「舐められたものですね。私に対して一人で挑むとは。面倒なので二人同時にお相手していただけませんか? 病み上がりの私相手に強気になるのも分かりますが、時間も少ないもので」
「その必要は無いわ。それと、とりあえず私が勝ったらすぐにでも服を着てくれない? 見たくもないものが目に入るのって結構不快なのよ」
「見たくもないものですか……以前、もう少してこれをしゃぶりそうになっていた人のセリフとは思えませんね」
「……少し黙りなさいよ!」
 綾が涼に向かって駆ける。それを合図に涼も綾に向かって突進し、お互いの射程圏内で拳が機関銃のように飛び交った。
 お互い多少の攻撃は受けていたが、僅かに綾の方が優勢だった。綾はこの日に備え、一層の修練を積んでいた。手堅く涼の攻撃をガードすると確実にカウンターを当て、相手の反撃が来る前に距離を取る。一撃一撃が重い人妖に対しては最も有効な戦法だ。
 涼は身体がなかなか言うことを聞かないのか、攻撃は以前に比べてかなり大振りだった。
 綾の右フックが涼の左脇腹に当たり、肋骨からめきりと嫌な音が響いた。相手が脇腹を押さえたところで、すかさず左膝を腹に撃ち込む。涼の濁った叫び声が綾とシオンの鼓膜を揺さぶった。
 涼は片膝を着き、脇腹と腹を押さえて脂汗を流しながら荒い息を吐いている。普段の人を食った様な表情からは一変して、獣の様な顔になっていた。
「間抜けな格好ね。身体能力の高さに思い上がって防御を疎かにするからこんなことになるのよ。もう勝負は見えたんじゃない?」
 綾はゆっくりと片膝を付いている涼に近づくと、両方の拳を腰に当て、仁王立ちで涼を見下ろした。
 涼はしばらく肩で息をしていたが、微かに口元を釣り上げながら綾の胸の辺りを見る。綾が視線に気付いて下を向く。
 室内の湿気と自分の汗で、ショート丈のセーラー服が捲れ上がった状態で肌に貼り付き、正面から見ると綾の胸の下半分が露になっていた。綾は戦闘時、締め付けられる感覚が嫌で下着を外している。涼の位置からは綾の素肌が完全に覗けるはずだ。
 綾は真っ赤になり、あわててセーラー服の裾を両手で掴んで下げる。その隙をついて涼は立ち上がって壁際に向かって走り出した。涼の進む先にはシオンが待機している。
「あっ? ひ……卑怯者!」
 綾もすぐに走り出すが間に合わない。涼はシオンに対して拳を突き出した。しかし、拳がシオンの顔面に当たる直前、涼の視界からシオンの姿が消える。シオンは運足を使い、一瞬で涼の右側の死角へと移動した。無音で鮮やかな移動は端から見たら瞬間移動の様に見える。
「綾ちゃんのおかげで十分休めました。私だってアンチレジストの戦闘員なんですよ……。鑑君の仇くらい自分で取れます!」
 シオンの放った右膝が、涼の腹部に吸い込まれて行った。予想外の展開に涼は腹筋を固めることもままならず、ずぶりという音と共に涼の胃がシオンの膝の形にひしゃげた。
「シオンさんナイス! これで終わりよ!」
 涼の胴体越しにシオンの膝を殴る様に、綾が渾身のパンチを放つ。涼の胃は完全に潰れ、その場に崩れ落ちる様に両膝を着くと、両手で口元を押さえて踞った。
「ごっ……ごぶっ……うぶぉぉぉぉ……」
 シオンと綾はお互い顔を見合わせ、軽くハイタッチと交わすと涼に視線を戻した。綾が涼に近づき、嘔吐く様を見下ろしている。
「もう終わりにしない? これ以上やっても苦痛が増えるだけよ? 生憎あんたみたいに相手を痛めつけて喜ぶ趣味は無いから。おとなしく捕まるのならこれ以上攻撃はしないわ」
「ぐぅぅぅぅっ……げろぉっ!」
 涼は綾をちらりと見上げた後、口から黒い塊を吐き出した。一瞬血かと思い、綾はうっ声を出して顔をしかめ、目を逸らした。
