力無く弛緩した美樹をプールサイドへ上がる為のステップに座らせると、美樹の上半身は据え付けられたステンレス製の手摺の間にすっぽりと収まった。
蓮斗は慣れた手つきで美樹の両手首を手摺に縛り付ける。手首が終わると、水の中に潜って両足首も同じ様に手摺に固定した。
作業が終わると、蓮斗は美樹の身体から数メートル下がって、美樹の全身を見回した。
「へぇ……スポーツやってるだけあって、流石にスタイルが良いな」
引き締まった身体に、適度な大きさの胸が半分水面から顔を出している。梯子に固定された手足は無防備に開いたまま、肘、膝がL字に曲がり、遠目から見ればスポーツジムの大胸筋を鍛える器具に座っている様な格好に見えた。長い睫毛や髪の毛からは時折水滴が音も無く水面に落ちている。
「そそるな……」
蓮斗は思わず生唾を飲み込む。
美樹ほどの美貌とスタイル持ち主が、目の前で全身を濡らしたまま無防備に身体を開いている。水を吸ったネイビーの競泳用水着はまるで絹糸の様な光沢があり、美樹の身体のラインを魅力的に浮かび上がらせていた。
「これはヤバいな……一発抜いとくか……」
蓮斗は自らステップに上がると、カーゴパンツのチャックをおろして性器を取り出し、美樹の顔の目の前でしごき立てた。時折水着越しに美樹の胸に擦り付け、化学繊維特有のザラザラした感触と、その奥にあるマシュマロの様な柔肉の感触を楽しみ、蓮斗は思わず呻き声を上げる。
「おぉ……たまんねぇ……」
「んっ……うぅ……」
時折胸を硬いものが這い回る感触と、顔の前で何かが蠢く感覚に美樹はうっすらと目を開けた。
「ううっ……なっ!? あうっ!」
美樹は目覚めるとすぐさま蓮斗から離れようとするが、ナイロン製のロープが手首に食い込み小さな悲鳴を上げた。自らの状況を把握すると、鋭い視線で蓮斗を睨みつける。
「貴様……どこまで下衆なんだ! 女一人動けなくして、どうするつもりだ!?」
「どうするって、俺は美樹ちゃんがあまりにもエッチだから自分で楽しんでただけだよ? ほら、こんな風に……」
蓮斗はガチガチになった性器を美樹に見せつける様に目の前でしごき上げた。美樹に見られていると思うと蓮斗の興奮度は増々高まり、自然と手の動きが速くなる。
「あっ……な、何をしているんだお前は……?」
「あれ? 男のオナニー見るのは初めて? まぁ、その性格じゃあんまり興味も無いのかな? じゃあ見ててよ……たっぷり、あげるから……」
「やっ……は、早く仕舞えそんなもの! そんな汚いものを見せるな!」
美樹は大きくかぶりを振って拒絶の意を示すが、顔は真っ赤にしたまま目が泳ぎ、明らかに気が動転している。蓮斗はその様をニヤ付きながら眺めていた。
「こんなになったものを今更仕舞える訳無いだろ。じゃあ早く治まる様に美樹ちゃんも協力してくれよ」
そう言うと蓮斗は美樹の乳首の周辺を、あえて乳首を触らずに円を描く様になぞり始めた。水着の上から乳輪のふちをなぞる様に刺激され、美樹は思わず口から声が漏れそうになる。乳首はそのじれったい刺激で硬くなり、今では水着越しでもその位置がはっきり分かるくらいの硬度になっていた。
「あっ……くっ……や……やめろ……こんな……んぁっ!?」
「やめろって言う割には気持ち良さそうじゃん? ほら?」
