Яoom ИumbeR_55

Яoom ИumbeR_55は「男性→女性への腹パンチ」を主に扱う小説同人サークルです。

2016年07月

コミックマーケット90にてハーパー様が出版される同人誌「TAIMAKAN YUKIKAZE」へ文章を書かせていただきました。
詳細とサンプルは下記の通りとなります。
普段とは文体や表現方法などを意図的に変えております。手探りのため色々と至らない点も多いかと思いますが、イラストの魅力を少しでも高めるお手伝いが出来ていればありがたいです。
興味のある方は是非お願いいたします。


配布イベント :コミックマーケット90
日時     :2016年8月13日(土)
サークル   :ハーパー
ブース    :2日目 東 L17a


サンプル「雪風、犬プレイ」
CnfLVrUVYAENYq-



「ぶふぅぅ…………」
 男は本日八回目の射精を終えると、まだ硬さを保っている肉棒を雪風の膣からずりと引き抜いた。
「ひぅッ?! はあぁぁあん!」
 男の太いカリ首に膣壁を擦られ、雪風は甘い声を上げた。
 連日長時間に渡る執拗な陵辱を受け、雪風の口もアナルも性器もすっかり男の極太の形を覚ていた。心では男を拒絶していても、身体はもはや男の姿を見ただけで股が濡れるほど調教されている。今日も事の最中には、心から男に対して忠誠の誓いを叫んでしまった。快楽の濁流に飲まれて朦朧とする意識の中で、精液と自分の愛液にまみれたペニスに頬ずりしながら、犯してくださいと泣きながら懇願して、数え切れないくらい絶頂した。
 男はベッドでぐったりとしている雪風を一瞥すると雑にペニスを拭い、部屋から出て行った。雪風がまだ焦点の合わない目で男の背中を追う。ドアの外で待機していた部下数人に何か手短に指示をしているようだ。男が部屋を出ると、入れ替わりで黒い軍服を着た男が数人部屋に入ってきた。
「うぷっ……相変わらずひっでぇ臭いだ……」
「あのおっさん……年甲斐もなく毎日毎日派手にぶちまけやがって。掃除する俺達の身にもなれってんだ……」
「に、にしても……こ、今回は飽きるまでが長かったね……。い、い、いつもは三日も経てば飽きて僕達に、く、く、くれるのに」
 三人の部下達は口々に文句を言いながら、仰向けに身体投げ出している雪風を覗き込んだ。雪風からは男達の表情は逆光になってよく見えないが、口元に下卑た笑みが浮かんでいることは理解できた。
「へ、へぇ〜、君が雪風ちゃんかぁ〜。は、は、初めて見たなぁ〜」
「俺はまだ海軍に所属していた頃に見たことがあるぜ。ものすごい戦果と武勲を上げている艦娘が来るってんで、全員整列して待機してたんだよ。どんなごつい女が来るのかと思って突っ立ってたら、このちっこいのがお偉方の後ろからちょこちょこ歩いてきやがった。開いた口が塞がらなかったぜ」
「ははは……ガチでロリじゃねぇか……。艦娘じゃなかったら犯罪だろこれ?」
 雪風が不思議そうな顔をして部下達を見上げる。いつもは男に犯された後は、男の手によってシーツに包まれ、抱きかかえられながら部屋を出た。シャワー室に放り込まれると男の手で身体の隅々まで洗われ、小さい客間のような部屋に寝かされる。数時間後に男が迎えに来るまでの、しばしの休息。
「し、し、将校は、どうやら君のことが飽きちゃったみたいだからねぇ……。こ、これからは、ぼぼぼ、僕たちが相手するからね」
「ペットとして飼ってやるよ。逆らったら容赦しねぇからな……」
「とりあえず地下室に運ぶぞ。他の奴らも呼んで全員で輪姦そうぜ……」

「あんっ! あんっ! あんっ! あんっ!」
「ふっ……ふっ……ぐ……くぉッ……! おら……出すぞ!」
 湿気のこもる地下室は、雪風の嬌声と男達の獣のような息遣いで満ちていた。将校と呼ばれる男に最後に犯されてから、もう何日経っただろうか。地下室に監禁されてから、男は一度も姿を見せず、代わりに男の部下達によって昼夜なく犯され続けた。形式上は尋問ということになっているらしいが、部下達は雪風から機密を聞き出すことはほとんどせず、ただ犯すこと自体を楽しんでいるようだった。雪風が少しでも嫌がったり抵抗したりすれば、部下達はペットの躾と称して容赦なく頬を張り、足蹴にし、水を張った洗面器に雪風の顔を押し付けた。連日動物以下の扱いを受けるうちに、雪風は次第に抵抗する気力を失くしていった。抵抗さえしなければ、おとなしくペットとして犯されてさえいれば、暴力を受けることはないのだから……。
「おい雪風、今日はプレゼントをやるよ」
 部下達のリーダー各の男が、ラッピングされた小さな箱を持ってきた。ゴミを放るように、犯され終わった雪風の足元に放り投げる。
(プレ……ゼント……?)