「そ、それを床に置いて下さい!」
 綾の背後でシオンが叫ぶ。涼の手には栄養ドリンクの様な大きさの茶色い薬瓶が握られていた。涼は厳重に封をされた薬瓶を握りしめて立ち上がると、それを力任せに地面に叩き付けた。瓶が砕け、甘い匂いが周囲に漂い始める。
「はぁ……はぁ……まさかこれを使うとはな。私としたことが何という屈辱だ。だが、これで私の勝ちだ。たっぷりと時間をかけて嬲ってから、じわじわと殺してやる……」
 表情は笑っている様に見えるが、眉間には怒りを表す深い皺が刻まれ、今にも折れそうなほどの力で歯を食いしばっていた。
「な……何をしたの……? 何なのこの甘い匂いは……?」
「綾ちゃん気をつけて……絶対に何かある」
 二人は咄嗟に涼に対して身構える。涼は一歩ずつ確かめる様に歩き出すと、突進を開始した。
 標的は、シオンだった。
 涼は咆哮を上げながら大振りな右ストレートを放つ。スピードは速いが、真正面からの攻撃にシオンはチャンスと思い、再び涼の死角へ潜り込もうとステップを取った。しかし、突如脚がゼリーに包まれた様な重苦しさを感じた。
 脚が一瞬もつれたと思ったと同時に、涼の拳はシオンの鼻先に迫っていた。身体を無理矢理捻ってかがみ込み、何とかそれを避ける。拳が自分の頭上をかすめたかと思うと、数本の金髪がはらはらと目の前に落ちてきた。
「シ、シオンさん!?」
「くっ……やあっ!」
 しゃがんだままの体勢で涼に脚払いを放つ。涼は転びはしなかったものの呻きながらよろめく。綾がすかさず追い討ちをかけた。
 体勢を崩した所へレバーブローがしたたかにヒットし、涼の口からくぐもった声が漏れた。その声が途切れないうちに、シオンの滑らかな脚線が鞭のようにしなりながら、涼の顔面に見事な回し蹴りを叩き付ける。
 レバーブローを撃たれ、憎々しげに綾をにらんでいた涼の顔が、シオンのエナメルのシューズの裏に隠れた。
「がぶっ!? ぶぐぅっ!」
「おお……やるぅシオンさん! 私達結構良いコンビかもね!」
「ふふ、光栄ですね」
 涼は声にならない咆哮を上げ、暴れる様に二人から離れる。鼻からは血が大量に滴り、上唇も裂けていた。手の甲で口元を拭い、そこに付いた大量の血を見て微かに表情を曇らせる。
「くっ……まだこれほど動けるとはな……だが、もう少しだ……」
「もう少し? どういうことよ?」
 綾が拳を握りしめながら、ゆっくりと涼に近づく。
「ハッタリもいいけど、こっちはあまり殴りたくないってさっき言ったでしょう? そろそろ終わりにしてあげるわ!」
 綾が涼の顎を目掛けへ拳を放つ。しかし次の瞬間、綾の腕は強烈な脱力感に襲われた。先ほどレバーブローを放ったときにもわずかに感じた感覚だったが、今回は腕全体に無数の穴が開いて、そこから水の様に力が流れ出る様な感覚だった。
 それはとてもパンチとは言えず、ただ惰性で腕が涼に向かって伸ばされただけだった。一瞬の軽いめまいの後、右手首に痛みが走る。涼が骨が折れるほどの力で綾の手首を掴み、もう片方の手を綾の腹部に伸ばした。ぐじゅっという何かが潰れた様な音が三人の耳にはっきりと届いた。
「あ……綾……ちゃん……?」
「……え?」
 綾が自分の腹部を見下ろす。涼の拳が手首が隠れるほど深く、自分の華奢な腹部に突き刺さっていた。
「あ……う……ぐぷっ!? うぶあぁぁぁぁ!」
「う……嘘……綾ちゃん!?」
 すさまじい衝撃のためか、綾が状況を把握してから苦痛を感じるまで数秒のタイムラグがあった。その後に襲ってきた苦痛は想像を絶するもので、涼が拳を抜き取った後も綾の腹部は拳の跡がくっきりと残っていた。
