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この作品はウニコーンさんに有償依頼をいただき、二次創作として製作したものです。
ウニコーンさんのオリジナルキャラの瀬奈さんを主人公に、世界観や設定、ストーリーの大部分をお任せいただきました。
今後作品としてウニコーンさんが挿絵を付けて完全版として発売する予定ですが、今回私が書いた文章と制作中のイラストの掲載許可をいただきましたので、サンプルとしてお楽しみください。

第1話

第2話

第3話

第4話

第5話



今回珍しく本番シーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
また、挿絵を追加した完全版は後ほどウニコーンさんがDL販売される予定となります。


 グールーは瀬奈の回復を待つと、瀬奈をベッドに座らせて自分も背後に座った。瀬奈は身体に力が入らず、背後のグールーにしなだれかかるような姿勢になった。瀬奈の甘い汗の匂いがグールーの鼻腔をくすぐり、再び股間に血液が集まってくる。グールーは瀬奈の大きな胸を背後から揉みしだき始めた。
「さっきは酷いことをしてすまなかったね。今まで実に多くの者に拒まれてきたせいか、最近は拒まれたり逆らわれたりすると、つい昔を思い出して頭に血が上ってしまうんだ。悪い癖だとは思うのだが……」
 グールーが瀬奈の耳を舐め、ジュルジュルとわざとらしく音を立てて首筋を舐め回す。瀬奈は目を瞑って下唇を噛んだ。グールーの技術は大見得を切った通りかなり熟達しており、瀬奈の胸の敏感な場所を、まるで水源を探っている熟練した井戸掘り人の様に的確に探り当てて執拗に責めてくる。瀬奈は歯を食いしばって呼吸が荒くなるのを耐え、下腹部がじんわりと温かくなってくるのを小刻みに身体を震えさせながら堪えた。
「こっちを向け」と、グールーが瀬奈の耳元で囁くように低い声で言った。瀬奈が睨みつけようと顔を上げたところを、強引に唇を奪う。口内を弄られながら、瀬奈の腰に焼けた鉄パイプの様なグールーの分身が押し付けられる。グールーは舌を絡めたまま、ジリジリとじれったく瀬奈の黒いビキニをたくし上げ、ぷるんと大きくも形の良い乳房を露出させる。二つの突起をねちっこくしごきながら、必死に快楽に耐える瀬奈の表情を楽しんだ。
「さてと、私のも気持ちよくしてもらおうか? このスケベな乳でな」
 グールーは瀬奈を仰向けに押し倒すと、馬乗りになって胸の間に男根を挟み込んだ。瀬奈の胸を押し潰すように中央に寄せ、乳圧を楽しみながら乳首をしごき続ける。
「おふっ! おおぉ……なんて凶悪な乳だ。精子を搾り取ろうとチンポに吸い付いてくるわ……。この淫乱め、そんなに私の精液が欲しいのか?」
 うわごとのように呟いながら、グールーは一心不乱に腰を振り始めた。瀬奈の滑らかな肌は滑らかにグールーの男根を包み込み、ローションなど無くともグールーに極めて的確な摩擦を与えている。
「い……いやっ! いやぁッ!」
 シャンデリアの明かりを背負ってシルエットになっているグールーは、まるで盛りのついた豚の化物のように見えた。瀬奈は与えられる快感とおぞましさのカオスに必死に首を振った。パイズリという行為は知識としてはあり、いつか自分に恋人ができたら、相手にしてあげることもあるのだろうかと想像したこともあった。しかし、こんな風に自由を奪われた状態で、好きでもない男に馬乗りになられ、一方的に胸を犯されることになるなんて想像すらしていなかった。恐る恐る目を開けると、胸の間をゴリゴリとした剛直が上下し、谷間から赤黒い亀頭が自分の顎を貫こうとするかのごとく出し入れされている。あまりの現実に瀬奈の目からは自然と涙が溢れた。
