぐぅっ!?むぐぅっ!!?あ…ああ……」

 

「ほぉら…捕まえた」

 

顔中を苦痛に歪ませ、もはや悲鳴すら上げることの出来ないシオンの姿にサディスティックな笑みを浮かべるボクシング部。突き上げられた拳は抜かれずに数秒感苦痛を与え続けた後、捻るように胃を押しつぶした。

 

グギュルゥッ!!

 

「ごぷっ!?ぐ……ごぶぅぅっ!!」

 

シオンの喉から水音が響いたと思うと、空っぽになった胃から透明な胃液が強制的に排出された。身体はビクビクと痙攣し、一瞬顔を上げようとした後、ガクリと糸の切れた人形の様に失神した。

 

「あーあ…またやっちまった。さぁて…そろそろおっきする時間ですよっと」

 

「あ…あの…そろそろ僕もやっていいかな…」

 

ボクシング部が再びシオンを覚醒させよとすると、おずおずと後ろから見ていた相撲部が声をかける。眼前で繰り広げられた光景で彼の股間は既に破裂せんばかりだったが、驚いたのはその大きさだった。周囲の男子生徒達の2周りほど大きい。

 

「おお、もちろんだ。それにしてもお前…でけぇなぁ…。それで使ったこと無いなんて宝の持ち腐れだぜ?じゃあ、また眠り姫を起こしてやっか」

 

「それじゃあ、俺が押さえててやるか。せいぜい強烈な張り手を見せてくれよな」

 

ボクシング部とテニス部がシオンに近づく中、相撲部はもじもじしながらまるで遊んでいてガーデニングの壷を割ってしまった事実を母親に報告する時の子供の様な声で言った。

 

「ちょ、ちょっと待って!あの…僕…やってみたいことがあるんだ…」


「は…はぅぅ…こ、こんな…ひどい…。うっ…、すごい臭い…」

 

シオンは自分の身体にぶちまけられた白濁に呆然自失となり、初めて体験するその味と臭いに顔をしかめていた。学園に咲いた高嶺の花のシオンが、挑発的な格好で精液にまみれ涙ぐんでいる。学園中の男子生徒、果ては教員までもが夢にまで見た光栄が眼前に広がり、取り囲んだ男達の心を劣情の炎が包んでいた。

 

「お、おい…どうする…?」

 

「どうするって…や、ヤっちまうか?」

 

「ええっ!?ぼ…僕…経験無いよ…」

 

「いや…この様子だと…会長も経験無いだろ…?やらねぇなら、俺からやるぞ…」

 

「いや…さすがにレイプはマズいだろ…?」

 

男子生徒達の間にわずかに残った理性が一線を踏みとどまらせる。シオンもショック状態から抜け出せず、かすかに震えるばかりで男達の声は届いていない様子だった。男子生徒が全員すがるように鑑を見た瞬間、入り口のドアからその空間に不釣り合いな柔らかい声が響いた。

 

「あらあら、か弱い女の子を泣かした悪い子は誰かしらぁ?」

 

篠崎冷子がまるで喜劇舞台を見ているような表情で佇んでいた。鑑を含め、男子生徒が一斉に振り返る。カツカツとハイヒールをならして集団に近づき、一直線に鑑に声をかける。

 

「どうかしら?この子達の様子は?」

 

「ええ、皆さんいい感じに欲望に忠実になってますが、ギリギリで理性は残っているようですね」

 

「そうみたいね。てっきり今頃如月さんが滅茶苦茶に犯されてる頃だと思って来たけれど、まだ理性の方が消しきれてないみたい。誰も動こうとしないんでしょ?」

 

「黙って見てましたが、皆さん尻込みするばかりで…。やはり人間を人間たらしめる理性を無くすのは容易では無さそうですね。この地上で最も欲深く暴力的な人類の本能を解放し野生に放てば、簡単に互いに殺し合って全滅してくれると思ったのですが、まだまだ研究が必要ということです」

 

「あまり無くしすぎるとあの野球部員みたいに馬鹿になっちゃうしね。何事もバランスを取ることが一番難しいわ。ところで、身体の方はそろそろいいみたいよ?」

 

「ほぅ、それはありがたい」

 