蓮斗は円を描く様になぞっていた亀頭の動きをやめ、まるで乳首に性器を挿入する様に突き入れた。むっちりとした柔肉が亀頭をすっぽりと包み、硬くなった乳首が尿道を刺激する。美樹も待ちかねた刺激に思わず身体が跳ね、大きな声を上げた。
「んあッ! くっ……ぅ……」
「うっ……気持ち良い……。そろそろ出させてもらうよ」
「あっ……あぁ……こんな男に……や、やめろ……」
戸惑う美樹を見下しながら蓮斗は美樹の頭を掴んで固定すると、美樹の顔を目掛け勢い良くしごき上げた。
「あっ……あぁ……出る……出るよ……」
「あっ……な、何をする気だ……? や、やめ……」
不穏な空気を察し発せられた美樹の抵抗の声も空しく、蓮斗の性器からは勢い良く粘液が飛び出し、美樹の顔や髪の毛を汚していった。まじまじと蓮斗の行為を凝視していた美樹は、放出する瞬間に驚いて腰を浮かせる。
「あっ?! きゃあぁっ! うぶっ……。うあぁぁぁ……」
「おっ……おおぉ……すごい……出る……」
粘液は美樹の顔や髪の毛を白く汚し、すらりと尖った顎を伝って水面から出ている水着の胸元へ染み込んで行った。
「う……うえぇっ……何だこれは……? 酷い匂いだ……ドロドロして……あうぅ……」
美樹は気持ち悪さにたまらず顔をしかめる。顔中を精液まみれにされ、ショックで表情は今までの強気なものとは代わり、弱々しく呆然としている。その姿に蓮斗の性器は放出したばかりだというのに早くも硬度を取り戻しつつあった。 蓮斗は白濁の残滓を美樹の頬に塗り付けながら、からかう様に美樹に聞いた。
「オナニー見たのが初めてなら、当然射精を見るもの初めてだよね。保健体育で習ったでしょ? 俺が顔中にぶちまけてやった精液が美樹ちゃんの中に入ると、俺と美樹ちゃんの子供が出来るんだよ」
「く……うぁ……」
「まぁ、俺は人間だから、あいつらみたいに人を魅了させる力なんて無いけどね」
「あい……つら? 人妖のチャームを知ってるのか……」
「まぁその話はまた今度ね。ところで美樹ちゃん、これなーんだ?」
蓮斗は再び水中に入ると、カーゴパンツの尻のポケットから金色に光る繋がった指輪の様なものを取り出し、美樹の前にぶら下げた。かなり使い込まれているようで、形が微かにひしゃげ、塗装は所々剥げている。
「……ナ……ナックル……」
「正解。メリケンサックとも言うよね。美樹ちゃんに言われた通り俺弱いからさ。美樹ちゃんを動けなくしてからこんなものでも使わないと、まともにダメージ与えられないんだよね」
そう言うと、蓮斗は美樹に見せつける様に右の拳にメリケンサックをはめ込んだ。何度か握るたびに、蓮斗の拳はぎちぎちと革が軋む様な音を立てる。ゆっくりと美樹に近づき、開かれた身体の中心線を値踏みする様に眺める。
「ん~、見れば見るほどエロいね。顔中精液まみれの女の子がプールの梯子に縛り付けられてるなんてシチュエーション、一生かけても見られるか分からないよ」
「こ、今度は何をする気だ……? ま……まさか、また……」
「ははは、真っ赤になっちゃって、かなりウブなんだね。大丈夫、最後は期待通りちゃんとぶっかけてあげるけど、その前に変態は変態らしく楽しませてもらうから」
そう言うと蓮斗は美樹に近づき、メリケンサックを嵌めていない左手で美樹の口を塞ぐと、先ほどとは重さと硬さが桁違いに上がった右手の拳で美樹の臍の辺りをえぐった。
ゴギッ……という固い音が周囲に響く。