 グールーは不意に馬乗りを止め、瀬奈に覆いかぶさるようにして左の乳首に吸い付いた。「ぢゅるっ、ぢゅるるっ」と、わざとらしく音を立てて吸い付きながら、右手で瀬奈の左胸を転がすように揉む。
「ひッ!? ひぃぃッ! ひぃぃぃぃぃッ!」
「んむふぅ……ぢゅるるるッ! ぢゅるッ! んー、美味い乳だな。私のためにここまで育ったことを褒めてやろう」
 別の生き物のようなグールーの舌に容赦無く弱点を責め立てられ、瀬奈は背中を仰け反らせたまま腹の下からゾクゾクと痺れるような感覚が湧き上がるのを感じた。その感覚は自分の子宮のあたりに集まり、太ももの付け根や胸のあたりにも発生し、やがて脳にまで達した。
「あっ……がッ……な……なに……? あぁッ!」
「んん? なんだ、もうイクのか? 随分と感度が良いな。まだチンポも突っ込まれていない状態で、これくらいでイッていたらこの先耐えられんぞ? まぁ仕方ない、軽くイッておけ」
 グールーは乳を責めながら、右手を素早く瀬奈の下半身を覆っているビキニの中に差し込んだ。慣れた手つきで割れ目の中にある硬い突起を摘み、電気刺激のような小刻みな刺激を与える。「ひあッ?!」と瀬奈は自分でも聞いたことがないような声を出し、身体を弓なりに反らして絶叫した。
「がッ?! あがッ?! あがあぁぁぁ!!」
 ガクガクと瀬奈の腰が痙攣し、ぷしゅっと股間から潮を噴いてグールーの右手を濡らした。白目を剥いたまま舌を出して絶叫する瀬奈をグールーは満足げに見下ろし、再び馬乗りになって瀬奈の胸に男根を挟む。
「ふははは! 下品なイキ顔晒しおって、君の親が見たら失神するぞ」
「はへっ……あふ……あへぁ……」
「おまけに潮まで吹いて派手にイキ狂いおって……。処女の分際でそんなに気持ちよかったかね? さて、次は私の番だ」
 汗ばんだ瀬奈の胸の間を、ぐちゅぐちゅと男根が上下する。グールーは自分の快楽を優先し、瀬奈を見下ろしながら夢中で腰を振った。徐々に呼吸に獣の匂いが混じりはじめ、射精が近いことを瀬奈も悟る。
「あ……やだ……やだぁ……」
「おおおおおっ……チンポが擦れて……出る……出るぞ……こっちを見ながら舌を出せ……」
「やっ……いやぁッ! 顔はいやぁッ!」
「ほほ……嫌がる顔もそそるな……! 嫌がってもこのまま顔に出すぞ……ぐっ……出るッ!!」
「あっ……んぶッ?! ぷぁッ?! いやあぁぁぁ!」
 グールーの男根が脈打ち、大量の粘液が放出される。射精は二回目とは思えないほど大量なもので、どくどくとポンプを押し出すような勢いで濃度も臭いも強烈さを保ったままの精液が瀬奈の顔に降り注いだ。瀬奈は必死に顔を逸らせようとするが、身体の重心をグールーの重い体重で押さえ込まれているため逃げることができず、熱い白濁した粘液を顔で受け止めることしかできなかった。
「何を惚けておる? ほれ、しゃぶって綺麗にしろ。中に残っている精子も全部吸い出すんだぞ」
 グールーは精液がまとわりついた亀頭を、瀬奈の顔の前にぐいと突き出した。瀬奈は当然拒否を訴えるが、グールーが強引に頭を掴んで無知やり男根を口に含ませる。
「むぐッ!? んぐぅッ!?」
「おおぉ……いいぞ。舌が当たって……そのまま吸い出せ……」
