イラストレーターさんが「イラストの息抜きにイラストを描く」というのが最近わかった気がします。
少し前から本編を書く前に筆鳴らしとして、頭を空っぽにして落書きしてから書くようにしています。
現在書いている本編に合わせて、シオンさんとスノウのネタが多めです。

【コンプレックス】
スノウがまた会見でやらかしたらしい。
シオンは自室で頭を抱えながら、ひっきりなしにスマートフォンに流れてくるニュースの見出しを目で追った。
「『私の言う通りにしろ』と威圧的。ロシアの大手製薬会社アスクレピオス創業家の令嬢」
「『プランは全て私が考える』と一喝。提携先立場無し」
名誉のために言うが、スノウは有能なのだ。
事実スノウの発案で業務提携した企業のほとんどは最初こそ反発するものの、結果的に当初の目論見以上の成果を挙げ、円満に感謝されて終わることがほどんとである。失敗した提携は決まって相手がスノウに反発し、勝手にプランを書き換えた場合に限っている。
それに身内の贔屓目ではなく、可愛いところもあるのだ。
少なくとも姉である自分は慕ってくてれいるようで、来日するたびに自分の所に泊まりに来ては猫のように甘えてくる。好きなゴスロリブランドをに一緒に行くと、子供のようにはしゃぐ。そして私が料理を作ろうとすると「お姉様は休んでて! ここは私がやるから!」と気を使ってくれる健気な面もあるのだ。
本人からはニュースになっていることなど知ってかしらずか、あと一時間ほどで着きますと可愛い絵文字付きのメールがきた。
「あのねスノウ、発言する時は相手がどう思うか考えてから発言しないと……」
シオンの声に応える代わりに、スノウはシオンの腰に手を回し、身体に顔を押し付けた。ソファに座ったシオンに膝枕をされたまま抱きついているスノウの姿を見たら、先ほど記者会見でコテンパンにやられた相手企業の役員はなんて思うだろう。
無意識にシオンもスノウの頭を撫でてしまう。これではまるで甘えている犬だ。
「見えない……」とスノウが静かな声で言った。
「え?」と、シオンが戸惑った声で言った。
「お姉様の顔が見えない! その胸で!」
胴体の方に顔を向けているスノウが言った。確かにシオンからもスノウの顔が見えない。
「お姉様が私に来るはずだった栄養を全部持っていったのよ……。それに性格だって、本当はお姉様みたいに誰からも好かれる性格になりたかったわ……」
スノウがさらに強く抱きついた。
こうやって甘えてくる時は、なにか嫌なことがあったのだろう。
本社の人間に会見を咎められたのかもしれない。ここは姉として慰めないわけにはいかない。甘えられるだけの存在ではなく、頼れる姿を見せなければ。
「大丈夫よ。スノウは今のままでもとても魅力的だもの」
本当? と言ってスノウが顔を上げた。うん、可愛い。
「性格や体型なんて簡単に変わるものではないし、自分だけの力ではどうにもならないわ。周囲の環境やサポートがとても重要なの。スノウの責任じゃないわ」
スノウが起き上がってシオンの横に座った。
「そう……なのかな?」
スノウが俯いたままポツリと言った。可愛い。
「そうよ。だからまずはちゃんと栄養を摂って、しっかり休息することが大切なの。あまり根を詰めずに、今日くらいはゆっくり休んでね」
「……うん」
スノウが頷いて、シオンが微笑んだ。
「そうと決まったら、まずはしっかり栄養と摂らないとね!」
「……えっ?」
スノウの表情があからさまに変わった。
顔色が悪いスノウに反して、シオンはニコニコしている。「いつも疲れているのにスノウが料理を作ってくれるから、今日はその前に私が頑張って作ったんだから!」
シオンが胸の前で力強く両手を握った。
いや……あの……と言い淀むスノウを尻目に、シオンはキッチンに入るとゲル状になった紫色の物体をトレイに乗せて運んできた。しかも表面が真っ黒に焦げている。