美樹は自分の身体に入り込む金属の感触と、身体の中を反響する嫌な音を聞いた。同時に今まで味わった事の無い苦痛が全身に広がる。内蔵全てを吐き出したいほどの衝動に駆られ、一瞬で瞳孔が点の様に収縮する。
「ぶぐぅっ?! ぐ……うぶぅぅぅぅぅ!!」
口を塞がれているため、まともに悲鳴を上げることすら出来ない。
メリケンサックを嵌めた攻撃は先ほどのものとは比べ物にならず、たったの一撃で目からは大粒の涙があふれ、意識が暗転した。しかし、意識が途切れる一瞬前に再び強烈な衝撃が鳩尾を襲った。
「ぐぶぅぅぅぅっ! ごっ……ごぶぅっ……」
「おおぅ……予想通り良い反応じゃん? どう、少しはダメージを感じてくれてる?」
蓮斗は何てこともなしに聞いて来るが、美樹は蓮斗の問いかけが頭の中で意味をなさないほどの苦痛と戦っていた。たった二発の攻撃だが、身体を開かれた上に背中をコンクリート製のプールの壁に付けらた逃げ場の無い中、メリケンサックをはめた攻撃の威力全てを美樹の華奢な身体が受け止めていた。既に意識は飛びかけ、視野が普段の三分の一ほどに狭くなっていた。
「あれ? 白目向いちゃって、まさかもう限界?」
美樹は既に小刻みに震えており、美樹の口を押さえている蓮斗の左手には、ガクガクと顎が震えている感覚が伝わる。
「もう少し頑張ってよ。俺ももうすぐ……」
ゴリッ、ゴリッという嫌な音が、何回も何回も水の中で反響する。音が響く度に美樹の身体は大きく跳ね上がった。
「むぐぅぅぅぅぅ! ぐ……ぐぶっ……?!」
冷たい金属に守られた拳が水中にある美樹の下腹部にめり込み、美樹の子宮や胃は身体の中で痛々しくひしゃげている。攻撃の数は少ないものの、その重すぎる一撃の威力に慈悲は全く感じられず、既に美樹の内蔵はショックで痙攣を起こしていた。
蓮斗は鳩尾の少し下へ狙いを定める。ぐじゅっ、という水っぽい衝撃が蓮斗の拳に伝わる。胃を潰された衝撃で美樹の喉が大きく蠢き、内容物が何度も食道を通って逆流するが、口を押さえる蓮斗の左手が容赦の無い堤防となって押しとどめた。
美樹の苦しむ様子に蓮斗も限界まで昂り、最後に弓を引き絞る様に限界まで右手を引き絞ると、下腹部から力任せに美樹を突き上げた。
「ぐうっ?! ごぷっ?! う……うげえぇぁぁぁぁ!」
「あああっ……いいぞ。俺も……」
美樹の胃はメリケンサックとプールの壁に挟まれ、まるで石臼でゆっくりとすり潰される様にひしゃげた。内容物が強制的に喉を駆け上がり、蓮斗が美樹の口を解放すると同時に勢いよく胃液が美樹の口から飛び出した。
「げぶぅっ! お、おごぉぉぉぉぉ!」
美樹は白目を剥きながら、勢い良く水面に黄色がかった胃液を吐き出した。ガクガクと痙攣する美樹を見て、蓮斗も勢いよくプールのステップに上がり、嘔吐を続けている美樹の髪を掴んで上を向かせると、胃液が逆流し続けている口に無理矢理性器を押し込んだ。
「むぐぅぅぅぅっ?! ぐっ……ぐえっ……」
「おおおおっ!? 胃液が潤滑油代わりになって……喉がすげぇ滑る……出る……出るよ……」
蓮斗は嘔吐を続ける美樹のことなど気にもかけず、自らの快楽に任せて腰を振った。嘔吐を塞き止められたこととイラマチオによる二重の苦痛で美樹の喉は大きく痙攣し、それが結果的に蓮斗の男根を締め付けた。
「おぉぉぉっ! すげぇ……ほら……死んじゃえよ……」