「ぐぷっ……! げぼっ!? な……なに……今の……?」
 綾は両手で腹を抱えながら身体をくの字に曲げ、口の端から唾液を垂らしながらかすむ目で涼を見上げた。涼はこれ以上無いほど嬉しそうな顔をして、再び拳を握りしめた。
「やっと効きましたか……。もう一発あげますから、自分で確かめたらどうですか?」
 涼は綾のセーラー服の奥襟を掴んで上体を起こすと、拳を綾の腹目掛けて突き込んだ。綾は避けられないと判断し咄嗟に腹筋に力を入れるが、先ほどと同様腹筋から力が抜け落ち、完全に弛緩したところへ涼の重い拳が柔らかい肌を巻き込んで痛々しくめり込んだ。
「げぶぅぅぅっ!? うぐっ……ごぼぉ……ッ!」
 ぐじゅっと湿った音を放ちながら涼の拳は何の抵抗も無く綾のくびれた腹に吸い込まれ、内蔵をかき回した。両足が地面から浮くほどの衝撃に綾の瞳孔が一気に収縮し、黒目の半分がまぶたの裏に隠れる。
「ははは……いい顔ですね。さっきまでの勢いはどうしました?」
 涼は失神寸前の綾の顔を覗き込みながら、冷酷な笑みを浮かべる。そして口の端から垂れている唾液を舌で掬い取る様に舐め上げると、強引に綾の口の中へ舌をねじ込ませた。
「うむっ…!? んむっ……んんぅ!?」
 綾は混濁した意識の中、突然出現した口の中を這い回る粘液にまみれた軟体動物の感触に鳥肌が立った。
「んんぅ……ちゅばぁっ……。美味しい唾液だ……もっと出してもらおうか」
 綾の腹に痛々しいほど深く突き刺さった拳を、さらに身体の奥へとねじ込む。
「ああああああっ?! かはっ……ッ! う……うぷっ……」
 綾はもはや溢れる唾液を飲み込むことも出来ずに、ただ白目を剥きながらだらしなく舌を垂らして喘ぐしか無かった。涼は綾の伸び切った舌を引き抜くほどの勢いで吸う。
「ん……んむっ……ぷはっ! あ……そ……そんな……こんな……ことって……」
 綾は深々と自分の腹部にめり込んでいる涼の拳見ると、ふるふると首を振った。一瞬で窮地に立たされ、涼の嬉々とした表情とは対照的に、綾の表情には絶望の影が色濃く浮かんでいる。
 「あ……綾ちゃんを離して!」
 あまりの事態に呆気にとられていたシオンが我に帰り、二人の元へ駆け出す。涼はすぐに綾の身体を投げ捨てる様に解放すると、飛んできたシオンの回し蹴りを片手で受け止めた。
「くっ……」
「くくく、 綺麗な蹴りですね。今は蚊が止まりそうなほど遅いですが……。突き技が得意な綾と、蹴り技が得意な貴女、確かに良いコンビだ」
「な……何で? 力が……入らない」
「私の使役する部下に特殊能力を持つ者がいましてね。頭も容姿も最悪の全く役に立たない下賎な屑ですが、そいつの汗に含まれる成分は相手の筋肉を弛緩させる能力がありました……。その成分を冷子さんに分析してもらい、合成したのがあの瓶の中身です。あの屑もやっと役に立ちましたか……」
「筋肉を……弛緩……?」
「そうです……濃縮して一瞬で効き目が出るようにしてあります。もはや立っているだけで精一杯でしょう? 綾の得意なパンチも、貴女の得意な蹴りも、しなやかに鍛えられた筋肉が働いていてばこそ……もちろん防御力も」
 涼は掴んだシオンの足首を引っ張り、シオンの身体を強引に自分の身体に引き寄せると、剥き出しになった腹部目掛けて丸太のような膝を埋めた。
 「ゔぅっ!? あ……うぐぅっ!?」
「ははは、どうですか? 自分の得意技の蹴りで攻められる気分は? 休む暇も無いですよ」
「……うぐっ……!? う……ぐぶぅっ……ゔあぁっ!」
