「う…うぐっ…はぅぅ…はっ…あぁ…」

 

シオンは肩で息をしながら腹部を押さえ、片膝を付く。そのミニスカートから覗いた白い下着を部屋にいる男全員が凝視していた。口元からは一筋の唾液がすらりとした顎に向かって流れ、表情にえも言われぬ色香を漂わせていた。

 

「くくく…これは失礼しました。あまりにも責め甲斐のある身体だったものでつい力が入ってしまいまして。しかし…これからが楽しみですよ」

 

鑑は口元に手を当て、含み笑いをしながらシオンに呟く。他の男達からは息をのむ音が聞こえるようで、今この場から鑑がいなくなればすぐにでもシオンに襲いかかることは想像に難くない。犯し尽くす?精液まみれ?いくらこのようなことに疎いシオンとはいえ、言葉の意味することはさすがに理解できる。

鑑の姿を借りた涼を見上げながら、シオンは考えを巡らせる。涼も「身体を借りている」というくらいだから、おそらく本調子ではないだろうし、鑑の身体は人妖のそれとはちが人間である。他の運動部員達も数は多いがシオンの敵では無いだろう。

 

 

「不意打ちは食らいましたが、次はこうはいきません。絶対に倒します!」

 

「くくく…お手柔らかに…」

 

「はああああっ!!」

 

シオンの動きに合わせ、金髪のツインテールが流星のように美しくなびく。鑑は最初こそ余裕を持ってシオンの攻撃をガードしていたが、それでも慣れない身体のせいか徐々に苦しそうな表情になってくる。

 

「くっ…これだから人間の身体というのは…おごっ!!?」

 

シオンの放った膝蹴りが鑑の鳩尾にヒットし、下がった顎を掌底で跳ね上げ追撃する。もんどりうって鑑は倒れ、すぐに起き上がるが既に目の前にはシオンが仁王立ちで立ちふさがっていた。

 

「くぅぅ…い…いいんですか?こんなことをして…」

 

「私だってこんなことしたくありません。ですが、降伏しないのでしたら、さらに攻撃します!」

 

毅然とした態度を保ち、シオンには珍しく大きな声で鑑に言い放つ。しかし、鑑は不敵に笑いながら上目遣いでシオンを見つめた。

 

「おやおや…こわいですね。このまま痛めつけられれば鑑君が目覚めた時にどれだけ後遺症が残っているか。私は自分の身体が完全に回復すれば元に戻るだけですが、鑑君はそうはいかないでしょうねぇ?」

 

「なっ!?そ…そんなこと…」

 

「いいのですよ…好きなだけ痛めつけてくれれば…。鑑君の身体をね」

 

「ひ、卑怯者!それじゃ…攻撃できないじゃないですか…」

 

鑑はゆらりと立ち上がりながらシオンに一歩ずつ近づく。シオンは何もできずに後ずさるが、すぐに壁際まで追いつめられ、鑑との距離はもはやお互いの打撃が届く距離まで近づいていた。

 

「ほら、どうしたんですか?早く攻撃して下さい」

 

「あぅ…うぅ…くぅぅ…」

 

大げさに両手を広げてシオンに身体を開くが、シオンは全く動けずにいた。冷子の取り巻きの野球部員のように格闘に対して素人であれば、それなりの手加減をして行動不能にすることも出来たが、涼に乗っ取られた鑑に対してそれは通用しない。シオンも全力で攻撃しなければ歯が立たないが、果たしてそれに鑑の身体が耐えられるかと思うと疑問が残る。もしものことがあってはならない。

 

「くくくく…ではこちらから行きましょうか?あぁ…ついでに攻撃をガードしたら後ろで待機している男子生徒にも危害が及ぶかもしれませんので、お気をつけて」

 

鑑はサディスティックな笑みを浮かべると、ゆっくりしたモーションで拳を引き絞り、シオンのくびれた腹に狙いを定めた。

 

「ほら…行きますよ!!」

 

ドグッ!

 

「ぐっ…!ぐぅぅ…」

 

「ほう…これはこれは…」

 

ガードすることを禁じられたシオンは咄嗟に腹筋を固めて鑑の拳を受け止める。一見華奢そうに見えるが引き締まった体にはそれなりの筋肉が付いており、ダメージはあるものの致命的な衝撃からは守られていた。

 

ガッ!ガスッ!ドッ!