 予想外の言葉に、雪風が戸惑う。まだ自分が艦娘だった頃、練度が上がり改造を受けた時に指令から貰ったプレゼントもこんな箱だった。その時に貰った新しい双眼鏡は、まだ自分の机の中にあるはずだ。あの頃は戦いは厳しかったが、指令や姉妹や仲間達に囲まれ、雪風の周囲は確かに幸せに包まれていた。こんな未来なんて、想像すらしていなかった……。
「その箱を口で開けろ」
 じわりと涙が湧き上がってきた雪風の頭上に、リーダーの男の声が降ってきた。
「く……口で……ですか?」
「犬が人間の言葉を喋ってんじゃねぇぞ! また蹴り上げられたいのかコラ!?」
「ひッ……! わ、わん……」
 雪風は条件反射的に四つん這いになり、手で箱を押さえながら口でリボンを解いた。周囲を囲っている部下達がその様子を見て低く笑っている。難儀しながら口で箱を開けると、プラスチックで出来た安物らしい犬の餌入れと、リードの付いた首輪が入っていた。
「…………え?」
「何でも艦娘は司令官に気に入られると、鍵のついた首輪を貰えるみたいじゃねぇか。今は俺達がお前の司令官だからな。嬉しいだろ?」
「ち、違います! あれは首輪なんかじゃありません! あれは指令からの……あぐっ?!」
 男は舌打ちをすると、うるさそうに顔を歪めて雪風の脇腹を蹴った。爪先に鉄板の入った軍靴がめり込み、雪風は呻きながらうずくまる。
「おい駄犬! てめぇ俺を舐めてんのか!? 頭でわからねぇなら身体に覚えさすぞ!」
「ひ……ひぃッ! わ、わん! わんっ!」
 男が手を振り上げると、雪風は必死に手で顔を庇おうとする。表情は怯えきっており、艦娘や対魔艦の頃の面影は消え去っていた。その様子に満足したのか、男は振り上げた手を降ろして自分の顎をさすった。
「わかりゃあいいんだよ。素直な犬は可愛がってやる……俺はやさしいだろう?」
「わ……わん……」
「わかったらその首輪を付けろ。早くしろよ」
「……わん」
 雪風は震える手で自らの首に輪をかけた。指が震えてうまくバックルを留められず、周囲から下品なヤジや笑い声が飛んでくる。自分を嘲笑する男達の中心に裸で座り込みながら、人間以下の証を自ら首に巻く。指令や姉妹達が自分の姿を見たら、どんな顔をするだろうか……。屈辱感と絶望感で涙が溢れそうだったが、それ以上に男達への恐怖感が勝っていた。逆らったら、何をされるかわからないのだから。
「なかなか似合うじゃねぇか。じゃあ、まずは『お手』だ」
 首輪につながったリードの先端を持ったまま、リーダー格の男が言った。下唇を噛みながら、雪風は男が差し出した手の平に自分の手を乗せる。『ふせ』をすると、数人の部下達が背後から自分の尻を覗き込んでいるのがわかった。
「よーし、じゃあ『チンチン』してみろ」
「……えっ」
 部下達が笑いながら囃し立てる。雪風が一瞬戸惑ったのがわかったのか、リーダー格の視線が一気に鋭くなった。それを見て雪風の肩がビクッと震える。
 殴られたくない……。
 雪風は目をぎゅっと瞑り、奥歯を噛み締めながらリーダー格の男に対して『チンチン』をした。
 和式便器にしゃがむような姿勢のまま上体を起こし、両手を犬の前足に見立てて肩の前で垂らす。
 本当にやりやがった。このバカ犬もう発情してるぜ。リーダー格の男に対して屈辱的な体勢で身体を開いている雪風に向けて、部下達は口々に笑い、嘲った。恥ずかしさと情けなさで、雪風の耳が赤く染まっている。
「よしよし……なかなか賢くなってきたじゃねぇか。うまく芸が出来たペットには、ご褒美をやらねぇとな」
 頭を軽く撫でられ、雪風は閉じていた目を開けた。雪風の鼻先に着きそうなほどの距離で、リーダー格の男の男根がいきり勃っている。
「ひ、ひぅっ?!」
「ワンちゃんの大好きなソーセージをやるよ。嬉しいだろう?」
 男が首輪につながるリードを引くと、雪風は「チンチン」の姿勢のまま強引に前に倒された。顎を地面に着けて、自然と尻を持ち上げる体勢になる。事が始まるのを察し、周囲を囲んでいた男達が息を荒げながら距離を詰めてきた。既に勃起させている者も多く、部屋の中に獣の気配が充満する。
「い……や……」
 カチカチ……と雪風の歯が小刻みに鳴った。
 部下の男達の男根は将校のそれに比べたらサイズ、技量共にはるかに劣るモノであったが、それでも機械による改造を受けた身体では快楽は通常の何十倍、何百倍にも増幅して脳を直撃する。たとえ童貞の拙い腰使いであっても、今の雪風はいとも簡単に絶頂を繰り返してしまうだろう。無理矢理麻薬を注射し続けられる様に、このままではいつしか快楽に溺れ、何もかもがどうでもよくなってしまう事に雪風は怯えていた。
 リーダー格の男はゆっくりと雪風の背後に回り、雪風の柔らかい尻たぶを掴む。愛液を塗りたくる様に亀頭の先で雪風の入り口を嬲ると、雪風の肩がビクッと震えた。位置を決め、ゆっくりと腰を前に突き出す。解かしたバターの様になった膣の柔壁をかき分けながら、男根がゆっくりと雪風の奥まで進む。
「ひッ……ふっ……あッ……ふあッ!? あぁッ! あああああぁぁぁぁあん!!」
 男根がGスポットを通過すると、ゾクゾクとした快楽が雪風の背骨を這い上がった。頭を抱えてのたうち回りたくなる様な快楽に、雪風は背中を反らして叫ぶ。
「おおぉ……すげぇ締まる。おい……まさか入れただけでイッたのか?」
「ふッ……んぐッ……わ、わん…………」
「へへへ……そうかそうか。じゃあ可愛いペットのために突きまくってやらねぇとな……俺がイクまで止めねぇから覚悟しろよ? 」
「ん……ぐっ……ふ、ふぁッ! ああんッ! ひ……ひあッ!? あああぁぁぁああッ!?」
リーダー格の男は雪風の尻を抱える様に掴むと、リズミカルに腰を打ち付けた。パンパンと肌同士がぶつかる乾いた破裂音と、グッチュグッチュという粘液が混ざる音が地下室に響く。
「んふあぁぁぁああ!? あはッ! あんッ! んあぁッ! いぎッ……! はうぅぅぅッ!!」
「おらッ! おらッ! おらッ! どうだ御主人様のご褒美は!? 美味そうに咥え込みやがって!」