絶句するスノウに、シオンがニコニコしながら言った。
「頑張ってグラタン作ったのよ! タマネギを買い忘れて紫キャベツを使ったからちょっと色が悪いけれど、栄養満点の納豆もちゃんと入って──」
スノウは意識が遠のくのを感じながら、明日の仕事が全てキャンセルになった場合のスケジュールを考え始めた。
【ロシアから来た美人コスプレイヤーKZさん】
「へぇ〜、コスプレって文化が日本にはあるんだ……」
風呂から上がったスノウがソファに寝転びながら呟いた一言に、シオンはぎくりと背中を硬直させた。トレイに載せているティーポットとカップが小刻みに震えている。
「うわ! すご! こんなに人だかりができるの?! お姉様、見て見て!」
平静を装ってコーナーソファに座ったシオンに、スノウが目を輝かせながらタブレットの画面を見せてきた。こう言う時は子供っぽく可愛いのだが、シオンは内心焦っている。そ、そうね……とつい素っ気ない返事をしながら、スノウの画面を盗み見た。人気コスプレイヤーを取り囲むカメラマンが黒山の人だかりになっている。前回のコミックマーケットに参加している人気コスプレイヤーを特集したネット記事だ。
そして視界の隅に見つけてしまった。
関連記事で表示されている、「話題沸騰! ロシアから来た美人コスプレイヤーKZさんインタビュー ”コスプレは国境を超えた平和的文化” 自身が日本のアニメに衝撃を受けた日を語る」という記事を。
これはまずい。
いや、コスプレが人気なのはまずくないが、ロシアから来た美人コスプレイヤーKZさんのくだりが非常にまずい。
スノウは俄然興味が出たらしく、ケーキを食べながら「コミケっていうイベントがあるのね!」などと言っている。まずい。次のコミケに連れて行ってくれなどと言われると非常に困る。なぜならその日シオンはヴァ○パイアシリーズのモ○ガンになる予定なのだ。
「ス、スノウは行っても面白くないかもしれないわよ」と、シオンが言った。声が少し震えている。「私と違ってスノウは漫画やアニメは見ないし、そういうのは元ネタが分からないと……」
「うーん、でもこの人達すごく楽しそうなのよね。楽しそうな人達を見るのは好きだから……」と、スノウが言った。「ほら、私達の国ってなんか硬いじゃない? もしロシアで開催できれば、そういうイメージも少しは薄まると思うし、なにより潜在的な需要があるのかも……」
まずい、スノウがビジネスの顔になってきた。
母国開催するなどと言い出したら、需要調査として日本のコスプレイベントのために来日する外国人の数を調査するだろう。カメラマンはもちろん、自らコスプレ参加している外国人も調査するはずだ。ロシアから来た美人コスプレイヤーKZさんなど真っ先にスノウの目に留まる。
「……よかったら、今度一緒に行ってみる?」と、シオンが言った。
「えっ? いいの?!」
スノウが目を輝かせた。
やむを得ない。
コスプレをしていた程度でスノウがシオンを嫌いになることはありえないが、どうせバレるのなら、バレ方というものがある。それに吸血鬼は、相手を噛むことで仲間を増やすと言うではないか。
そう、モリガ○には、リ○スという妹がいるのだ。
体型的にもピッタリだろう。
呑気に喜ぶスノウを見て、シオンは犬歯を見せて笑った。
【前衛芸術】
「や……やっと出来ました……」
シオンがヘナヘナとキッチンの床に座り込んだ。肩で息をしながら、近くにあったミネラルウォーターを煽るように飲む。床には黒いチョコレートの破片や、爆発して飛び散ったクリームが散乱していた。とりえあえず大きな破片はひょいひょいと手でつまみ、クリームは布巾で簡単い拭いた。あとはフラーバとルンバに任せればいい。