 

「ぐっ!うぅっ!くっ!……はぁ…はぁ…」

 

「ほとんど効いていないようですね。さすがはアンチレジストの上級戦闘員だ……そこのあなた」

 

鑑がテニス部部長の茶髪を呼び出した。呼ばれた茶髪は無表情で2人の所に近づく。

 

「ふふふ…相変わらずギンギンになってますね…もう我慢できないんじゃないですか?」

 

「あ、ああ…こんな格好してる会長見てたら、我慢なんて出来ねぇよ。ちょっと…トイレで一発ヌイて来てもいいか?」

 

「せっかちですねぇ…もうすぐ思う存分ぶっかけられるというのに…。シオンさんが少し強情なので、後ろからこの大きな胸を揉んであげて、緊張をほぐしてあげて下さい」

 

「マ…マジかよ!?いいのか!?」

 

後ろにいた男達もざわめき始める。茶髪は興奮して息を荒げながら鑑とシオンを交互に見ていた。

 

「もちろんですよ。あなたがこの中では一番慣れてそうですからね。全身の力が抜ける位丁寧にほぐしてあげて下さい」

 

「はぁ…はぁ…も、もちろんだ」

 

茶髪はいそいそとシオンの背後に回ると、その首筋に舌を這わせゆっくりと腹部の辺りをなてまわし始めた。

 

「あ…あふっ…!?や…やめ…なっ……く、首は……」

 

「あぁ…あぁ…すげぇいいにおいだ…」

 

腹部をなでさすっていた手が徐々に上へと上って行き、ある一瞬から一気に胸をも揉みしだき始めた。もにゅもにゅという擬音が聞こえそうなほどシオンの豊満な胸は茶髪の手によっていやらしく形を変えて行った。

 

「あ…あうっ!?や…やらっ…やらあぁっ…!お…おっぱい……いや……いやぁ……あふぅぅ……!」

 

ほとんど初めて感じる刺激と、茶髪の巧みな技巧でシオンはすぐに全身の力が抜けて行った。頬は赤らみ、目はとろんと蕩け、歯を食いしばって快感に耐える姿は誰もが劣情を抱き得ないほど卑猥なものだった。

 

「くくく…これは予想以上の反応ですね。私も興奮してきましたよ…。さぁ、皆さんもこのエッチなシオンさんを見てあげなさい」

 

待ってましたとばかりに5~6人の男がシオンのそばに殺到する。既に目は血走り、それぞれの男性器は限界寸前まで昂っていた。おのおのが生唾を飲みながらシオンの痴態を凝視する。

 

「うわぁ…会長めっちゃ敏感じゃん」

 

「エ……エロいな……」

 

「やべぇ…ちくしょう!俺も触りてえ…」

 

シオンは快感に耐えるのに必死で、鑑が攻撃しようとしていることなど既に頭の中から消え失せていた。その上自分のこんな姿を見知った男子生徒達に見つめられていると思うと、身体の奥の方が徐々に熱くなって来た。右腕はわずかに抵抗するためか、首筋に吸い付いている茶髪の頭を抱くように回され、左手の白いロング手袋を噛んで快感に耐える姿は男達の興奮を煽るだけであった。

 

「だいぶ効いてきたみたいですね…では…そろそろ…」

 

既に心ここにあらずのシオンは鑑に対し無防備に身体を開いていた。鑑はゆっくりと狙いを定め、ちょうどヘソの中心を目掛け突き刺した。快感により弛緩しきった腹筋に鑑の拳を受け止めることは当然出来ず、ズブリをいう音とともに拳が手首まで埋まると、先ほどとは比にならない衝撃がシオンの身体を駆け巡った。

 

「あ…やっ…見ないで……はぁん……ごぶうぅぅっ!!?」

 

性的な刺激で大量に分泌された粘度の高い唾液が、糸を引いて口から飛び出た舌を伝い、地面に落ちた。一瞬で快感という天国から苦痛という地獄にたたき落とされ、シオンの頭は半ばパニックに陥った。

 

「くくく…そう…その表情ですよ…!」

 

ズギュウッ!!ドブッ!!ズブウッ!!