「ああああッ!! や……やあッ! ぎ……ぎもぢ……ぎぼぢいぃですッ! お、おチンチンすごいですッ!!  おぐッ!? お……おほおぉぉぉおお!」
「言葉喋んなって言っただろうが! チンポ抜いちまうぞ!」
「ひ……や、やだッ! わ、わんッ! わんッ! わ、わふッ! わぅ……は……はへ……はへぇ……ん、んぉぉぉおお!」
 抽送を始めてから五分も経っていないというのに、雪風はだらしなく舌と涎を垂らしながら喘いだ。取り巻きの男達は順番待ちをしている者もいるが、我慢が出来ずに自分で始めてしまった者がほとんどだ。全員崩れまくった雪風の表情や、泡立ちながら艶かしく蠢めく結合部を凝視しながら一心不乱にしごいている。
「くぉッ……おおぉ……そうか、そんなに良いか。へへ……周り見てみろよ? 他の御主人様が餌をくれるらしいぜ?」
「ふぐッ! ふぅぅぅぅッ! んぁッ! ん……んぅ……あ……はぁぁ……」
 雪風が顔を上げる。視界のほぼ全てが自分目掛けて夢中でペニスを扱いている男達で埋まっていた。それぞれ惚けたような顔や、ニヤついた笑みを浮かべてはいるが、目だけは同様にギラギラと光らせながら犬のような格好で犯されている雪風を凝視している。
 リーダー格の男が周囲に目配せをすると、部下達が察して近くに転がっていた餌入れを雪風の顔の前に置いた。雪風は激しく喘ぎながらも不思議そうに餌入れを眺める。
「ぐひひひ……お、お腹がす、空いただろう? い、い、今すぐ出してあげるからね……」
「あ……濃いの出る……あぁ……」
「やらしい顔して喘ぎやがって……うっ……で、出るッ!」
 部下達は既に限界だったのだろう。先を争う様に雪風の顔の近くに集まり、餌入れを目掛けて射精した。入れ替わり立ち替わり、雪風に射精の瞬間を見せつける様にしながら、餌入れを精液で満たす。順番待ちをしている間に達してしまった者も数人いたが、それでも十数人が餌入れに射精し終えると、空気の循環が悪い地下室内はべっとりとまとわり付く様な重い湿気と生臭い臭気で満たされた。
「おら、みんながお前のために特製ミルクを出してくれたぞ。嬉しいだろ? ありがたく全部飲めよ」
「い、いやッ! わ、わんッ! わんッ!」
 犬の餌入れに溢れんばかりに入った、不特定多数の男達の精液を飲み干せという命令に、雪風は真っ青になりながら首を振る。
 つい数日前に処女を失ったばかりの雪風にとって、あまりにも残酷な命令だった。目の前のオモチャの様な餌入れには、どろどろに腐った粥の様な白濁汁がなみなみと溜まり、異様な臭いを放っている。見ているだけで吐き気がこみ上げ、雪風は奥歯を噛みしめながら必死に目を逸らした。
「どうした? 早く啜れよ」
「い、嫌ですッ! で……出来ませ……ひぅッ!」
 リーダー格の男が雪風の尻を張る。
「ふざけてんじゃねぇぞ! 主の用意した餌を断る犬がどこにいるんだ!?」
「ゆ、雪風には出来ません! ゆ……許してくだ……い、痛ッ?! ひぎッ! や、やだッ! やだぁッ!」
「チッ……おい! 誰か手伝ってやれ。ったく、手間かけさせやがってこの駄犬が!」
 大柄な部下の一人が、泣きながら首を振る雪風に近付いた。乱暴に雪風の頭を掴むと、力任せに餌入れに顔を押し付ける。雪風は嫌悪感で限界まで目を見開いたまま、まだ生暖かさの残る白濁にべちゃりと顔を付けられた。
「やっ……ひッ!? や、やぁッ!! んぶぅぅぅッ?! ん……んぶえぇッ! ん……んぐッ!? んごおぉぉぉっ……ごきゅっ……おぇっ……ごきゅっ……うぶっ……」
 雪風の吐き出した息で粘液が泡立ち、ぶちゅちゅちゅ……と言う粘ついた音が響いた。こみ上げる吐き気と窒息の恐怖が頭の中を駆け巡り、空気を求めて思わず大口を開けて白濁液を嚥下してしまう。
「へへへ……どうだ? 美味いか?」
「んぐっ……ごきゅ……ごくっ…………ぶはあぁぁッ! はぁ……はぁ……はへぁ……」
 窒息寸前でようやく顔を引き上げられ、雪風は激しく息を継いだ。餌入れと顔との間に何本も粘液の糸を引きながら、あまりの事態に恍惚とした表情を周囲に晒している。呼吸困難になったためか頬が赤く染まり、瞳が裏返ったままだらしなく開いた口や鼻からは泡立った精液がぼとぼととこぼれて床に垂れた。年端もゆかぬ外見の少女が、全裸で首輪を嵌めたまま、精液まみれになってアヘ顔を晒している。それを見て興奮しない男の方が少ないだろう。部下達も多分にもれず、数分前に射精したばかりだというのに既にほぼ全員が回復しているようだ。
「まだ三分の一も減ってねぇじゃねぇか……おい、やれ!」
「ふぁ……あ……? んあっ?! んぶぅぅぅッ?!」
 リーダー格の男に促され、雪風は再び精液溜まりに顔を押し付けられた。嫌がるように頭を振り、ぼこぼこと泡立てながら空気を求めるようにして大量の精液を喉を鳴らして飲み込んでゆく。呼吸困難のため、限界を超えた雪風の肩が痙攣して激しく震え出した時にようやく引き上げられた。
「ぷはあぁぁッ! お、おえぇっ……げぼッ! う……ひ、ひッ! ゆ、許、許して……ッ! じ、自分でッ! げほッ……自分で、の、飲み……飲みますから! も、もう、や……やめてください!」
 もう一度大柄の男に頭を掴まれると、雪風は激しく抵抗した。男の手から逃げる様に自分から餌入れに顔を埋め、おずおずと舌を出して半分以上残った精液を犬の様に舌で掬い、嚥下してゆく。リーダー格の男はそれを満足そうに見下ろすと、ピストンのスピードを早めた。
「う……ぴちゃ……ぴちゃ……ごくっ……んぶッ!? あ……はあぁぁん! あん! あんッ! ふあぁッ!」
「飲むのを止めんじゃねぇ! チンタラしてるとまた無理矢理飲ますぞ?!」
「ひ、ひぃッ……! んぶッ……じゅ……じゅるっ……じゅるるるっ……んふッ!? んふぅッ!! んぐっ……じゅるるっ!」
「よしよし……やれば出来るじゃねぇか。偉いぞ」
 リーダー格の男の手がそっと雪風の背中を撫でる。
 嬌声を押し殺して夢中で精液を啜りながら、雪風はその手に温かさを感じていた。絶望的な状況の中に感じた、わずかな優しさ。
 優しさ?