 悲鳴も上げられないほどの短い間隔で、涼の膝が連続してシオンの腹に突き刺さった。シオンの身体ががくがくと痙攣を始めると、涼はほとんど無抵抗になったシオンの背中に衝撃が逃げないように左手を添える。そのままシオンを抱きかかえるようにして渾身のボデイブローを突き込んだ。シオンの背骨が軋むほど奥深くに涼の拳が埋まる。
「ぶふぅぅッ!?」
 胃を完全に潰され、シオンの口から大量に飲まされた男子学生の精液や涼のチャームが逆流し、床に白い水溜まりを作る。顔からは血の気が引き、顎が震えて歯がかちかちと音を立てた。
「くくく……背骨が掴めそうなほど深く入りましたね。あのガスの中には濃縮したチャームの成分も入っている。殺す前に楽しませてもらいますよ」
「あぐっ……うぐえぇぇぇ……。あ……そ……そんな……」
 涼が抱きかかえる様に押さえていたシオンの身体を解放すると、シオンは頭から倒れ込んだ。開いた口からは絶えず胃液や精液が逆流している。涼は倒れている綾に近づくと髪を掴んで無理矢理膝立ちにさせ、勃起した男根を突き出した。
「しゃぶりなさい。綾、まずは君からだ」
 涼が跪いている綾に向けて腰を突き出す。綾は青ざめた顔で涼の顔と男根を交互にに見ながら、震える声で抗議した。
「な、何言ってるのよ……。そんなこと……で……出来る訳ないでしょ? す……好きでもない人の……こんなものを」
 綾が青ざめた顔で首を振って抗議するが、涼は全く意に介さずにその大きな手で綾の頭を掴むと、無理矢理顔を引きつけた。
「ああっ……ッ!?  むぐっ!? んぐぅぅぅぅ!? う……うむっ……んむぅぅぅぅっ!?」
 涼が綾の頭を強引に引き寄せて、その小さい口に収まりきらないほどの極太を突き入れた。綾の口が限界にまで開かれ、反射的に目からは自然と涙がこぼれる。
「どうですか? 初めての男の味は……? くぅぅっ……きついな……」
「むぐっ!? んむぅぅっ! ぷはっ! はぁ……はぁ……う……むぐぅっ!?」
 綾はたまらず涼のペニスを吐き出すが、涼は逃がすまいと綾の髪の毛を掴むと、再び口内を犯した。
 涼が足元を見ると、身体を引きずる様にしてシオンが涼の太腿を叩いて抗議している。度重なる攻撃と嘔吐した直後でほとんど声が出ないのだろう。掠れた声を発しながら、泣きそうな眼差しを涼に向けて必死に訴えている。
 涼はシオンの頭を掴み、まるで自分の性器越しに綾に口づけをさせるように二人の唇を合わせた。
「!? うぁつ……んむぅぅぅっ……!? ん……ちゅっ……あ……綾……ちゃん……」
「んむぅぅぅっ……!? シ……シオンさ……ちゅぶっ……んむっ……あふぅっ……」
 綾とシオンが同時に自分の性器に奉仕している。夢の様な光景が眼下に広がり、涼の背中にぞわぞわと快感の波が駆け上がった。二人はチャームの影響もあるのか、上気した顔でまるでお互いの舌を絡め合うように涼の性器にしゃぶり付いている。 
「ちゅぶっ……はぁ……ん……んむっ……シオンさん……」
「綾ちゃ……ふぅっ……あ……はぁ……ちゅっ……れろぉっ……」
 二人の痴態に涼の身体はぞくぞくと反応し、身体の奥底からせり上がってくる熱い塊を感じると、二つの唇に挟まれて限界まで膨れ上がったペニスを綾の口内に押し込み、乱暴に腰を振った。
「んぐぅっ!? んっ……んっ……んっ……んふぅぅっ…」
「くぅぅっ……! 限界だ。窒息するほど出すぞ……ッ! 舌全体で味わった後、一滴残らず飲み込みなさい」
「むぐうっ!? んぐっ……んふぅぅぅぅぅぅっ!?」
 涼は一旦亀頭を綾の唇まで引き抜くと、大量の体液を躊躇無く綾の口内に噴出した。綾の頬は一瞬で風船のように膨らみ、濁流は口内から食道を通り胃を満たした。
「ぐふっ!? んんっ! ごくっ……う……うぐ……」