蓮斗は背中を大きく仰け反らせて射精した。呼吸も出来ないほどの苦痛を受けながら喉の奥で熱い粘液を吐き出され、美樹の黒目がぐりんと裏返る。
「ぐ……ぐむぅぅぅっ?! ごぼっ!!? ごぶぅっ!!」
蓮斗は逆流して来る胃液を押し返す様に精液を美樹の喉に流し込んだ。食道内で精液と胃液がぶつかり合い、逃げ場を無くした液体は気管に逃げ込み、気道反射で押し返された液体は再び食道でぶつかった。
「うぶぅっ! ごぼぉぉぉっ! う……うげぇぇぇぇっ……うぐっ……うあぁぁ……」
蓮斗がようやく放出を終えて美樹の口から性器を抜くと、美樹の頭が糸が切れた様にがくりと落ちる。同時に、精液と胃液が混ざった濁った液体が美樹の口から滝の様に水面に落ちた。逆流が終わると、美樹の身体は完全に力が抜ける。皮肉にも蓮斗が手足を縛ったロープが支えとなり、美樹が水中に落下するのを防いでいた。
「くあぁ……少しやり過ぎたか……。っと、もしかして本当に死んじゃったかな?」
蓮斗は肩を大きく上下させて息をしながら、美樹の首元に手を当てる。若干弱くなっているが、美樹の心臓が脈打つ感触が伝わって来た。明日の朝程度までであれば放置しても大丈夫だと判断し、プールサイドに上がる。
「あーあ、お気に入りのライダースが水浸しじゃねーか。早く帰ってオイル塗らないと、縮んで着られなくなるな。まぁ、その分楽しめたからいいか。じゃあな美樹ちゃん。近いうちにね……」
蓮斗はひらひらと手を振ってプールから出て行く。当然その声は美樹に届かず、美樹の髪の毛から水面に向かって滴り落ちる小さな水音だけが広い空間に反響していた。
翌日の早朝。朝練習に来た美樹の後輩、水橋久留美(みずはし くるみ)が変わり果てた美樹の姿を発見し、悲鳴がプールの壁を反響した。
蓮斗は慣れた手つきで美樹の両手首を手摺に縛り付ける。手首が終わると、水の中に潜って両足首も同じ様に手摺に固定した。
作業が終わると、蓮斗は美樹の身体から数メートル下がって、美樹の全身を見回した。
「へぇ……スポーツやってるだけあって、流石にスタイルが良いな」
引き締まった身体に、適度な大きさの胸が半分水面から顔を出している。梯子に固定された手足は無防備に開いたまま、肘、膝がL字に曲がり、遠目から見ればスポーツジムの大胸筋を鍛える器具に座っている様な格好に見えた。長い睫毛や髪の毛からは時折水滴が音も無く水面に落ちている。
「そそるな……」
蓮斗は思わず生唾を飲み込む。
美樹ほどの美貌とスタイル持ち主が、目の前で全身を濡らしたまま無防備に身体を開いている。水を吸ったネイビーの競泳用水着はまるで絹糸の様な光沢があり、美樹の身体のラインを魅力的に浮かび上がらせていた。
「これはヤバいな……一発抜いとくか……」
蓮斗は自らステップに上がると、カーゴパンツのチャックをおろして性器を取り出し、美樹の顔の目の前でしごき立てた。時折水着越しに美樹の胸に擦り付け、化学繊維特有のザラザラした感触と、その奥にあるマシュマロの様な柔肉の感触を楽しみ、蓮斗は思わず呻き声を上げる。
「おぉ……たまんねぇ……」
「んっ……うぅ……」
時折胸を硬いものが這い回る感触と、顔の前で何かが蠢く感覚に美樹はうっすらと目を開けた。
「ううっ……なっ!? あうっ!」
美樹は目覚めるとすぐさま蓮斗から離れようとするが、ナイロン製のロープが手首に食い込み小さな悲鳴を上げた。自らの状況を把握すると、鋭い視線で蓮斗を睨みつける。