冷子と鑑がまるで男子生徒などそこに存在しないかのように会話し、2人してパソコンの前まで移動すると冷子が端末で何やら操作をはじめた。直後、試験管を逆さまにしたような入れ物の中が青白い光でライトアップされ、その液体で満たされた容器の中に、かつて綾と対峙した涼の姿が浮かび上がった。脇腹にナイフを刺した傷痕が見えるが、すでにほとんど周囲の皮膚と変わらないほど回復している。

 

「すばらしい。もう傷はほとんど消えていますね」

 

「見た目を気にしなければ、すぐに使えるわよ?死体を蘇らせるのも魂を切り離せるようになってからはかなり簡単になったわ。今までは肉体が死んでしまったらそれに同化している一魂まで一緒に死んでしまって、たとえ肉体を蘇らせても空っぽの器しか残らなかったけれど、変わりの器に転移させているうちに肉体を修復すれば、また元に戻すだけで済むもの」

 

「すぐにでも戻りたいですね。人間の身体はスペックが低すぎて堪え難いので…」

 

「それなら隣のカプセルに入るといいわ。操作はこっちでやるから」

 

「久しぶりの自分の身体ですよ、懐かしい…。それに、生気もかなり減っているでしょうから、すぐに補給しないといけませんね。幸い、いい補給元が近くにあることですし…」

 

鑑はそう言うとシオンを横目で見ながら涼の身体の隣のカプセルに入って行く。冷子が端末を操作し始めると、再びカプセルが暗転して中の様子が分からなくなった。

 

取り残された男子生徒達は呆然と2人のやり取りを見ていたが、すぐに視線を目の前のシオンに移した。シオンも徐々に目に光が戻り、いつもの責任感の強い生徒会長の顔になり、震えがちな声で男子生徒に話しかけた。

 

「み…皆さん。どうか、間違ったことは止めて、すぐに寮に帰って下さい。このことは誰にも話しませんから、皆さんに不具合が及ぶことはありません。人間ですから、誰でも間違うことはあります。今日のことは反省していただければ、それで十分ですから…」

 

最高級の絹糸のような長い金髪がかすかに震え、同じく金色の長い睫毛にはうっすらと涙が浮かんでいる。 芸術的な身体をキャンパスにして白いアートを施されたシオンはまるで淫靡な前衛芸術の彫刻のようだった。 それでもシオンは男子生徒達を責めること無く、健気に間違いを正し、諭そうとする。

全員誰も言葉を発すること無く、下唇を噛んでシオンを見つめていた。しんとした静寂が、透明な塵のようにシオンと男子部員を包み込んでいた。

 

「ぼぼ…僕…。会長に本当に憧れてて…。ああ、何てことを…ご、ごめんなさいぃ…」

 

とうとう相撲部員の男子生徒が泣き崩れた。他の男子生徒も全員神妙な顔をしている。茶髪も口を開いた。

 

「いや…その…何というか…俺達、とんでもないことし……………」

 

突如、茶髪の動きが止まった。不審に思った他の生徒も茶髪を見るが、次々に全員が怪訝そうな顔から無表情に変わって行く。シオンの顔にさっと不安な表情がよぎる。無表情になった相撲部員の巨体の影から、冷子が姿を現した。その両手の指の股には人数分の注射器が握られていた。

 

「うふふふ…、皆ダメじゃない、お薬を飲み忘れたら…」

 

何が行われたのかは火を見るより明らかだった。一瞬のうちに冷子は薬の効き目が切れかけ、理性を取り戻しそうになった男子生徒全員に再び薬剤を注射したのである。

 

「あなた本当にすごいわぁ…。ここまで汚されてもまだ相手を信頼して説得しようとするんだもの。危うく薬の効き目が予定より早く切れそうになったじゃない。でも、それもオ・シ・マ・イ。夜は長いんだから、せいぜい楽しんでね」

 

そう言うと、冷子はパチンと指を鳴らした。男子生徒達が古い操り人形のようにぐりんと首だけをシオンに向け、その後ゆっくりと体全体の向きを変え、シオンを取り囲んだ。

 

「あ…あの……あの………」

 

シオンも思わず目が泳ぎ、声がうわずる。茶髪が再び座り込んでいるシオンの背後に回り興奮した様子で荒く息を吐きながら口を開く。

 

「…変かもしれないけど、俺さ…さっき腹殴られてる時の会長の顔、すごくエロく見えたんだけど…」

 