 瀬奈は意を決して、ストローを吸う感覚でグールーの男根を吸った。濃厚な精液が尿道から口内に溢れ、猛烈な吐き気が込み上げる。瀬奈は目に涙を浮かべて堪えたままグールーの鈴口を舌で擦り上げると、グールーの身体が電気ショックを受けたように跳ねた。
「ぐッ?! おおおッ!? やるではないか……ようやく乗り気になったかね?」
 グールーが泣き笑いのような表情で瀬奈を見下ろす。その隙を瀬奈は見逃さなかった。瀬奈が渾身の力でブリッジをする。グールーが体勢を崩すと同時に、瀬奈はグールーの身体から脱した。すぐさま立ち上がってシーツの上に口内のものを吐き出す。グールーが振り返ると同時に、その横っ面を強烈な回し蹴りで薙いだ。「ぐげあ!」と、グールーが悲鳴を上げてベッドに倒れる。ベッドは柔らかくて足が取られたが、瀬奈は注意深く跳躍し、倒れたグールーの顔面に膝を落とした。
 汚い悲鳴を上げながらグールーが動かなくなったことを確認すると、瀬奈は出入り口のドアに向かって走った。まだ手錠が嵌ったままで、ショーツしか身につけておらず、全身痣と体液にまみれた状態だが、構ってはいられない。グールーが気を失っているうちにここから抜け出して、少なくとも施設のどこかに隠れなければ。アスカは無事に外に出られたのだろうか? 仮に捕まっていたとしても、いずれ自分たちの帰還が遅いことを理由に組織が動いてくれるはずだ。それまで身を隠して応援を待つしかない。
 ひゅん……を風邪を切る音が聞こえた。
 透明な巨大な壁が目の前にあるかのように、瀬奈の身体が急停止する。まるで巨大な突っかい棒が腹に刺さったような感覚があった。
 苦痛はまだ無い。今のうちは……。
「……え?」
 瀬奈が恐る恐る自分の腹部を見る。太い血管が浮いた丸太のような腕が腹にめり込み、肉を巻き込んで陥没していた。
「あ……え……? う、ゔぐぇッ?!」
 時間差で腹部を襲った恐ろしい衝撃に、瀬奈は膝から一気に崩れ落ちた。両手が後ろに回っているため顎をしたたかに床に打ち、溢れる唾液を飲み込むこともできずに悶絶する。
「がッ?! ぐあぁッ!? おえぇぇッ!?」
 瀬奈は限界まで舌を伸ばしてもがき苦しんだ。すぐさま髪の毛を掴まれて強引に身体を起こされると、にやけ顔のサジと目が合った。
「見せつけやがって……随分楽しんでたみてぇじゃねぇか? え? こら?」
 ぼぢゅん! という音が部屋に響き、弛緩しきった瀬奈の土手っ腹にサジの拳がえぐりこむ。「ゔぼぉッ!?」と、瀬奈が汚い悲鳴を発し、再び床に崩れ落ちた。
「おら、寝てんじゃねぇぞ」
 サジは強引に瀬奈を起こし、鳩尾に拳をめり込ませる。瀬奈が身体を折って苦痛に喘いでいる最中、休む暇も無く二撃、三撃が下腹部とヘソのあたりに打ち込まれる。サジの太い腕に腹を撃ち抜かれ、瀬奈は後方に吹っ飛んで背中から落下すると、ダンゴムシの様に身体を曲げて苦痛にのたうった。
「がっ……げぁっ……ぐあぁッ……!」
「いい格好だなぁ、瀬奈ちゃんよ? スケべな身体しやがって……もう少しでマス掻いちまうところだったぞ?」
「ゔぶッ……な……なんで……あんたが……?」
「サエグサさんに隠れて見張っとけって言われたんだよ。万が一お前が変な気起こして逃げちまわないようにな……もちろんグールーには内緒でだが」と、言いながらサジは横目でベッドの上を見た。天蓋の下で、グールーはまだ大の字で伸びている。しばらく目を覚ましそうもないことを確認すると、瀬奈に視線を戻した。「おい、俺のもしゃぶれや。お前とグールーのやつ見てたから、ずっと勃ちっぱなしなんだ。歯立てたらぶっ殺すからな」