「貴様……どこまで下衆なんだ! 女一人動けなくして、どうするつもりだ!?」
「どうするって、俺は美樹ちゃんがあまりにもエッチだから自分で楽しんでただけだよ? ほら、こんな風に……」
蓮斗はガチガチになった性器を美樹に見せつける様に目の前でしごき上げた。美樹に見られていると思うと蓮斗の興奮度は増々高まり、自然と手の動きが速くなる。
「あっ……な、何をしているんだお前は……?」
「あれ? 男のオナニー見るのは初めて? まぁ、その性格じゃあんまり興味も無いのかな? じゃあ見ててよ……たっぷり、あげるから……」
「やっ……は、早く仕舞えそんなもの! そんな汚いものを見せるな!」
美樹は大きくかぶりを振って拒絶の意を示すが、顔は真っ赤にしたまま目が泳ぎ、明らかに気が動転している。蓮斗はその様をニヤ付きながら眺めていた。
「こんなになったものを今更仕舞える訳無いだろ。じゃあ早く治まる様に美樹ちゃんも協力してくれよ」
そう言うと蓮斗は美樹の乳首の周辺を、あえて乳首を触らずに円を描く様になぞり始めた。水着の上から乳輪のふちをなぞる様に刺激され、美樹は思わず口から声が漏れそうになる。乳首はそのじれったい刺激で硬くなり、今では水着越しでもその位置がはっきり分かるくらいの硬度になっていた。
「あっ……くっ……や……やめろ……こんな……んぁっ!?」
「やめろって言う割には気持ち良さそうじゃん? ほら?」
蓮斗は円を描く様になぞっていた亀頭の動きをやめ、まるで乳首に性器を挿入する様に突き入れた。むっちりとした柔肉が亀頭をすっぽりと包み、硬くなった乳首が尿道を刺激する。美樹も待ちかねた刺激に思わず身体が跳ね、大きな声を上げた。
「んあッ! くっ……ぅ……」
「うっ……気持ち良い……。そろそろ出させてもらうよ」
「あっ……あぁ……こんな男に……や、やめろ……」
戸惑う美樹を見下しながら蓮斗は美樹の頭を掴んで固定すると、美樹の顔を目掛け勢い良くしごき上げた。
「あっ……あぁ……出る……出るよ……」
「あっ……な、何をする気だ……? や、やめ……」
不穏な空気を察し発せられた美樹の抵抗の声も空しく、蓮斗の性器からは勢い良く粘液が飛び出し、美樹の顔や髪の毛を汚していった。まじまじと蓮斗の行為を凝視していた美樹は、放出する瞬間に驚いて腰を浮かせる。
「あっ?! きゃあぁっ! うぶっ……。うあぁぁぁ……」
「おっ……おおぉ……すごい……出る……」
粘液は美樹の顔や髪の毛を白く汚し、すらりと尖った顎を伝って水面から出ている水着の胸元へ染み込んで行った。
「う……うえぇっ……何だこれは……? 酷い匂いだ……ドロドロして……あうぅ……」
美樹は気持ち悪さにたまらず顔をしかめる。顔中を精液まみれにされ、ショックで表情は今までの強気なものとは代わり、弱々しく呆然としている。その姿に蓮斗の性器は放出したばかりだというのに早くも硬度を取り戻しつつあった。 蓮斗は白濁の残滓を美樹の頬に塗り付けながら、からかう様に美樹に聞いた。
「オナニー見たのが初めてなら、当然射精を見るもの初めてだよね。保健体育で習ったでしょ? 俺が顔中にぶちまけてやった精液が美樹ちゃんの中に入ると、俺と美樹ちゃんの子供が出来るんだよ」
「く……うぁ……」