 いや、錯覚だ。
 その絶望的な状態を作り出している元凶が、まさにその男なのだから。
 それでも雪風は、その僅かに感じた錯覚に縋らずにはいられなかった。縋らなければ、心が壊れてしまいそうな気がした。
(え……偉い? ゆ、雪風……褒められたの……? あ……撫でてくれてる……)
「おぉ……なんだ? 急に締め付けやがって……感じてんのか?」
「ふんっ……わ……わん……ずじゅるるるっ……んふぁッ! わふんッ! じゅ……じゅるっ! じゅるるるっ! ぴちゃ……ぴちゃ……」
「よし……全部飲めたじゃねぇか……。皿まで綺麗に舐めやがって……」
「へへ……よしよし」
 リーダーの男に続き、大柄な男が雪風の頭を撫でる。ゾクゾクとした嬉しさがこみ上げてきた。精液を啜っただけで、褒めてもらえた。頭や背中を撫でてもらえた。嬉しい。嬉しい。
「おおぉッ……そろそろ下の口にも特製ミルクを飲ませてやるよ……。お前も素直になってきたしな……特別に言葉を喋ることを許可してやるよ……」
「あッ! ああんッ! あはッ……あ、ありがとう……ご、ございます……。は、激しいッ?! んあぁぁッ!」
「餌の味ははどうだったんだ? えぇ?」
「お、おほぉッ! お……おいひぐ……い、いたらきまひらぁ……あ、あひッ!? ひ、ひあッ!? あああんッ! あ……ああッ?! す、凄いッ! す……凄いの来るッ!?」
「ぐっ……また締め付けが……。へへ……これからも可愛がってやるよ……嬉しいだろう?」
「うんッ?! うあッ! あ、ありがとうございます! ありがとうございますっ! お……おほぉッ!? お、おチンチン! おチンチン凄い! 凄いのぉ! あ……い……いぐ……い……イグッ! イグイグイグゥゥゥ!!」
「ぐぅッ! 出るッ! お……おおおッ!」
「ふ……あ……ああッ!! ふ……ふひゃああぁぁぁぁぁあああ!!」
 リーダー格の男が雄叫びを上げながら射精すると、雪風も弓なりに背筋を反らしながら叫んだ。二人はしばらく時間が停止したかの様に硬直すると、男は雪風の膣からずるりと男根を抜き抜いた。雪風は崩れ落ちる様に床に倒れこみ、衝撃で餌入れがからからと遠くへ転がっていく。
「ガキのくせに派手にイキやがって……。まだまだ後がつかえてるからな。頑張って飼い主にご奉仕しろよ?」
「はぁ……はぁ……はぁ……わ……わん…………」
 リーダー格の男が去ると、すぐさま複数の腕が奪い合う様に雪風の身体に伸ばされた。ぼうっとした雪風の顔はどこか笑っている様にも見えた。


サンプル「不知火、豚姦」
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 数時間後が経過した後、再び影の様に現れた白衣の男達は不知火の拘束を解いて箱蒸し風呂の様な自動洗浄機に放り込んだ。汗と愛液にまみれた身体を手際良く整膚すると、新しい下着をつけて元上官の命令通り地下牢へと運び、拘束した。
「装置解除後も異常脳波の継続を確認。改造は無事に完了しています」
「提督も人が悪い……ここまで深く改造したら、もう元には戻れんぞ」
「戻すつもりも無いのでしょう」
「そうだろうな……この娘も、もうオシマイだ」
 不知火を見ながら一人の男が言うと、残りの三人も頷いた。不知火は両手首に鎖の付いた鉄輪をはめられ、両目をきつく閉じたまま喘いでいる。
「見ろ、目を覚ますぞ」
 男達の目の前で、不知火は薄く目を開けた。ぼうっとしているのか、軽く頭を揺すって意識の覚醒を促す。
「ぐッ……?! ふあぁッ……!?」
 目を覚ました直後、不知火の身体は突然電撃を浴びせられたように跳ねた。目の前に星が飛び、下腹部からは今まで感じたことの無いほど強い性衝動がドクドクと脳天に向けて駆け上がっている。情欲を抑えるために必死に下唇を噛み締めながら、不知火は白衣の男達を睨む。男達は関わりたく無いという様子でそそくさと部屋を出て行った。
 一人で地下牢へ残された不知火はぎりりと歯を食いしばり、湧き上がる衝動に耐えながら自分の状況を観察した。手足の拘束は改造を受けている時に比べたら軽いものであったが、多少自由度が増した程度で容易に逃げられるものではない。それよりも自分の身体から湧き上がる衝動の方が厄介だった。スーツは脱がされ、胸の先端と局部のみを覆うような面積の小さい下着を身につけていた。おそらく、元上官の趣味だろう。あの下種のことだ、おそらく尋問と称し、自分の性欲を満たすために私を……。
「んぐッ?! ふはあぁぁぁぁああ!?」
 ビクビクと不知火の身体が痙攣する。
 ほんの一瞬、元上官から陵辱される場面を想像しただけだった。それだけで不知火の身体は火照り、絶頂に近い快感が脳内で弾けた。
「ぐっ……くそっ……この不知火を……ここまで……」
「ずいぶん辛そうじゃないか? え? 大丈夫か?」
 元上官が、黒い軍服を着て現れた。自分の身体をいじった張本人に対し不知火は精一杯の憎しみを込め、嚙みつく寸前の虎の様な視線を送る。
「ふーッ……ふーッ……」
「まぁそう怖い顔をするな……。古い馴染みとして仲良くいこうじゃないか。俺はお前を助けに来たんだぜ?」
「助けに……? 寝ぼけたことを言うのも……大概にした方がよろしいかと……」
「おいおい、俺は本気だぞ。交換条件ってやつだ。敵対し合う間柄であっても、互いにメリットがあれば手を組むのは戦争の常だ。なんだったら、お前に施した改造を解除してやってもいい……」