呼吸が整い、ようやく立ち上がると、ゴムでひとつに留めた長い金髪を解く。
「素晴らしい……。これで、もう料理下手なんて言わせないですよ……。ふふ……ふ……」
シオンにしては珍しく、まるでマッドサイエンティストのような邪悪な笑みを浮かべている。
システムキッチンの上には、便宜上チョコレートケーキと呼ばれるべき物体が置かれていた。
その物体はチョコレートケーキのような色と大きさをしているが、形状はなんとも名状し難く破壊的であった。茶色いレンガのような物体は所々が爆発したように弾け、白いクリーム状の液体がものすごい勢いで叩きつけられいる。叩きつけ方もなんとも邪悪である。現在ではすっかり見なくなったが、昭和のバラエティ番組などで「パイ投げ」と称し、皿に盛られたクリームを相手の顔目掛けて投げ合うことがあったが、このクリームの叩きつけ方はまさにそれだ。
夫婦喧嘩をした陶芸家が、自らの作品に八つ当たりをしたのなら、もしかしたらこんな作品ができるのかもしれない。その物体の前に「妻への怒り」と作品名の書かれたプレートを置けば、何人かの専門家はあるいは感動するだろう。もしくは新進気鋭な前衛芸術家の作品のようにも見える。サザビーズに出品したのなら、あるいは数億円の値がつくのかもしれない。
しかしシオンはその物体を丁寧に梱包し(梱包は至極綺麗であった)、綾と美樹に電話をかけた。チョコレートケーキを作ったので、一緒に食べませんか? などと訳のわからない言っている。この部屋には「妻への怒り」、もしくは前衛芸術作品はあるが、チョコレートケーキなど無いなずなのに。
一時間ほどして、美樹と綾が部屋に現れた。
綾はお守りを両手で握りしめ、目に涙を溜めて内股になって震えている。美樹はなぜか白装束を着て、虚空を見つめて祝詞を唱えていた。まさかこの格好でバイクに乗ってきたのだろうか。
キッチンの方ではルンバとフラーバが喧嘩するように床を掃除している。
少し前から本編を書く前に筆鳴らしとして、頭を空っぽにして落書きしてから書くようにしています。
現在書いている本編に合わせて、シオンさんとスノウのネタが多めです。

【コンプレックス】
スノウがまた会見でやらかしたらしい。
シオンは自室で頭を抱えながら、ひっきりなしにスマートフォンに流れてくるニュースの見出しを目で追った。
「『私の言う通りにしろ』と威圧的。ロシアの大手製薬会社アスクレピオス創業家の令嬢」
「『プランは全て私が考える』と一喝。提携先立場無し」
名誉のために言うが、スノウは有能なのだ。
事実スノウの発案で業務提携した企業のほとんどは最初こそ反発するものの、結果的に当初の目論見以上の成果を挙げ、円満に感謝されて終わることがほどんとである。失敗した提携は決まって相手がスノウに反発し、勝手にプランを書き換えた場合に限っている。
それに身内の贔屓目ではなく、可愛いところもあるのだ。
少なくとも姉である自分は慕ってくてれいるようで、来日するたびに自分の所に泊まりに来ては猫のように甘えてくる。好きなゴスロリブランドをに一緒に行くと、子供のようにはしゃぐ。そして私が料理を作ろうとすると「お姉様は休んでて! ここは私がやるから!」と気を使ってくれる健気な面もあるのだ。
本人からはニュースになっていることなど知ってかしらずか、あと一時間ほどで着きますと可愛い絵文字付きのメールがきた。
「あのねスノウ、発言する時は相手がどう思うか考えてから発言しないと……」
シオンの声に応える代わりに、スノウはシオンの腰に手を回し、身体に顔を押し付けた。ソファに座ったシオンに膝枕をされたまま抱きついているスノウの姿を見たら、先ほど記者会見でコテンパンにやられた相手企業の役員はなんて思うだろう。
無意識にシオンもスノウの頭を撫でてしまう。これではまるで甘えている犬だ。