「まぁ、俺は人間だから、あいつらみたいに人を魅了させる力なんて無いけどね」
「あい……つら? 人妖のチャームを知ってるのか……」
「まぁその話はまた今度ね。ところで美樹ちゃん、これなーんだ?」
蓮斗は再び水中に入ると、カーゴパンツの尻のポケットから金色に光る繋がった指輪の様なものを取り出し、美樹の前にぶら下げた。かなり使い込まれているようで、形が微かにひしゃげ、塗装は所々剥げている。
「……ナ……ナックル……」
「正解。メリケンサックとも言うよね。美樹ちゃんに言われた通り俺弱いからさ。美樹ちゃんを動けなくしてからこんなものでも使わないと、まともにダメージ与えられないんだよね」
そう言うと、蓮斗は美樹に見せつける様に右の拳にメリケンサックをはめ込んだ。何度か握るたびに、蓮斗の拳はぎちぎちと革が軋む様な音を立てる。ゆっくりと美樹に近づき、開かれた身体の中心線を値踏みする様に眺める。
「ん~、見れば見るほどエロいね。顔中精液まみれの女の子がプールの梯子に縛り付けられてるなんてシチュエーション、一生かけても見られるか分からないよ」
「こ、今度は何をする気だ……? ま……まさか、また……」
「ははは、真っ赤になっちゃって、かなりウブなんだね。大丈夫、最後は期待通りちゃんとぶっかけてあげるけど、その前に変態は変態らしく楽しませてもらうから」
そう言うと蓮斗は美樹に近づき、メリケンサックを嵌めていない左手で美樹の口を塞ぐと、先ほどとは重さと硬さが桁違いに上がった右手の拳で美樹の臍の辺りをえぐった。
ゴギッ……という固い音が周囲に響く。
美樹は自分の身体に入り込む金属の感触と、身体の中を反響する嫌な音を聞いた。同時に今まで味わった事の無い苦痛が全身に広がる。内蔵全てを吐き出したいほどの衝動に駆られ、一瞬で瞳孔が点の様に収縮する。
「ぶぐぅっ?! ぐ……うぶぅぅぅぅぅ!!」
口を塞がれているため、まともに悲鳴を上げることすら出来ない。
メリケンサックを嵌めた攻撃は先ほどのものとは比べ物にならず、たったの一撃で目からは大粒の涙があふれ、意識が暗転した。しかし、意識が途切れる一瞬前に再び強烈な衝撃が鳩尾を襲った。
「ぐぶぅぅぅぅっ! ごっ……ごぶぅっ……」
「おおぅ……予想通り良い反応じゃん? どう、少しはダメージを感じてくれてる?」
蓮斗は何てこともなしに聞いて来るが、美樹は蓮斗の問いかけが頭の中で意味をなさないほどの苦痛と戦っていた。たった二発の攻撃だが、身体を開かれた上に背中をコンクリート製のプールの壁に付けらた逃げ場の無い中、メリケンサックをはめた攻撃の威力全てを美樹の華奢な身体が受け止めていた。既に意識は飛びかけ、視野が普段の三分の一ほどに狭くなっていた。
「あれ? 白目向いちゃって、まさかもう限界?」
美樹は既に小刻みに震えており、美樹の口を押さえている蓮斗の左手には、ガクガクと顎が震えている感覚が伝わる。
「もう少し頑張ってよ。俺ももうすぐ……」
ゴリッ、ゴリッという嫌な音が、何回も何回も水の中で反響する。音が響く度に美樹の身体は大きく跳ね上がった。
「むぐぅぅぅぅぅ! ぐ……ぐぶっ……?!」
冷たい金属に守られた拳が水中にある美樹の下腹部にめり込み、美樹の子宮や胃は身体の中で痛々しくひしゃげている。攻撃の数は少ないものの、その重すぎる一撃の威力に慈悲は全く感じられず、既に美樹の内蔵はショックで痙攣を起こしていた。