「……条件とは?」
 不知火は必死に平静を装いながら元上官に問いかけた。嫌悪の対象である元上官ですら、改造を施された不知火の脳は「男性」と認識し、情欲が湧き上がってしまう。元上官はもったいぶるように不知火を睨めつけながら、紙巻きタバコに火をつけた。
「簡単なことだ。対魔艦としての任務を放棄し、俺の性奴隷になれ。俺がしたくなった時にいつでもできるように、常にマンコを濡らしておく性奴隷にな。悪い話ではないだろう? 必死に耐えているみたいだが、さっきから俺の股間をチラチラ見てることくらいバレてるんだよ。淫乱のお前にとっては願っても無い提案だろう?」
「ふっ……まさかここまで予想通りだと、むしろ清々しく感じますね……。ご提案には『ふざけるな、死ね』とお返しいたします……」
「……そうか。ならば交渉は決裂だな。おい! こっちに来い!」
 元上官が手を叩きながら振り返り、何者かを呼ぶ。
 荒い息遣いとともに「それ」が部屋に入ってくると、不知火の顔が一瞬で青ざめた。
 豚。
 丸々と太った黒い体毛の豚が、ふごふごと鼻を鳴らしながら不知火に近づいた。
 体長は不知火の身体よりもはるかに大きい。
 豚は不知火の胸や腹の匂いを嗅ぐと、興奮した様に甲高く鳴き、泡を噛む様に涎を垂らし始めた。
「こら、待て待て!」
 元上官が声を発すると、豚は感情のない目で不知火を睨み、元上官の近くまで下がった。
「よく慣れているだろう? こいつは人間の女しか相手にしないプレイボーイでな、どうやらお前のことを気に入ったらしい。豚のセックスは凄いぞ。何せチンポが鞭みたいに長くてな。人間みたいに膣を出し入れするだけじゃなく、子宮口をこじ開けて子宮の奥深くまでチンポをねじ込んでからぶちまけるんだ。ザーメンの量も、こいつは五百ミリリットルは出す。人間の約百七十回分だ。出された後は妊婦みたいに腹がパンパンになるぜ」
 不知火は動揺を隠せず、元上官と豚とを交互に見る。でっぷりと太った豚は黄色く濁った目をギラギラと不気味に光らせながら、不知火の肢体を凝視している。元上官の口元が、満足げに歪むのがわかった。
「条件を飲まないというのなら、この豚とセックスしてもらう。初めての相手が豚というのは、さすがのお前も本望じゃないだろう?」
 当たり前だ。冗談じゃない。一生に一度の機会を……処女を捧げる相手が……豚だと? 自分以外の姉妹は朗らかで素直な娘が多かったから、宿舎ではそのような話題でかしましくなることも多かった。興味のない振りをしながら、こっそり会話に聞き耳を立てていたことも多い。想い人はいないとはいえ、それなりに憧れは抱いているというのに、この状況はあまりにも……。
「……あなたらしい、本当に最低の提案ですね」
「まぁそう言うな。抑止力ってやつさ。俺も本気で豚をけしかけようといしているわけじゃない。素直に俺の性奴隷になると誓えば、優しく抱いてやるぞ?」
 元上官の発した猫撫で声に、不知火は強い嫌悪感を感じて背中が粟立った。何回も自分達を蔑ろにし、指令という立場でありながら真っ先に尻を捲って敵前逃亡し、挙句の果てには恥ずかしげも無く敵側に寝返った男。こんな男に、こんな男に処女を捧げるくらいなら……。
「あなたに抱かれるくらいなら、豚に抱かれた方がマシです……」
「…………おい、よく考えろよクソガキが。後悔するぞ」
「少なくとも、あなたに抱かれるよりは後悔は少ないかと……」
「……チッ、そこまで言うのなら望み通りにしてやる。せいぜい楽しむんだな」
 元上官は苦虫を噛み潰したような顔で豚に命令すると、豚は糸の切れた凧の様に不知火に向かって突進した。
「うっ……ひッ!? ああッ!!」
 豚が力任せに不知火の身体にのし掛かると、天井と不知火の手首を繋ぐ鎖がガシャンと大きな音を立てて揺れた。自分が対魔艦でなかったら、押し潰されていたかもしれない。ふご、ふごと興奮した熱い息が不知火の耳にかかる。視界の隅で元上官が部屋を出て行くのが見えた。
「ぐっ……うッ!? はあぁん! んッ……んあッ!? ひ、ひあぁぁぁぁぁああ!!」
 ネバネバとした唾液を絡ませた豚の舌が、不知火の体を舐め回す。猛烈な嫌悪感と同時に、改造によって感度を高められた快楽神経が一斉に歓喜の雄叫びをあげた。不知火は強制的に絶頂させられ、背後からのしかかる豚に身体を預ける様に仰け反った。
(う……嘘……でしょ? 胸……舐められただけで……)
 自分の感覚の変化に戸惑っているうちにも豚の舌はデタラメに不知火の肌を這い回り、短い周期で絶頂を繰り返した。
 情けなく喘いでいるうちに、時折不知火の視界の隅に赤黒いものがよぎることに気が付いた。明滅する視界を奮い立たせて目をこらす。自分の足の間から、赤黒い鞭の様なものが螺旋状に渦を巻きながら、臍の上あたりまで伸びていた。
 豚のペニスだと理解するまで、しばらく時間がかかった。
「ひ……ひッ?! な、なに……これ……?」
 豚はもどかしそうに腰をくねらせながら、不知火の入り口を探しているらしい。しかし不知火の身体にとってそれはあまりにも長過ぎ、熱い先端が腹の辺りをただ撫でるだけだった。しかし、何回も人間の女と交わったと言う話は本当なのだろう。しばらくすると豚はぐいと腰を引き、ようやくペニスの先端を不知火の膣の入り口にあてがうことに成功した。
(や……やだ……こ、こんなの入ったら……)