「はははは……いい眺めだ。まだ止まらんぞ……。ほら、私を見ながら飲み込むんだ。音を立てて……。貴女が私の性器にいやらしくしゃぶりついて、その奉仕が私を満足させたという証ですよ……ありがたく飲みなさい」
「んぶっ……ごくっ……ごきゅ……ごくっ……んふぅぅぅ……。ぷはっ! あ……はぁ……あぁっ……か……顔に……」
 綾は涙を浮かべながら上目遣いで喉を鳴らして涼の体液を飲み込んでいたが、その量の多さにたまらず放出し切る直前にペニスを吐き出した。残った残滓が綾の顔に振り注ぎ、あどけなさの残る顔をいやらしく染め上げてった。
「あっ……あぁ……こ、こんなにたくさん……すごい……」
 綾は顔中に白濁をぶちまけられながらも恍惚とした表情を浮かべ、粘液の溜まった舌を突き出したままうっとりと涼を見上げていた。涼は綾の胸ぐらを掴んで無理矢理立たせると顔を覗き込み、この上ない征服感に満足げな笑みを浮かべた。
「とうとう堕ちましたか。さて……どうしてほしいんだ?」
 涼は綾のスカートの中に手を入れると、薄い布地越しに太腿の付け根をなぞった。くちゅっという淫靡な音と共に、涼の中指が綾の固くなった突起に触れ、綾の身体がビクリと跳ねる。 
「あうっ?! ふぁっ!? や……そこおっ!?」
「ほぉ……なんだこの水っぽい音は? それにこんなにクリトリスを腫らせて……。私のチンポをしゃぶって興奮したのか?」
 涼は笑みを浮かべながら綾の顔を覗き込む。チャームで快感神経を過敏にされ、初めて男性に触れられる自分の敏感な箇所から送られる快楽を必死に否定しながらも、崩れ落ちそうな身体を涼の腕を掴んで必死に支える。
「くくくく……敵だろうが何だろうが、チンポなら誰のでもいいんですね? 正義感ぶっていても、正体はとんだ淫乱娘だ。何なら、このままぶち込んであげましょうか?」
「あ……ふあっ……うっ……くうっ……」
 綾は涙を浮かべ、必死に歯を食いしばって身体の中から沸き上がる粘ついた快感に耐える。強烈すぎるチャームの効果は、たとえ綾であろうとその身体と精神を蝕んで行った。
「どうしました? 普段なら『冗談じゃない』とか言うでしょう? まさか本当に俺に犯されたいのですか?」
「うぅっ……し……したいなら……好きにしなさいよ……」
 綾は顔を真っ赤にしながら、消え入る様な声で呟いた。その言葉に肯定の意味が含まれていることは誰が聞いても明らかだった。しかし、涼はニヤリと笑うと掴んでいたセーラー服の襟元を捻って綾の首を絞めた。
「ぐっ!? あ……けほっ……く……くる……し………」
  一瞬で綾の表情が変わる。涼は大量のチャームを飲まされ、少しだけ普段より膨らんでいる綾の下腹に拳を突き込んだ。
 どぽん……と水風船を殴った様な音が響き、綾の目が見開かれて白い喉が蠢く。
「ぐぶっ!? うぐあぁぁぁ!」
 膨らんだ胃を押しつぶしている拳を柔らかい肉が包んだ。涼はすぐさま拳を引き抜くと、二発目、三発目と追撃を加え綾を責め立てる。綾の胃は撃ち込まれた拳で何回も無惨に変形させられ、大量のチャームが胃の中で暴れながらすぐに喉元までせり上がったが、首を制服で締め上げられているため吐き出すことが出来ない。
「ぐぶっ!? ごぶぅっ! ぐぅぅっ!? うぶぅっ……!」
「はははっ! もっと苦しめ! 苦しむ表情を私に見せろ! 散々嬲った後で続きをしてやる。ぼろぼろになるまで犯してやるぞ」
「や……やめ……止めて下さい!」
 シオンが涼の足にすがりつくが、鉄塊の様な拳は綾の腹部に突き刺さり続け、その度にむき出しの柔肌は痛々しく陥没した。綾の顔からは血の気が失せ、目は空ろに泳ぎ、悲鳴も徐々に小さくなって行った。