「見えない……」とスノウが静かな声で言った。
「え?」と、シオンが戸惑った声で言った。
「お姉様の顔が見えない! その胸で!」
胴体の方に顔を向けているスノウが言った。確かにシオンからもスノウの顔が見えない。
「お姉様が私に来るはずだった栄養を全部持っていったのよ……。それに性格だって、本当はお姉様みたいに誰からも好かれる性格になりたかったわ……」
スノウがさらに強く抱きついた。
こうやって甘えてくる時は、なにか嫌なことがあったのだろう。
本社の人間に会見を咎められたのかもしれない。ここは姉として慰めないわけにはいかない。甘えられるだけの存在ではなく、頼れる姿を見せなければ。
「大丈夫よ。スノウは今のままでもとても魅力的だもの」
本当? と言ってスノウが顔を上げた。うん、可愛い。
「性格や体型なんて簡単に変わるものではないし、自分だけの力ではどうにもならないわ。周囲の環境やサポートがとても重要なの。スノウの責任じゃないわ」
スノウが起き上がってシオンの横に座った。
「そう……なのかな?」
スノウが俯いたままポツリと言った。可愛い。
「そうよ。だからまずはちゃんと栄養を摂って、しっかり休息することが大切なの。あまり根を詰めずに、今日くらいはゆっくり休んでね」
「……うん」
スノウが頷いて、シオンが微笑んだ。
「そうと決まったら、まずはしっかり栄養と摂らないとね!」
「……えっ?」
スノウの表情があからさまに変わった。
顔色が悪いスノウに反して、シオンはニコニコしている。「いつも疲れているのにスノウが料理を作ってくれるから、今日はその前に私が頑張って作ったんだから!」
シオンが胸の前で力強く両手を握った。
いや……あの……と言い淀むスノウを尻目に、シオンはキッチンに入るとゲル状になった紫色の物体をトレイに乗せて運んできた。しかも表面が真っ黒に焦げている。
絶句するスノウに、シオンがニコニコしながら言った。
「頑張ってグラタン作ったのよ! タマネギを買い忘れて紫キャベツを使ったからちょっと色が悪いけれど、栄養満点の納豆もちゃんと入って──」
スノウは意識が遠のくのを感じながら、明日の仕事が全てキャンセルになった場合のスケジュールを考え始めた。
【ロシアから来た美人コスプレイヤーKZさん】
「へぇ〜、コスプレって文化が日本にはあるんだ……」
風呂から上がったスノウがソファに寝転びながら呟いた一言に、シオンはぎくりと背中を硬直させた。トレイに載せているティーポットとカップが小刻みに震えている。
「うわ! すご! こんなに人だかりができるの?! お姉様、見て見て!」
平静を装ってコーナーソファに座ったシオンに、スノウが目を輝かせながらタブレットの画面を見せてきた。こう言う時は子供っぽく可愛いのだが、シオンは内心焦っている。そ、そうね……とつい素っ気ない返事をしながら、スノウの画面を盗み見た。人気コスプレイヤーを取り囲むカメラマンが黒山の人だかりになっている。前回のコミックマーケットに参加している人気コスプレイヤーを特集したネット記事だ。
そして視界の隅に見つけてしまった。
関連記事で表示されている、「話題沸騰! ロシアから来た美人コスプレイヤーKZさんインタビュー ”コスプレは国境を超えた平和的文化” 自身が日本のアニメに衝撃を受けた日を語る」という記事を。
これはまずい。
いや、コスプレが人気なのはまずくないが、ロシアから来た美人コスプレイヤーKZさんのくだりが非常にまずい。
スノウは俄然興味が出たらしく、ケーキを食べながら「コミケっていうイベントがあるのね!」などと言っている。まずい。次のコミケに連れて行ってくれなどと言われると非常に困る。なぜならその日シオンはヴァ○パイアシリーズのモ○ガンになる予定なのだ。