 あまりの恐怖に、不知火の目からは大粒の涙が溢れた。豚は体液なら何でもいいとばかりに熱心にそれを舐めとると、ゆっくりと腰を前に突き出した。
「う……嘘……い……いや……い…………ぎッ?! は……入って……?! あ……ああッ!? あ……あああああぁぁぁぁああ!!」
 ぶちぶち……と音を立てて、先細った豚のペニスが何の躊躇いもなく不知火の処女膜を突き破った。豚に処女を奪われるという、女性にとってこれ以上無い程の屈辱が現実のものとなり、不知火はあまりの痛みと嫌悪感で叫んだ。しかし、豚が腰を振りはじめると、途端に痛みと嫌悪感は快楽に上塗りされ、こんこんと溢れる愛液によりスムーズになった膣内は不知火の意思に反して豚のペニスがもたらす快楽を貪り始めた。
「うッ! ぐッ! や……やだ……んぐッ! あッ! ああッ! んッ! あはぁッ! ああぁぁん!!」
 豚はまるで不知火の反応を楽しんでいるかの様に、リズミカルにピストン運動を繰り返した。突かれる度に不知火は甘い声を出し、豚の荒い息と混ざって淫らな合唱を地下牢内に響かせている。ぐっちゅぐっちゅと結合部から音を立てながら、豚はさらにペニスを不知火の奥に突き込み始めた。ペニスの先端からはローションの様な液体が分泌され、普段絶対に入ることのない子宮口に到達すると、強引にそれをこじ開けて子宮内に侵入した。
「んぎぃッ?! お……おごおぉぉぉぉぉおお!!」
 陽炎や黒潮の様な親しい姉妹でも見たことが無い様な表情で、不知火が叫んだ。目を見開き、大口を開けて叫ぶその姿に豚は更に興奮したのか、長いペニスを不知火の膣から子宮内に擦り付ける様に前後させ続ける。
「は……はぇ……あ……はへぁぁ……」
 不知火はしばらくは強い快感とショックの洪水から失神しないように奥歯をガチガチと鳴らして耐えている。短期間で繰り返す絶頂に耐えきれずに涙と涎と鼻水に顔をぐちゃぐちゃにしながら、だらしない表情を晒していた。豚も限界が近いのか息遣いがかなり荒くなっており、不知火に密着するように背中に伸し掛かる。
 その瞬間は、急に訪れた。
 豚が身体をぶるっと震えさせると、ぶぎぃ……という金属質な鳴き声を発した。同時に、不知火の子宮内に挿入されたペニスの先端から、想像も出来ない量の精液が吐き出された。
「は……はへ……はへぇ……ぉ? ん……んぐッ?! うぶッ!? う……うごぉぉぉぉぉおお!?」
 まるで子宮内で水道の蛇口をひねられた様に、考えられないほどの量の精液が不知火の子宮内に吐き出された。普段の不知火からは想像もつかない、獣の様な悲鳴が地下牢の中に木霊する。どぷん……どぷん……という異様な吐精は止まる気配が全く無く、不知火は口から精液が逆流する様な錯覚を覚え、豚の射精が止まる前に失神した。
 不知火が失神して数分後、ようやく射精を終えた豚は不知火の膣からペニスを引き抜いた。
 不知火の腹が外から見ても分かる程に膨らんでいる。
 豚はしばらく糸の切れた人形の様に項垂れている不知火の身体を舐めると、再び背後から不知火に覆いかぶさる様に伸し掛かった。

 あわよくば学生服か体操服の一着でも手に入れられるのではないかと思い、俺は都内の誠心学院に忍び込んだ。
 大量に湿気をはらんだ夏の生ぬるい空気は夜十一時を回っても体にまとわりつくようにぬめっており、俺は時折ハンドタオルで額の汗を拭きながら暗い廊下を音を立てないように進んだ。不法侵入も慣れたものだと、自嘲気味に思う。女子学生が身につけている物への執着を自覚してから、もう何十年経つだろうか。今まで学舎に忍び込んだ回数は三桁を超えているだろう。自分でも病気の域に達しているとは思うが、人間の欲望を止めることは難しい。ましてやそれが三大欲求の一つであるで性欲であれば尚更だ。
 今、俺が忍び込んでいる誠心学院は、都内でも人気の私立学校だ。ガチガチの進学校というわけではないが、それなりに入試難易度や有名大学への進学率も高く、校風も自由で明るい。制服も私立らしく凝ったものであり、俺のような制服マニアの間での評判もかなり良い。そして何より、通っている女子生徒の容姿レベルがかなり高いのだ。マニア達が集まるインターネット上の掲示板に、時折隠し取りされた誠心学院の女子生徒の写真が貼り出される。投稿者は「神」として崇められ、俺達閲覧者は貼り出された女子生徒のレベルの高さに驚き、生唾を飲むのだ。
 だから、忍び込んだ。
 居ても立ってもいられなかったのだ。
 正面玄関の鍵が開いていたのは僥倖だった。守衛か、当番の教員が閉め忘れたのかはわからないが、運が良い。きっと今日は大物が得られるに違いないと思い、自然に口角が上がるのがわかった。
 だが、甘かった。教室や特別教室のドアは全てが施錠されていた。一応ピッキングの道具も持ってきたが、公立学校とは違い特殊な鍵を使っているため役に立たなかった。ドアを壊すわけにもいかない俺は数メートル先の教室内、ロッカーの中にしまってあるジャージや体操服を歯噛みしながら睨んだ。あきらめた俺はせめて体育倉庫で自慰でもしようかと思い、仕方なく体育館へと向かうことにした。体育館で着替える生徒などいるはずがないから、獲物が落ちている確率は限りなくゼロに近い。広い校舎内を迷いながら進み、なんとか体育館までたどり着いた俺は入口の前で足を止めた。
 体育館の一角の灯りが点いているのだ。
 一瞬、心が躍った。あわよくばカップルの生徒が一戦交えているかもと期待したからだ。俺は息を弾ませたまま、はやる気持ちを抑えてゆっくりと入口から中を覗き込んだ。そして、その信じられない光景を目にした。