 サジはビキニパンツを脱いで男性気を露出させた。瀬奈の目の前で反り返ったサジの男性器は長さは一般的だが、異様に太い。よく見ると、幹には人工的な丸い突起が等間隔にいくつも並んでおり、まるでイボの付いた芋虫の様な醜悪な見た目をしていた。あまりの禍々しさに瀬奈の顔が真っ青になり、無意識に歯の間から「ひぃぃ」という声が漏れる。
「な……なに……? なんなの、これ……?」
「あぁ、コレか? シリコンボールっつってな、手術でチンポに玉埋め込んでんだ。このイボイボが女のイイトコにゴリゴリ当たって、ションベン漏らすくらいイキ狂わせちまうんだよ。試してみるか? 二度と普通のチンポじゃイケなくなっちまうぜ?」
 瀬奈が震えながら首を振る。サジはサディスティックな笑みを浮かべながら瀬奈を見下ろすと、両手で瀬奈の髪の毛を後ろにまとめ、頭をがっしりと固定した。
「へへへ……グールーがこのまま起きなかったら、俺が先にブチ込んでやるよ。早く口開けろ。それともいきなりマンコがいいのか? 俺はどっちでも構わないんだぜ?」
 瀬奈は怯えた顔でサジを見上げ、震えながら小さく口を開けた。サジはその隙間に強引に腰を突き出して男根をねじ込み、一気に喉奥まで突き込んだ。瀬奈が「おごッ?!」と悲鳴を上げる。今まで味わったことのない、異形な突起が口内を擦り上げる不気味な感触に、瀬奈の全身が粟立った。
「おぉ……いいじゃねえか。グールーが起きる前に手早く済ますぜ」
 サジはオナホールの様に瀬奈の頭を前後に揺すり、自分の男根を擦り上げた。ぐっぽぐっぽと口をモノの様に扱われ、瀬奈は涙を浮かべながらサジを見上げる。
「ぐぷッ! ぐぷッ! ぐぷッ! ぐぷッ! ごぇッ! ぐぶぇぇッ!」
「おおおッ! いい顔するじゃねぇか? お前みてぇな生意気な女を征服するのはたまんねぇな……。おぉ……出る……出るぞ。このまま口の中に出してやるよ。グールーのとどっちが美味いか試してみろや」
「んぐっ! ぐぷッ! んぶぅッ! ぐむぅっ! ん……ぶぐぅッ?! んぶぅぅぅぅッ?!」
 サジは瀬奈の喉奥を犯していた男根を口元まで引き抜くと、精液を舌の上に流し込むように放出した。瀬奈の頬は一瞬で風船のように膨らみ、口内がサジの精液で一杯になる。
「あぁ、いくいくいく……お……おおっ! まだ出る……。全部飲めよ……?」
「んぶっ……ん……ごきゅ……ごきゅ………ぐむっ……ぷはッ! はぁ……はぁ……」
 瀬奈はなんとかサジの精液を全て嚥下し、口の周りを白濁液の残滓で汚しながら、放心した状態でサジを見上げた。許しを請うような視線に、サジの背中を征服感と嗜虐心がゾクゾクと駆け上がる。
 サジは屈んで瀬奈の口を強引に吸った。瀬奈は数秒間なにが起こったのかわからなかったが、自分の舌を吸われる感覚に気がつき慌ててサジから離れようとする。サジは瀬奈の頭を両手で押さえ込み、口内のさらに奥に舌をねじ込んだ。乱暴で獣のようなキスに、瀬奈の目に涙が浮かぶ。舌が抜かれるかと思うほど強引に吸われ、口内のあらゆる場所を蹂躙されてから、ようやく瀬奈の唇は解放された。
「……ったく、エロい顔しやがって。もう我慢ならねぇ……ブチ込んでやるから股開けや」
 サジが瀬奈の脚の間に腰を落とし、割って入るように脚を開かせた。瀬奈の顔から血の気が一気に引く。
「ひッ?! やっ! やだぁッ!」
「大人しくしろ! 安心しろ……さっき言った通り俺のブツはめちゃくちゃ気持ちいいぞ? 女なんて何人もレイプしてきたし、処女も何人も食ってきた。お前もそいつらみたいに、最後には泣きながら抱いてくれって言うようになるぜ?」