蓮斗は鳩尾の少し下へ狙いを定める。ぐじゅっ、という水っぽい衝撃が蓮斗の拳に伝わる。胃を潰された衝撃で美樹の喉が大きく蠢き、内容物が何度も食道を通って逆流するが、口を押さえる蓮斗の左手が容赦の無い堤防となって押しとどめた。
美樹の苦しむ様子に蓮斗も限界まで昂り、最後に弓を引き絞る様に限界まで右手を引き絞ると、下腹部から力任せに美樹を突き上げた。
「ぐうっ?! ごぷっ?! う……うげえぇぁぁぁぁ!」
「あああっ……いいぞ。俺も……」
美樹の胃はメリケンサックとプールの壁に挟まれ、まるで石臼でゆっくりとすり潰される様にひしゃげた。内容物が強制的に喉を駆け上がり、蓮斗が美樹の口を解放すると同時に勢いよく胃液が美樹の口から飛び出した。
「げぶぅっ! お、おごぉぉぉぉぉ!」
美樹は白目を剥きながら、勢い良く水面に黄色がかった胃液を吐き出した。ガクガクと痙攣する美樹を見て、蓮斗も勢いよくプールのステップに上がり、嘔吐を続けている美樹の髪を掴んで上を向かせると、胃液が逆流し続けている口に無理矢理性器を押し込んだ。
「むぐぅぅぅぅっ?! ぐっ……ぐえっ……」
「おおおおっ!? 胃液が潤滑油代わりになって……喉がすげぇ滑る……出る……出るよ……」
蓮斗は嘔吐を続ける美樹のことなど気にもかけず、自らの快楽に任せて腰を振った。嘔吐を塞き止められたこととイラマチオによる二重の苦痛で美樹の喉は大きく痙攣し、それが結果的に蓮斗の男根を締め付けた。
「おぉぉぉっ! すげぇ……ほら……死んじゃえよ……」
蓮斗は背中を大きく仰け反らせて射精した。呼吸も出来ないほどの苦痛を受けながら喉の奥で熱い粘液を吐き出され、美樹の黒目がぐりんと裏返る。
「ぐ……ぐむぅぅぅっ?! ごぼっ!!? ごぶぅっ!!」
蓮斗は逆流して来る胃液を押し返す様に精液を美樹の喉に流し込んだ。食道内で精液と胃液がぶつかり合い、逃げ場を無くした液体は気管に逃げ込み、気道反射で押し返された液体は再び食道でぶつかった。
「うぶぅっ! ごぼぉぉぉっ! う……うげぇぇぇぇっ……うぐっ……うあぁぁ……」
蓮斗がようやく放出を終えて美樹の口から性器を抜くと、美樹の頭が糸が切れた様にがくりと落ちる。同時に、精液と胃液が混ざった濁った液体が美樹の口から滝の様に水面に落ちた。逆流が終わると、美樹の身体は完全に力が抜ける。皮肉にも蓮斗が手足を縛ったロープが支えとなり、美樹が水中に落下するのを防いでいた。
「くあぁ……少しやり過ぎたか……。っと、もしかして本当に死んじゃったかな?」
蓮斗は肩を大きく上下させて息をしながら、美樹の首元に手を当てる。若干弱くなっているが、美樹の心臓が脈打つ感触が伝わって来た。明日の朝程度までであれば放置しても大丈夫だと判断し、プールサイドに上がる。
「あーあ、お気に入りのライダースが水浸しじゃねーか。早く帰ってオイル塗らないと、縮んで着られなくなるな。まぁ、その分楽しめたからいいか。じゃあな美樹ちゃん。近いうちにね……」
蓮斗はひらひらと手を振ってプールから出て行く。当然その声は美樹に届かず、美樹の髪の毛から水面に向かって滴り落ちる小さな水音だけが広い空間に反響していた。
翌日の早朝。朝練習に来た美樹の後輩、水橋久留美(みずはし くるみ)が変わり果てた美樹の姿を発見し、悲鳴がプールの壁を反響した。