 体育館の壁に設置してある肋木(ろくぼく)に、女子生徒が縛り付けられていた。その周囲には男が二、三人、女子生徒を取り囲む様にして立っている。一人はスーツを着ていて、残る二人は何も着ていないように見えた。女子生徒は悔しそうに歯を食いしばりながら、体をよじって両手足に巻かれた布を外そうとしている。その布は女子生徒の左右の手首と足首を肋木に固定し、女子生徒を直立させた状態で拘束していた。
「くくく……いい顔ですね……綾?」とスーツを着た男が言った。男の言葉に、綾と呼ばれた女子生徒を取り囲んでいる裸の男たちも低く笑っている。
 俺は目の前の光景が理解できず、しばし思考が止まっていた。
 綾と呼ばれた女子生徒は誠心学院の制服によく似たセーラー服を身につけていたが、上着の裾が大胆にカットされており、下腹部からヘソの上あたりまでが大きく露出していた。両手には革製のグローブのようなものを嵌めているし、ローファーもよく見れば底が厚く、ブーツとの中間の様な靴を履いていた。
 一瞬、アダルトビデオの撮影か集団レイプの現場に居合わせてしまったのだろうかと考えた。だが、綾と呼ばれた生徒は大げさに泣き叫んだり喚いたりすることなく、怯えと悔しさが入り混じった様な表情でスーツの男を睨み付けている。そこには何か使命感の様なものを感じ取ることができた。
「素直になった方が、身のためだとは思いますが」スーツの男はそう言うと、綾の露出した腹部を手のひらで撫でた。「の」の字を描く様にゆっくりと焦らす様に撫でさすっている。
「くっ……この、変態……!」
 芯のしっかりした声で、綾が抗議した。見ると、横に立っていた裸の男も綾の太ももの辺りを揉みしだいている。短めのスカートが僅かに捲れ上がり、白い下着がちらりと見えた。肉付きの良さそうな綾の太ももに男が指を立てると、弾力のある肌が男の指を押し返した。スーツの男が、綾の腹を撫で回している手をゆっくりと上へと移動させた。その手はセーラー服の上着の中に入り、綾の大きめな右胸を鷲掴みにする様にこね回している。綾は「んっ」と軽く声を発した後、下唇を噛んでスーツの男を睨んだ。男の手の動きはセーラー服の布地越しでもはっきりとわかった。やや乱暴に胸をこね回していたと思ったら、親指と人差し指の腹で乳首をしごきあげる様な動きに変わる。
「んっ……ふッ……こ……この……ッ!」
 綾は羞恥のためか頬を染め、目に涙を溜めながら身体をくねらせてわずかな抵抗を続けている。だが、手足の拘束は解ける気配を見せなかった。俺はあまりの状況に驚きながらも、ドアの陰に隠れながら硬くなった逸物を取り出してしごいていた。この状況がどのようなものなのか……例えばある種のプレイなのか、本当にレイプされかけているのかはどうでもよかった。なぜなら目の前にいる綾と呼ばれた女子生徒は、髪は茶髪で顔つきも活発そうに見えるが遊んでいる雰囲気ではないし、体つきはむちむちした胸や太ももにきゅっと締まった腰周りなど、同年代の女子生徒に比べかなりそそるものがある。要するに、とびきりの上モノだ。その上モノが、器具に拘束された状態で男達に囲まれ、身体を好き勝手に弄ばれている。俺はカメラを持ってきていないことを心底後悔しながら、次の展開を固唾を飲んで見守った……。

 男達は二十分ほど挑発するように綾の胸や太ももを撫で回した。スーツの男は顎をしゃくり、裸の男二人をやや遠巻きに下がらせる。スーツの男がどうやらリーダー格らしい。裸の男達の顔は暗くてよく見えないが、体つきは三人とも同じように見えた。
「さて……どうしたものか……?」スーツの男が綾の顎を撫でながら言った。「あまり手荒な真似はしたくないんですよ……効率の悪いことは嫌いでして……素直になっていただけるのなら、すぐにでも解放するのですが」
「ふ……ふざけないでよ。何をされたって、私は絶対に言いなりになんてならないから……」
「ほぉ……何をされても……ですか?」
「あ、当たり前でしょ? 女の子一人相手に複数で……それも拘束しないと強気に出られないなんて、そんな情けない弱虫に屈するわけないじゃない!」
「……なるほど」スーツの男は綾の顎ををさすっていた手をゆっくりと降ろし、指先で綾のむき出しの腹部を撫でた。「ではその情けない弱虫としては、貴女の身体にお願いしてみるしかなさそうですね……顔に傷が付くと後々楽しめなくなりますから……このお腹に……」
 俺はよく目を凝らして綾の表情を見た。強気に振舞っているが、よく見れば目にはうっすらと涙が溜まっており、歯は小刻みに震えているように見える。
 これはガチだな……と俺は思った。
 経緯は分からないが、これは何かの撮影やプレイなんかじゃなく、本当に綾という女子生徒が男達に尋問か、それに近いことをされているのだろう。綾の怯え方からも、それが演技ではないことが理解できた。
「……す、好きにすればいいでしょ! 何をしても無駄だってこと、わからせてあげるか……ぐあぁッ?!」
 どぎゅっ……という音が俺の耳に届いた。見ると、スーツの男の拳が、綾の腹部に埋まっている。
「んぐッ……ゲホッ! ケホッ……」綾は咳き込みながらスーツの男を睨み付けた。口の端から唾液が一筋、胸に向かって垂れている。

「ゔあっ! うぐッ! ぐぶッ! んあぁッ!」