「ス、スノウは行っても面白くないかもしれないわよ」と、シオンが言った。声が少し震えている。「私と違ってスノウは漫画やアニメは見ないし、そういうのは元ネタが分からないと……」
「うーん、でもこの人達すごく楽しそうなのよね。楽しそうな人達を見るのは好きだから……」と、スノウが言った。「ほら、私達の国ってなんか硬いじゃない? もしロシアで開催できれば、そういうイメージも少しは薄まると思うし、なにより潜在的な需要があるのかも……」
まずい、スノウがビジネスの顔になってきた。
母国開催するなどと言い出したら、需要調査として日本のコスプレイベントのために来日する外国人の数を調査するだろう。カメラマンはもちろん、自らコスプレ参加している外国人も調査するはずだ。ロシアから来た美人コスプレイヤーKZさんなど真っ先にスノウの目に留まる。
「……よかったら、今度一緒に行ってみる?」と、シオンが言った。
「えっ? いいの?!」
スノウが目を輝かせた。
やむを得ない。
コスプレをしていた程度でスノウがシオンを嫌いになることはありえないが、どうせバレるのなら、バレ方というものがある。それに吸血鬼は、相手を噛むことで仲間を増やすと言うではないか。
そう、モリガ○には、リ○スという妹がいるのだ。
体型的にもピッタリだろう。
呑気に喜ぶスノウを見て、シオンは犬歯を見せて笑った。
【前衛芸術】
「や……やっと出来ました……」
シオンがヘナヘナとキッチンの床に座り込んだ。肩で息をしながら、近くにあったミネラルウォーターを煽るように飲む。床には黒いチョコレートの破片や、爆発して飛び散ったクリームが散乱していた。とりえあえず大きな破片はひょいひょいと手でつまみ、クリームは布巾で簡単い拭いた。あとはフラーバとルンバに任せればいい。
呼吸が整い、ようやく立ち上がると、ゴムでひとつに留めた長い金髪を解く。
「素晴らしい……。これで、もう料理下手なんて言わせないですよ……。ふふ……ふ……」
シオンにしては珍しく、まるでマッドサイエンティストのような邪悪な笑みを浮かべている。
システムキッチンの上には、便宜上チョコレートケーキと呼ばれるべき物体が置かれていた。
その物体はチョコレートケーキのような色と大きさをしているが、形状はなんとも名状し難く破壊的であった。茶色いレンガのような物体は所々が爆発したように弾け、白いクリーム状の液体がものすごい勢いで叩きつけられいる。叩きつけ方もなんとも邪悪である。現在ではすっかり見なくなったが、昭和のバラエティ番組などで「パイ投げ」と称し、皿に盛られたクリームを相手の顔目掛けて投げ合うことがあったが、このクリームの叩きつけ方はまさにそれだ。
夫婦喧嘩をした陶芸家が、自らの作品に八つ当たりをしたのなら、もしかしたらこんな作品ができるのかもしれない。その物体の前に「妻への怒り」と作品名の書かれたプレートを置けば、何人かの専門家はあるいは感動するだろう。もしくは新進気鋭な前衛芸術家の作品のようにも見える。サザビーズに出品したのなら、あるいは数億円の値がつくのかもしれない。
しかしシオンはその物体を丁寧に梱包し(梱包は至極綺麗であった)、綾と美樹に電話をかけた。チョコレートケーキを作ったので、一緒に食べませんか? などと訳のわからない言っている。この部屋には「妻への怒り」、もしくは前衛芸術作品はあるが、チョコレートケーキなど無いなずなのに。
一時間ほどして、美樹と綾が部屋に現れた。
綾はお守りを両手で握りしめ、目に涙を溜めて内股になって震えている。美樹はなぜか白装束を着て、虚空を見つめて祝詞を唱えていた。まさかこの格好でバイクに乗ってきたのだろうか。
キッチンの方ではルンバとフラーバが喧嘩するように床を掃除している。