 サジは瀬奈のビキニ越しに男性器を押し付け、のしかかるように上半身を密着させた。サジの厚い胸板に瀬奈の胸が潰され、そのまま瀬奈の唇を吸い、首筋に舌を這わせる。瀬奈は必死に抵抗したが、サジは慣れた手つきで瀬奈のビキニをずらすと、男性器を瀬奈の入り口に当てがった。瀬奈の顔から血の気が引く。サジは瀬奈の肩を下から抱えるようにして、瀬奈の身体を引き付けるようにしてジリジリと挿入を始めた。
「やだッ! やだぁッ! やめてぇぇぇ!!」
 サジが徐々に自分の中に入ってくる感触に、瀬奈は必死に首を振る。しかし、泣き叫ぶ瀬奈の声はさらにサジを昂ぶらせる効果があった。
「へへへ……処女は毎回泣き叫ぶから面白くてたまらねぇな……。おら! 一気にいくぜ!」
 サジが力任せに腰を打ち付ける。瀬奈の身体はわずかな抵抗を見せるも、圧倒的なサジの暴力には歯が立つはずもなく、男根を最深部まで受け入れるしかなかった。
「おぅッ?! お……おぐッ……?! あ……あああああァァッ?!」
「へへへ……流石にキツイな……こりゃ犯し甲斐があるぜ……」
 サジがゆっくりと腰を引き、複数の人工的な突起と大きく張ったカリで瀬奈の中身を擦り上げながら入り口付近まで後退し、次の瞬間一気に奥まで突き込む。ゴリゴリとした極太に強烈に突き上げられ、瀬奈の口から「ごひゅッ!?」と強制的に空気が吐き出された。サジの腰と瀬奈の尻が何回もぶつかり、乾いた音が広い室内に響く。瀬奈は不思議と痛みはあまり感じず、それ以上に全身を駆け巡る快感に耐える方が必死だった。子宮を豪柱で突き上げられ、敏感な内部を的確に配置された突起で擦られ、庇(ひさし)のようにエラの張ったカリ首で掻き分けられる快感が洪水のように瀬奈の頭に流れ込んでくる。
「あっ! いッ!? ああぁッ! や、やだッ! ああああああッ!」
 瀬奈は限界まで仰け反って矯正を上げた。サジは腰を打ち付けるスピードを速め、パンパンと乾いた音を立てながら瀬奈の中を擦り上げる。
「おらッ! おらッ! チンポ気持ちいいか? え? 俺のチンポが気持ちいいんだろ? おら! どうなんだ!?」
 瀬奈は必死に首を振って快楽の洪水に耐えるが、当然耐えられるはずもなく、嬌声は自分の意思に反して勝手に漏れ、尻のあたりから電気ショックのような強い快感が絶え間なく背骨を通って脳髄に駆け上がる。サジが泣き叫んでいる瀬奈の唇を乱暴に吸うと、瀬奈は本能的にサジの男根を締め付けた。
「おおぉ……締まる……! よし、おらトドメだ! いっちまえ!」と、サジは言いながら覆いかぶさっていた上体を起こすと、瀬奈の太ももを抱え上げ、今まで以上のスピードで機械のように高速で腰を打ち付けた。
「いぎッ……あ……う……ゔあぁッ!? や、やああぁぁぁッ!? む、無理ぃッ! い……いくッ……! こ、ごんなの無理ぃぃッ!!」
「おらおらおらッ! 死ね! イキ死ね!」
「い……いぐぅッ! い、いぎいイィィィィィ!!」
 瀬奈は絶叫し、全身に電気ショックを浴びたように痙攣しながら絶頂した。顔は涙と鼻水と涎まみれになり、白目を剥いて舌を出したまま意識が半分飛んでいる。
「あ……あひぇ……あひゅぁ……」
「へへへ……汚ねぇ声で派手にいきやがって……。ま、アスカちゃんよりは締まりが良かったぞ」と、言いながらサジは再び瀬奈に覆いかぶさった。「俺はまだイッてねぇからな。この後は泣き叫ぼうが失神しようが好きなように楽しませてもらうぜ」