 ずぐん……ずぐん……という肉を打つ音が体育館に反響している。男が綾の腹に拳を打ち込むたびに、綾の身体は大きく跳ねた。
「……どうでしょう? かなり手加減していますが、少しは協力していただける気持ちになりましたか?」
「うぐ……ッ……ゲホッ……あ……はぁ……な、何言ってるの? こんなことしても無駄だって言ったでしょ…………ゔあぁッ?!」
 ずぶり……と嫌な音がした。今までヘソのあたりを殴っていた男の拳が、綾の鳩尾に深々とめり込んでいる。俺は喉の奥が締まってくるような息苦しさを感じた。鳩尾は自分で軽く押しただけでも心臓を掴まれる様な感覚がするというのに、あそこまで深く拳を打ち込まれたらどれだけの苦痛だろうか……。
「ぐあッ!? んぎぃッ!? あああッ!!」
「少しは自分の立場を理解したほうがいい……。無防備に女性の弱点である腹を晒した状態で、防御もできない体勢で拘束されているという事実を」
 男は容赦なく綾の鳩尾に連続して拳を埋めた。綾の悲鳴の質も苦しげなものから、断末魔の様な危機感のあるものへ変化している。綾に余裕がなくなってきているのが手に取るようにわかった。綾の着ているセーラー服は腹部や脚が大きく露出しているから、綾の身体つきは初めて見た俺にもよくわかった。綾は出ているところは出ているが、身体自体は決して大きくはない。腰回りや脚はそれなりに鍛えているらしいが、それでも平均を超えてはおらず、まだまだスポーツ少女という範疇だ。要するに、年相応の女の子なのだ。男の酷い殴打に耐えられるようには出来ていない。
「んぐあぁッ! おゔッ!? ゔうぅッ! があぁッ!」
 男は鳩尾一点への攻撃を止め、鳩尾やヘソの周辺、そして子宮のある下腹部のあたりと、一発ごとに位置を変えながら綾の細い腹を責めた。そのたびに綾の身体は電気で打たれたように跳ね上がったり、身体を丸めるように縮こまったりと様々な反応を見せる。むき出しの腹を執拗に責められ、その肌にはうっすらと痣が浮かんでいた。
 綾の上体が力が抜けて前かがみになるたびに、横に控えている裸の男がセーラー服の襟を掴んで上体を起こした。無防備な綾の白い腹部がスーツの男に晒される。
 ずぷり……と低い音がした。男は綾の下腹部に拳を埋めたまま、抜かずにぐりぐりと掻き回している。
「おゔッ!? あ……だ……だめ…………そこ……は……」
「子宮だ……女性のみの急所なので、私にはその痛みがどの程度か想像ができませんが、かなり効いているみたいですね」
 綾は苦しそうな金魚のように口をぱくぱくと動かしながら、自分に突きこまれている拳を見つめた。男はまるで女性器を愛撫するかのように、綾の腹に埋めた拳を抜き差ししたり前後にピストンのように動かしたりして綾の反応を楽しんでいた。拳が奥に付き込まれるたびに綾は悲鳴を上げ、身体を仰け反らせて苦痛に耐えている。
 男はひとしきり綾の子宮を責めると、思い切り拳を脇に引き絞り、今まで以上の強さで綾の腹部を殴った。どずん……という、重い砂袋が地面に落ちたような音がした。綾の腹部は男の拳が手首まで隠れてしまうほど深く陥没している。
「ひゅぐぅッ!?」綾は舌を限界まで突き出し、瞳孔が収縮した目を泳がせながら小刻みに痙攣している。苦痛が限界を超えたのか、膝が笑ってまともに立つこともできない様子だが、手首を固定されているため倒れこむこともできない。「あ……うぶッ……ぅぁ……」
「おっと……かなり効いてしまったみたいですね」男は拳を綾の腹にめり込ませたまま、綾の耳元で囁くように言った。綾は……おそらく聞こえてはいないだろう。「これと同じ力で鳩尾を抉られたら、どうなってしまうのか……」
 綾の身体がぴくりと反応した。小さい動作で首を振る。綾が初めて見せた、完全に怯えた表情だった。男がギリギリと音がしそうなほど拳を引き絞る。綾は歯を食いしばって顔を逸らすように恐怖に耐えているようだった。
 どぼぉっ……という、とても人体が発した音とは思えない音が響いた。
 綾の鳩尾は、目を逸らしたくなるほど悲劇的な深さで、男の拳が痛々しく埋まっていた。
 綾はほんのコンマ数秒、自分に突き込まれた男の拳を信じられないという表情で見つめた後、電気椅子にかけられた死刑囚の様に身体を跳ねさせた。
「ふぅッ?! う……うぐあぁぁぁッ!!」耳を塞ぎたくなる様な悲鳴が体育館内に反響する。綾はしばらくびくびくと断続的に身体を痙攣させた後、糸の切れた人形の様に完全に脱力した。男は綾の髪の毛を掴んで顔を持ち上げる。軽く目が閉じられ、涙や汗や唾液が体育館の灯りに反射してテラテラと光っていた。
 俺はかつてないほどの量を射精していた。俺はてっきりあのまま綾が輪姦されるものと期待していたが、まさか執拗に腹を殴る拷問が始まるとは……完全に予想外だった。しかも、その様子はかなり股間にきた。殴られるたびに跳ねる身体や、苦痛に耐えたり舌を出して弛緩している表情は、俺に激しく絶頂する女を思い起こさせた。もっと殴ってくれ……と念じながら、俺は次の展開を待った。
「さて、これからどうするか……朝まで犯し続けるのもいいが」スーツの男は失神した綾の右胸の柔らかさを堪能しながら、考えを巡らせている。「まずは、邪魔者の始末からですね……」
 かすかに、背後から物音がした。振り返る。先ほどまでスーツの男のそばに立っていた裸の男が、俺の背後に立っていた。

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