「あ…ぼ…僕もそう思う!なんか普段は見れない切羽詰まった表情が何とも…」

 

「じ、実は俺も…やべ…思い出したら勃っちまった…」

 

「何言ってんだよ?最初からガチガチじゃねぇか。なぁ…俺らも…殴ってみないか?さすがにレイプはマズかもしんないけど、それくらいならいいだろ?」

 

「じゃあ…決まりだな……」

 

茶髪が背後からシオンの腕を掴んで無理矢理立たせると、シオン両肘の間に自分の腕を通し、まるで閂を通したように固定する。プロレス技で言うチキンウィングの形に極められ、無理矢理腹と胸を正面に突き出された形になった。

 

「あ…あぐっ…い、痛い…!や…止めて下さい。目を覚まして…」

 

童顔で涙目になっているシオンに、ミスマッチなほど挑発的な身体。胸を突き出された拍子に、ぶるんという擬音が聞こえそうなほどの勢いでシオンの巨乳が上下に波打つ。男達の生唾を飲み込む音がはっきりとシオンの耳に届いた時、槍のような膝がシオンの下腹部に突き刺さっていた。

 

ドグジュッ!!!

 

「がっ…!?ごぶぅ!!う……うぐぁぁぁぁ!!!」

 

シオンはガクガクと痙攣し、膝がめり込んでいる自分の腹部を見つめた。痛々しいほどにへその位置に膝がめり込んでいる。

 

「へへ…やわらかいな…。普段蹴ってるサッカーボールより蹴り甲斐がある…」

 

「あ……あぅ……ぐぷっ…!…あ……はぁぅ………」

 

シオンは声を発せない状態だったが、「どうか馬鹿な真似は止めてほしい」という気持ちでサッカー部を上目遣いで見た。しかし彼には、まるでシオンが責め苦を受けながらも許しを請うような表情に見え、そのサディスティックな情欲の炎に油を注ぐだけだった。

 

「へへ…こいつはやべぇ…。フェラしてるときの女の表情にそっくりだ…。いや、それ以上にそそる…。お前もやってみろよ…ボクシング部だろ?」

 

見るからに鍛え上げたれた丸刈りの男が興奮した様子で近づいてくる。やられる…、とシオンは本能的に思った。

 

「言われなくてもやるに決まってんだろが!へへへ…こんなやべぇ身体見せられたらたまんねぇよ。それに、実は普段から女を殴りたいって思ってたんだが、こんな最高な形で叶うとは思っても無かった……ぜっ!!」

 

ゴギュウゥッ!!ズブゥッ!!!

 

「うぐうぅっ!!あ……げぶぅっ!?ごぶっ……う………あぅ………」

 

正確無比に、洗礼されたパンチは見事にシオンの両胸の間にある鳩尾を貫き、立て続けに胃袋を押し潰した。強制的に舌と黄色い胃液が吐き出され、シオンの緑色の瞳孔が小さな点になる。数瞬ビクビクと身体を痙攣させた後、一瞬で意識が谷底の暗い深淵へと突き落とされ、ガクリとシオンの頭が落ちた。

 

「お…おい!?まだ俺殴ってないぞ?」

 

「そ…そうだよ?ぼ…僕だって!」

 

すぐさま残りの2人から不満の声が上がる。特に後ろからチキンウィングを極めていたテニス部の茶髪は不満そうだ。しかし、ボクシング部は手をひらひらをさせながらシオンの肋骨が終わるあたりに親指を付ける。

 

「まぁ慌てんなって…。落ちた相手を起こす方法なんて簡単なんだよ。ボクシングでもよくあることでな、気ぃ失ってもこうすれば…」

 

ボクシング部が押し当てた親指を強く押し付けると、シオンの身体はビクリと電気ショックを受けたように跳ね上がり、一気に意識が覚醒した。

 

「ぷはぁっ!?はぁ…はぁ…あ……え…?」

 

一瞬気絶してたことにも気付かなかったのか、軽いパニック状態になり、状況が飲み込めずに辺りをきょろきょろ見回した。視線に入ったのはニヤニヤと笑う男の顔ばかりだった。

 

「こいつはいいや……」

 

「な?遠慮するこたぁねぇぜ?気絶してもまた起こしてやるよ」

 

「長い夜になりそうだな、会長さん」

 

シオンの前には別の男が拳を握って佇んでいた。

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