 瀬奈が余韻に浸る間もなく、密着した状態で高速ピストンが再開される。瀬奈は朦朧とした意識の中でさらに強い快楽が流し込まれ、自分の魂が抜け出すような感覚を覚えた。自分の身体で別の誰かが必死に矯正を上げている。すぐさま瀬奈が二回目の絶頂に達してもサジは腰を振るのを止めず、瀬奈が失神する寸前にようやく瀬奈の顔に大量に射精した。しかし、全く萎えない男根はすぐさま瀬奈の中に突き戻され、その後は対面座位や後背位をはじめ様々な体位で犯され、瀬奈は何十回も強制的に絶頂し、その途中で何回も失神し、いつしか現実か夢かわからなくなった。どこか遠くでドアが破られるような音を聞いた気がしたが、それすらも現実かどうかはわからなくなっていた。

 後日、警察組織のトップの会見を、瀬奈は病院のベッドの上で聞いていた。「かつてないほど恐ろしい効果を持つ新型麻薬、WISHの製造元への突入は、半年以上前から準備をしておりました」と、還暦前後の痩せ型の男が多数のマイクに向かって喋っている。瀬奈の組織の名前が発せられることはないだろう。手柄が大々的に発表されない代わりに、矛先が向かないようにするための配慮だ。「当該組織はMOTPと名乗り、WISHを開発したグールーと呼ばれるリーダーを中心に、宗教団体的な要素を持ちながら、一部の狂信的な組員が中心的となって活動を広めておりました。また、組織には多数の行方不明になっている児童も軟禁されており、全員無事に保護されました。この度、任務遂行において命を落とされた我々の同僚、関係者の方々には、深くお悔やみ申し上げます」
 長官が頭を下げ、多数のフラッシュが焚かれる。
 それにしても、よく助かったものだと瀬奈は思った。あの日のことはよく覚えておらず、気がついたら病院に搬送される救急車の中だった。サジに犯され、失神と覚醒を繰り返したことは覚えているが、どのように自分が助かったのか覚えていない。その後、救急車の中で麻酔をかけられ、丸二日間眠った。重度の打撲だが、内臓や脳に異常は無く、あとは回復を待つばかりだと医者は言った。念のための避妊処置なども、眠っている間に済ませたらしい。同じ病院に入院していたアスカも一命を取り留め、先に退院して行った。
「なお、当麻薬組織のリーダーであり、通称グールーと呼ばれていた『佐治 誠一郎(さじ せいいちろう)』に関しましては、突入時に激しく抵抗し、突入部隊に対して数発発砲したため、止むを得ずその場で射殺いたしました。本来であれば無事に確保し、動機やWISH開発の経緯を捜査するところではありますが、隊員の生命の安全を第一優先とし、やむを得ない場合は私の責任で発砲の許可を事前に出しており──」
「え……?」と言ったまま、瀬奈は言葉を失った。サジ……? 佐治誠一郎とは、あの元ボクサーのサジのことだろうか。サジはグールーではない。本物のグールーはあの時ベッドで失神していたはずだ。それ以降の姿は見ていない。そもそも正規警察は愚かではないから、サジがグールーではないことくらいすぐにわかるはずだ。なぜ事実を発表しない。本物のグールーは確保されたのか? サエグサはどうなった? サジに一人で部屋の警備を命じた後、サエグサはどこに行ったのだ? 
「教えてあげようか……?」と、頭の後ろで声が聞こえた。振り向いても誰もいない。佳奈の声に似ている気がして、瀬奈はため息をついて頭を抱えた。ふと、もし今ここにWISHがあったら、使わずにいられるのだろうかと考えた。WISHの中の佳奈は、きっと変わらずに優しく微笑んでくれるのだろう。それが瀬奈の望みなのだから。