 

「ぐぼあぁっ!?あぐうぅ!!うぐあぁぁ!!」

 

シオンの目が大きく見開かれ、瞳孔が収縮し四白眼の様になる。周囲の男達も突然の事態に目を丸くするが、シオンの苦しむ顔を見ると別の表情が浮かんできた。

 

「なぁ…会長の腹殴られてるときの顔…なんかエロくないか?」

 

「ああ…イッた時に女が見せる表情っつーのかな?あれに似てね?」

 

「え…えぇっ!?シ…シオンさんイクとあんな顔するんだ…す、すごい!」

 

「な、なんか…俺も殴りたくなってきたな…」

 

「やべぇ……こんなエロイ表情見せられたら俺もう……出そうだ……」

 

口々にそう呟きながら、シオンの腹と表情を交互に見つめる。それを横目に鑑が満足そうにうなずいた。

 

「皆さんもう限界そうですね。私ももう我慢できそうもありませんよ…。そろそろ…フィニッシュしましょうか?タイミングを合わせますよ」

 

待ってましたとばかりに男達は一斉に男根をしごき始める。シオンの胸をこね回していた茶髪も既に男達の側に回って、今まで味わっていた感触を思い出しながらものすごい勢いで男根をしごいていた。

 

「これで…最後ですよ!!」

 

鑑はシオンの肩を掴むと身体を下に向けさせ、巨乳の中心にある鳩尾を容赦なく突き上げた。肺の中の空気がすべて出され、胸骨がめきりと嫌な音を立てる。

 

「はぁ…はぁ……ぐぼあぁぁぁぁ!!!……あぅぅ……」

 

何度目かの攻撃を受け、シオンは舌先から唾液を滴らせながらがくりとうなだれた。膝立ちになりながら肩で息をし、喘ぎながらうなだれる姿はとても卑猥で、鑑が無理矢理顔を起こしていつの間に取り出したのか男根をシオンに突きつけた。

 

「うぐっ…!……はぁ…はぁ……え?……な……なんですか?」

 

シオンは状況が掴みきれず、目の前に突き出された数時間前に初めて見たばかりの男根をしげしげと見つめてしまった。鑑はシオンの頭を両手で固定すると、その半開きになっているシオンの口に勃起しきった男根をねじ込んで上下に頭を振り立てた。

 

「え…?か…鑑君…?むぐぅ!!?んむっ…!?んっ…んぐぅぅぅ!!」

 

「お…おおおっ!!キツい唇だ…しかし、ねっとり蕩けて……チャームは出ませんが、鑑君の精液を味わわせてあげますよ!」

 

「む…むぐっ……んっ…んっ…んっ…んむぅ………むぐぅっ!?ぐ…ぐむぅぅぅぅぅ!!?」


「おおおおっ…!!ま…まだ出るぞっ…!」

シオンの口内をかき回していた鑑の男根がビクリと跳ねたかと思うと、その直後に今まで味わったことの無い味の熱い粘液が口中に広がった。男根は定期的にドクドクと脈打ち、シオンの口内に大量の白濁をぶちまけ、嚥下しきれない分は唾液と混ざり合ってボタボタとシオンの巨乳に落ちた。

 

「むぐっ…う……むぅぅ……ぷはっ!!はぁ…はぁ…はぅぅ………な、何ですかこれ?ま、まずい…」

 

長い射精が終わり、ようやく鑑の男根が口から抜かれたかと思うと、すぐに数本の別の男根がシオンを取り囲みんだ。今までの人生で想像すらできなかった口内射精のショックから立ち直れず、胸や手のひらに落ちた精液を呆然と見つめているシオンに向け一斉発射を開始する。


「ああ…あああ…あ、あのシオンさんのフェラチオが見れるなんて…」

 

「ぐぉぉぉぉ…!会長エロ過ぎだぜ!もっとドロドロにしてやるよ!」

 

「口の周り真っ白だぜ、それに胸も…ああっ!……イク!!」

 

ほとんど同時に、男子学生達が一斉に精を放った。興奮の度合いが高すぎたせいか、おのおの数回分に相当する大量の白濁をシオン一人に浴びせ、シオンの体中はたちまち真っ白染め上げられて行った。

 

「え…?あっ…み、皆さん…何を…?…あ…きゃあっ!?なっ…?いやぁぁ……!うぶっ…口に入っ……あ…えうっ……いやぁぁ…!!」

 

黒を基調としたメイド服に白い精液がコントラストとなり、大量の白濁を強調していた。周囲にはむっとする精臭が漂い、その中心でシオンが呆然と佇んでいたが、それを取り囲む男達の男根は寸分も萎えていなかった。